インカム投資

【約5%の利回り】毎月の高配当を狙うなら『PFF』を検討すべき理由

2022年6月28日

こんにちは。かわ吉です。

以前のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは、毎月狂ったような分配金を狙うことができました。

しかし、最近は基準価格の低迷で分配金が狙えない状況になっており、苦労されているホルダーの方も多いと思います。

今のような局面で露呈したアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの弱点の1つとして、分配金が安定しないという点が挙げられます。

では、なぜ分配金が安定しないのでしょうか??

それはこのファンドが予想分配金提示型である点と、株式へ投資する投資信託のためリスクが高いことが考えられます。すこぶる相場環境が良いときは、株価も大きく上昇します。なおかつ株価が上昇すれば、予想分配金提示型ファンドの基準価格も大きく上昇しますから、受け取れる分配金が大きくなります。

2020年から2021年あたりは、金融緩和の影響で株式にとって最高の相場環境でした。その期間では、分配金利回りが20%超で、投資するタイミングによっては分配金も受け取りながら、投資元本も大きく増えていた人も多かったと思います。

基本的に、予想分配金提示型ファンドの特徴としては、相場環境が良いときは他のインカム商品と比べ物にならないほどの利回りが狙える一方で、今のような株価が下落トレンドのときは、投資元本も割れ、分配金も狙えない状況に陥ります。

だから、分配金は安定しません。ジェットコースターです(笑)

では、どうすれば分配金が安定するのかというと、もう少しリスクを落とした予想分配金提示型ファンドに投資してみることです。

具体的な対策としては、MSグローバルプレミアム株式オープン(予配)のようなディフェンシブ株を中心としたPFの予想分配金提示型ファンドにも分散投資をしてみるのが、良いと考えます。

ただ、このファンドの販売会社(銀行や証券会社)が少ないのがデメリットです。今はたった10社しかありません。。。

出所:三菱UFJ国際投信

野村證券や大和証券などの大手証券会社はありますが、SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券の取り扱いはありません。

良いファンドですが、身近ではないんですよね。このファンドを購入するためにこれらの証券会社の口座開設をするのも面倒ですし。

ベストな選択肢は、ネット証券などでも取り扱いのあるもっと身近で安定したインカムを狙える商品へ投資することですね。

しかし、そのような商品はあるのでしょうか??

もちろんあります!!それは、『PFF』(iシェアーズ米国優先株式ETF)です。

この商品は、予想分配金提示型ファンドではなく、ETFです。

『ETFとはなんぞや?』という方は以下をご覧ください。

ETFと投資信託はほぼ同じと考えてOKです。

今回の『PFF』(iシェアーズ米国優先株式ETF)は、米国の議決権のない優先株式を集めた詰め合わせパックです。ざっくりこんなイメージでOKです。

今回は、インカム狙いの投資家がこの『PFF』(iシェアーズ米国優先株式ETF)を検討すべき理由を解説します。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

『PFF』(iシェアーズ米国優先株式ETF)の商品性について理解できる

このETFが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と相性が良いことが分かる

この商品のベターな購入タイミングが分かる

このETFが買える主な証券会社が分かる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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予想分配金提示型ファンドを運用するなら松井証券が圧倒的にお得です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

PFF(iシェアーズ米国優先株株式ETF)とは??

このETFの中身は、議決権のない米国の優先株式になっています。

このETFの動きの特徴としては、リセッション時を除いてほとんど値動きがありません。

出所:STOCKCHART

ジワジワ右肩上がりといったイメージでしょうか??

ちなみにアメリカのほぼ全株式に投資する王道ETFである『VTI』と比較すると以下になります。

出所:STOCKCHART

株価だけで判断すれば、直近15年でVTIが+220%でPFFは+60%程度です。これだけ比較すればわざわざPFFに投資する理由が分かりませんね。

PFFの一番の魅力は高利回りである点です。2022.6.25時点の直近配当利回りは、5.31%です。

しかも、決算は毎月なので、基本的には毎月分配金を狙えます。

動きの特徴としては『平時は値動き極小だが、リセッション時は大きく下落する』といったところでしょうか??

ではなぜそのような動きになるのかを解説していきます。

このETFの中身は、金融株を中心とした景気敏感株の優先株式

基本的に、リセッションを大きくやられるのは景気敏感株です。リセッション時に大きく下がると聞いて『中身は景気敏感株だな!!』と感じた人はさすがです(笑)

業種別投資内訳はこちらになります。

出所:ブラックロックのデータを元にかわ吉作成

さらにこれを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株に分けた結果が以下になります。

出所:ブラックロックのデータを元にかわ吉作成

景気敏感株中心のポートフォリオなのでリセッション時に大きく下がる傾向があります。

では次に、このETFのベターな投資タイミングについて考えてみようと思います。

ベターな買い時はリセッション局面

このETFの動きの特徴は、『平時は値動き極小だが、リセッション時は大きく下落する』でした。この特徴の場合、いつ買いますか??

ベターな買い時は、リセッション局面です。逆に言えば、これ以外のタイミングで買ってもあまりうまみはないかもしれません。積立投資の対象としても向かないと思います。

このETFの中身は、金融株を中心とした優先株式なので、景気敏感株であるこれらの投資対象は、リセッションにめっぽう弱いです。リーマンショックの時は半端ない下落幅でした。

なので、上手い人は、リセッション局面で買い向かい高利回りの永久保有銘柄としてインカムを得ています。

平時は36ドルから40ドルあたりを推移していましたから、今の32ドルから33ドルあたりは悪くない水準かもしれませんね。

どのような人が買うべき??

なるべく毎月安定したインカムが欲しい人は、このETFを検討してみると良いかもしれません。

米国株の配当は年4回で、このETFは年12回あります。似たようなETFで『QYLD』があります。これも毎月高利回りの分配金が狙えるETFですが、中身は少し複雑で、カバードコールの売りで利益を生み出す仕組みになっています。『株式を保有して配当を得る』というシンプルな仕組みではないです。

一方で、PFFの分配金の原資は、組入銘柄から受け取る配当金ですから、仕組みはシンプで分かりやすいと思います。

利回りはどのくらい??

このETFの利回りは、2022.6.25時点の直近配当利回りは、5.31%です。

他の代表的な高配当ETFと比較してもこの利回りはかなり高い水準になると思います。

直近利回り分配金頻度
PFF5.31%毎月
VYM3.28%年4回
HDV2.24%年4回
SPYD4.01%年4回

分配金の頻度と利回りで見ても、PFFが有利なのが良く分かりますね。

注意点

一見すると、PFFは魅力的なETFに見えますが、注意点もあります。

1つ目は、キャピタルゲインは狙いにくいことです。このETFは、安定した配当を得ることが目的です。

2つ目は、金融危機にはめっぽう弱い点です。金融株がポートフォリオの大半を占めているので、もしリマーンショック級の金融危機が起こった場合の下落幅はかなり大きくなる可能性があります。

3つ目は、コストが年0.47%と少し高めです。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較するとかなり低いですが、代表的なインデックスのETF等と比較すると少し高いかもしれません。

PFFはどこの証券会社で買える??

このETFは、SBI証券・楽天証券・松井証券等のネット証券でも取り扱いがあります。

比較的、身近な高配当ETFと言えるでしょう。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

是非、松井証券を通して、このETFを買われたい方はこちらから口座開設していただくと励みになります!!

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