こんにちは。かわ吉です。
このブログでは、毎月アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金報告を行っています。
この報告記事はアクセス数が多い傾向があります。なぜならアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは非常に人気ファンドなので。
一方で、最近は分配金が安定していることで投資家の関心を集めているファンドがあります。
それは『インベスコ世界厳選株式オープン<毎月決算型>』です。
為替ヘッジなしのコースについては2017年以降1万口あたりの分配金が150円を下回ったことがないくらい、分配金が安定しているファンドです。
為替ヘッジありのコースについても分配金は比較的安定しています。
ただ、このファンドはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースと異なり、明確な分配方針はありません。
だから、ある日突然、分配金が減配や無配になるリスクもあると考えています。
つまりこのファンドを保有する際は、ファンドの変化について注意する必要があると思います。
どのような点に注意すべきかは以下の記事で解説しました。
結論としては、分配金と基準価格の推移をチェックすることが大切です。
ただ、ホルダーの方が毎回チェックするのは面倒ですから、このブログ記事で毎月解説してみようと思います。
ニーズがあれば続けます。
この記事が、このファンドのホルダーやこれからこのファンドへの投資を検討している人のお役に立てれば幸いです。
ではいきましょう。
10月の分配金実績と基準価格
まずは、10月の分配金実績から確認しましょう。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 40円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2022年10月24日時点) | 10,331円 | 8,174円 |
ちなみに前月の分配金実績と基準価格はこちらになります。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 80円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2022年9月26日時点) | 10,416円 | 7,985円 |
分配金(1万口あたり)は、為替ヘッジありが▲40円で、為替ヘッジなしが±0円という結果になりました。
基準価格については、為替ヘッジありが▲85円(▲0.81%)で、為替ヘッジなしが▲189円(▲2.36%)となりました。
感覚としては、下落分の内訳の大半は分配金で、残りは相場の下落分といったところでしょうか??
仮にこの状態が継続すると、分配金の原資の大半が投資元本になり、将来的に減配や無配になるリスクが高まります。
ただ、基準価格が支払われる分配金分の上昇すればその問題は気にする必要はありませんから、次にこのファンドの中身を見てみましょう。
最低でも年間20%の利回りが必要
このファンドが今のペースで分配金を出し続けた場合、分配金の原資を全て収益から充当するためには毎年20%程度の基準価格の上昇が必要です。
このファンドのポートフォリオを年間20%の利回りを狙うことができるのでしょうか??
結論としては少し難しいと思います。
その理由について、考えてみます。
まずはこのファンドの業種別の組入比率から見てみましょう。
このファンドの主力セクターである米国金融セクターの直近5年のリターンは6.49%ですから、この時点で無理ですね。。。
ただ、2020年3月からの2年間で見ると、年率20%のリターンを超えています。ただ、あくまで短期的なリターンですからこれを持続するのは不可能だと思います。
ただ、このあたりで株価が底を打って大きく反発するのであれば、短期的にはいい波に乗れる可能性はあると思います。
長期的には投資元本を崩して分配金が支払われるたこ足分配ファンドという認識で変わりありません。
多少、たこ足分配になってでも安定した分配金が欲しい投資家は是非検討してみてください。そうでない人は、これに投資しなくてOKだと思います。
あと、このファンドの信託報酬は、年1.903%と投資信託の中では高めとなっております。『コスト高=悪いファンド』とは思いません。コストが高くても良いパフォーマンスを発揮しているファンドもたくさんあります。
問題は、『投資家はコストの高い優良ファンドをお得に運用できる証券会社を知らない』ということです。
結論から言うと、その証券会社とは『松井証券』です。
詳しくは以下の記事で解説しておりますので、絶対にチェックしてください。
以上、お役に立てれば嬉しいです。