AB米国成長株投信 予想分配金提示型

【レポート出ました!!】予想分配金提示型の仕組みと過去の分配金実績を復習しよう

2022年2月2日

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の委託会社であるアライアンスバーンスタイン社から予想分配金提示型の仕組みに関するレポートが発行されました。

なぜこのタイミングなんですかね??仕組みなんて大半のホルダーは理解しているはずだと思うけど。。。

考えられる理由としては、株価が大きく下落したことにより分配金が減少していることに不安を感じる投資家をフォローするためだと思われます。あくまでも個人的な見解ですが。

なるほどですね。直近2,3年は株価も堅調に推移していたので、比較的多めの分配金が受け取れていましたからね。分配金狙いのホルダーが大半でしょうから、不安になるのも当然だと思います。

このレポートの内容を見てみると、直近のような相場での分配金実績や回復局面での分配金実績についても触れられていたので、かなり参考になるレポートだと思います。

そこで今回は、直近で発行されたアライアンスバーンスタイン社の特別レポートをまとめてみようと思います。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

予想分配金提示型の仕組みを再確認できる

このファンドの設定以降、基準価格の下落した時期と堅調推移した時期の分配金実績がどうだったか分かる

過去の動きを復習することが安心に繋がりストレス軽減になる可能性がある

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①予想分配金提示型の仕組みについて

予想分配金提示型の仕組みについては、もう完璧に理解していますよ!!

さすがです!!でも一応、確認のためにまとめておきますね!

予想分配金提示型の仕組みを一言でまとめると以下になります。

目標となる分配金額が、基準価格の水準に応じてあらかじめ提示されている仕組み

分配金は、ファンドが株式や債券などに対して投資して得た収益を、保有口数に応じて投資家が受け取るものです。通常、多くのファンドでは、決算日を迎えないと投資家が受け取る分配金額は分かりません。

一方、「予想分配金提示型」は、目標となる分配金額が、基準価格の水準に応じてあらかじめ提示されているため、ホルダーにとって分かりやすい仕組みになっています。

具体的なこのファンドの分配方針も確認しておきましょう。

出所:アライアンスバーンスタイン

基準価格と分配金のイメージはこちらになります。

出所:アライアンスバーンスタイン

予想分配金提示型は、基準価格に応じて受け取れる分配金が決まっている仕組みであることは再確認できました!!

よかったです!!現状としては、基準価格が大きく下落していることで分配金も大きく減少しています。非常に不安な局面ですが、過去にも似たような状況をこのファンドは経験しています。次に、その辛い局面とその後の回復時の分配金実績を見ていきましょう!!

②これまでの分配金実績について

設定来、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、堅調な基準価格の推移に伴って、原則的に基準価格に応じた配分を実施してきました。

C・Dコースはこれまでいくらの分配金を出してきたんですか??

Cコースが11,400円でDコースが12,400円でした!!

一方で、以下のグラフのとおり各期の分配金額は変動しています。これは先ほど解説した通りで予想分配金提示型の仕組みによるものです。

出所:アライアンスバーンスタイン

全体で見ると、必ずしも安定して分配金が出ていたわけではなくて実績が0の期間もあれば、高い水準の分配金が連続で狙えた期間もあったということですね。

上の図でいうと『①a』、『①b』の期間は基準価格が下落した局面で、『②a』、『②b』の期間は基準価格が堅調に推移したときで比較すると違いが良く分かりますね。それぞれの期間で分配金実績はどうだったのか見ていきましょう!!

③米国株式市場の下落局面から回復期の分配金実績について

まずは『①a』と『①b』の期間を見てみましょう。

出所:アライアンスバーンスタイン

両方のグラフともに分配金の支払いが行われなかった期間がありますね。

そうですね。『①a』では2016年1月以降の原油の供給過剰懸念に伴う原油価格の急落や、世界的な景気後退懸念などが背景となり、また『①b』については、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が背景となり、米国株式市場はそれぞれの期間で急落しました。

なるほど。両期間ともファンドの基準価格が10,000円を下回るような下落になった場合は、分配金が0になっていることが多いですね。

そうですね。そうすることで分配金支払いによる更なる基準価格の下落を防ぎ、その後の回復局面でより良いリターンを目指すという、予想分配金提示型の特徴ですね。

予想分配金提示型の良さの1つですね!!ちなみに下落局面のその後はどうなったんですか??

『①a』では2017年11月にトランプ候補が大統領選挙に勝利したことに伴い新大統領の政策に対する期待感が台頭したことを契機に、米国株式市場は底打ち反転しました。また『①b』でも米国や世界各国政府の新型コロナウイルスへの対応策や未曾有の金融政策、経済対策などから投資家の不安が後退したことなどから、米国株式市場は上昇基調に回帰しました。その後は、それぞれの時期でファンドのパフォーマンスも回復し、分配は再度実施されるようになりました。

④株式市場が堅調に推移してきた期間の分配金実績について

まずは『②a』と『②b』の期間について見てみましょう。

出所:アライアンスバーンスタイン

さっきの期間とは違って分配がなかった月はないですね。

そうですね。ただ堅調な相場だからといって分配金額が全て同じかというとそうではありませんね。基準価格の水準に伴って、分配金額が変動していることが分かります。

そうですね。確か分配金額の決定は、各決算期の分配金決定の基準日(毎月の決算の前営業日)の基準価格によって変動するんでしたよね??

仰る通りです。だから、堅調な上昇相場でも基準価格によって受け取れる分配金は異なります。ちなみに2021年の基準価格はおおむね12,000円の水準を維持し続けたことから、2021年後半の各決算期で300円の分配金が継続しました。近年稀に見る絶好調の相場だったようです。

直近は良い期間が続いていたので、分配金が減配になるとかなり不安になりますね。ただ過去を振り返ると、減配になる期間はありましたから、あまり神経質になる必要はないかもしれませんね。『相場にはサイクルがある』と割り切って今は耐えるしかないかもしれませんね。

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン社から予想分配金提示型の仕組みに関するレポートが発行されたのでその内容についてまとめてみました。

まとめると以下になります。

堅調な基準価格の推移に伴って、原則的に基準価格に応じた分配が実勢されてきた

基準価格が大きく下落した局面では分配は見送られ、その回復期で分配が再開された

分配後の基準価格の堅調推移の中で、その水準に応じた分配金額が支払われた

つまりは、現状では分配金は減少しているけど、それはあくまで基準価格が下落したことでそれに応じた分配金が支払われているだけ。基準価格が戻ってくれば分配金もしっかり元に戻しますよということですか??

そうですね。予想分配金提示型である限り、分配金は基準価格に応じて変動するのは避けられません。今のところ、『アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は基準価格に応じた分配金を着実に行ってきたから安心してください!!』というのが1つのメッセージだと思います。気長に長期保有しましょう!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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