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【新NISAを解説!!】一般NISAの利用者が注意すべきことはあるのか??

2022年1月27日

こんにちは。かわ吉です。

2024年から新NISA制度が始まります。

らしいですね。ただ詳しい内容についてはあまり理解できていないです。なんか非課税部分が2階建てになるみたいな話は聞いたことがあります。

仰ると通りで2階建てになります。ただそれ以外にも改正点が多々あります。新NISAは2024年からなのでまだ時間はありますが今のうちにその違いや既にNISA口座を活用している人にどのような影響があるのかも理解しておいて損はないはずです。

ちなみに今回の改正点は大きく3つのポイントに分けることができます。

つみたてNISAは5年間延長へ

一般NISAは2階建ての制度

ジュニアNISAは制度終了

今回は、これらの3つのポイントを1つずつ解説していきます。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

これまでのNISAと新NISAの違いが分かるようになる

既に一般NISAやつみたてNISAの利用者にどのような影響があるか分かるようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①つみたてNISAは5年間延長

5年間延長とは、非課税期間が20年から25年になるということですか??

いえいえ。非課税期間は最長20年で変更はありません。口座開設可能期間が5年延長になります。

失礼しました(笑)いつまで口座開設ができるのとか一切意識したことが無かったです。これを機につみたてNISAの制度についておさらいしたいです。

承知しました。では以下の表が比較したものになります。

出所:マネックス証券

口座開設可能期間が令和24年(2042年)まで5年間延長になります。これによって令和5年(2023年)までに「つみたてNISA」を開始すれば、年間40万円を上限に最長で非課税期間20年間の積立投資ができるようになります。

なるほどですね。これからつみたてNISAを始める人はこの制度の恩恵を最大限受けたいなら2023年までにつみたてNISAを始めれば良いんですね。一方で、すでにつみたてNISAを始めている人にはあまり関係ない改正ですね。

仰る通りです。国としてもつみたてNISAはまだまだ推進したい重要な制度なのだと思います。

つみたてNISAの口座開設可能期間は5年延長。既につみたてNISAを行っている人には関係なし。これからつみたてNISAを検討している人で非課税の恩恵を最大限活用したい人は2023年までに投資を始めると良い。

②一般NISAは2階建ての制度へ

この改正点が巷では一番有名な感じがしますね。

私もそうだと思います。ただ2階建てになったことで少し制度が複雑になったと不安に思われている人も多いと思いますのでしっかり説明していきますね!!

一般NISAの概要も少し怪しいのでの新旧で比較していただいても良いですか??

承知しました。ではまずはこちらをご覧ください。変更点は赤字になっています。

出所:マネックス証券

2階建ての制度に変更となり、口座開設可能期間が令和10年(2028年)まで5年間延長になります。

1階部分はつみたてNISAと同様の、積立・分散投資に適した一定の公募株式投資信託等が投資対象で、年間の投資上限額は20万円です。2階部分は上場株式・公募株式投資信託等が投資対象となり、年間の投資上限額は102蔓延です。原則として、2回の非課税枠を利用するためには1階での積立投資を行う必要があります。

出所:マネックス証券

今の説明は2024年以降に新NISAの口座開設を開始した人の場合ですよね??既に私たちみたいに一般NISAで投資をしている人も新たに積立投資を始めないといけないんですか??

すでに一般NISAを解説して投資されている人はその必要はありません。ただ以下のような注意点があります。

2023年までにNISA口座を解説している人や投資経験者の場合は、1階部分を利用せずに2階部分のみを利用することも可能。ただし、2階部分はレバレッジを効かせている投資信託、および上場株式のうち整理銘柄・管理銘柄に投資することはできない。

なるほどですね。このルールであれば既にNISA口座で投資している私たちは積立投資を始めなくても2階部分が活用できるんですね。

仰る通りです。

一般NISAについては口座開設可能期間が5年延長(2028年まで)され、2階建てになった。1階部分の積立投資を始めないと2階部分は使えない。ただし、既に一般NISA利用中の人や投資経験者は2階部分のみの利用も可能(レバレッジ投信や整理銘柄・管理銘柄への投資は除く)。

③ジュニアNISAは制度終了

ジュニアNISAは、18歳までの解約できないから使い勝手が悪いイメージしかありませんね(笑)

そうですね。私もそのイメージしかありません。2023年末で無くなる制度ですがここで復習しておきましょう。

出所:マネックス証券

今回の改正で口座開設者本人である子や孫が、18歳(その年の3月31日時点で18歳である年の1月1日以降)に達していなくても源泉徴収なしで払い出しができますので、この制度の使い勝手の悪さ問題はこれで解消されました。

そうなんですね。それならばこの制度は2023年までは口座開設ができて投資できますから、今年口座を解説すれば80万円の2年分で160万円分の非課税枠が活用できますね!!お子さんやお孫さんがいて使える非課税枠はすべて利用したい人は検討の余地ありですね。

ジュニアNISAは2023年末に廃止。すでにジュニアNISAを利用している場合、2023年末以降は源泉徴収なしで払い出しが可能。

まとめ

今回は、2024年から適用される新NISAについて解説しました。

改正点のポイントと既にNISAを利用している人の注意点は以下になります。

①つみたてNISAは5年間延長

注意点:非課税期間はこれまで通り20年間で25年に延長されたわけではない。

②一般NISAは2階建ての制度へ

注意点:既に一般NISAを利用している人や投資経験者は1階の積立部分なしで2階部分のみの利用も可能。ただし、レバレッジ投信や上場株式で整理銘柄・管理銘柄への投資では利用できない。

③ジュニアNISAは制度終了

注意点:2023年末以降は、18歳に達していなくても源泉徴収なく払戻ができる

改正点には注意しながら、計画を立てて資産形成していきましょう!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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