AB米国成長株投信

【組入銘柄は好決算】9月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金報告

こんにちは。かわ吉です。

9月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金が発表されました。

今月の分配金は以下になります。

Cコース(為替ヘッジあり)Dコース(為替ヘッジなし)
第95期分配金(1万口当たり、税引前)0円100円
基準価格(1万口あたり、2022年9月15日時点)8,412円10,624円
出所:アライアンスバーンスタイン

ちなみに先月の分配金はこちらになります。

Cコース(為替ヘッジあり)Dコース(為替ヘッジなし)
第95期分配金(1万口当たり、税引前)0円200円
基準価格(1万口あたり、2022年8月15日時点)9,361円11,024円
出所:アライアンスバーンスタイン

Cコースは引き続き無配で、Dコースは100円減配となりました。

さて今月もアライアンスバーンスタインよりレポートが発行されておりますので内容を簡単にまとめて考察してみます。

ではいきましょう。

かわ吉はツイッターもやっておりますので是非フォローをよろしくお願いします。

予想分配金提示型ファンドを運用するなら松井証券が圧倒的にお得です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

直近1か月の米国株式市場の見通し

9月初旬にかけては、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による利上げ継続発言などを受けて軟調に推移しました。その後もやや反発したものの、9月13日の米国株式市場は、予想を上回る8月の米消費者物価指数を受けて大きく下落しました。為替市場では、円安米ドル高が進行しました。

米国株式市場は、物価抑制を最優先するFRBの金融引締め継続を背景に景気後退懸念が高まっていることから、神経質な展開が続いています。しかし、FRBによる金融引締め懸念が後退した場合には、市場の関心は徐々に堅調なファンダメンタルズへ移るとみており、株価は企業の利益成長を織り込む緩やかな上昇トレンドに戻ることが想定されます。

足もとの株式市場の動向

2022年の米国株式市場は、インフレ抑制ののための米連邦制度理事会(FRB)による金融政策の動向と、それに対する市場の思惑に大きく左右される展開となっています。急速な金融引締めが引き起こした長期金利の上昇が米国のバリュエーション調整をもたらす格好で、年初来株式市場の下落を主導してきました。

一方、7月以降は長期金利上昇の一服や、良好な企業決算を受けて反発を見せました。202年4-6が月の企業決算は、2022年8月時点で売上ベースで71%、利益ベースで75%の企業が事前予想を上回りました。当該期間は、高インフレかつ米ドル高が進行したにも関わらず、全体感として良好な決算結果となったことが株式市場で好感されました。

しかしながら、2022年8月下旬に開催されたジャクソンホール会議において、積極的な金融引締めへの姿勢が改めて示されたことから、株式市場では金融引締め継続への懸念が台頭し、変動性の高い相場展開となっています。

出所:アライアンスバーンスタイン

米ドル高やインフレの影響を受けるも、良好な結果となった4-6月期の決算

4-6月期の決算は、海外売上高比率や業種による差は見られるも、おおむね良好な結果となりました。

2022年以降のFRBによる金融引締めの加速は、急速な米ドル高を招きました。その結果、4-6月期の決算において海外売上比率の高いグローバル企業の収益に悪影響を及ぼしたケースが散見されました。加えて、原材料費などの高騰から、減益を余儀なくされた企業もありました。

ただ、米国では雇用環境が底堅く賃金も上昇していることから、最終製品の価格が上昇しても総じて消費は強い環境にあります。実際に、4-6月期における企業決算のコンセンサス予想の推移に目を向けると、売上は一貫して上方修正されてきました。利益については市場参加者が悲観的だった4月初から7月初には下方修正されたものの、約9割の決算が出揃った2022年8月時点では、事前予想を上回りました。

出所:アライアンスバーンスタイン

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の組入上位銘柄においても、おおむね良好な決算となりました。米ドル高の影響により海外売上高が減少したマイクロソフトやゾエティス、インフレによる原材料費の価格高騰が利益を圧迫したモンスタービバレッジなどが冴えない決算となるなか、VISA、ユナイテッドヘルスG、クアルコム、バーテックスファーマシューティカルズは市場予想を上回る決算となりました。

またアマゾンドットコムは2四半期連続の赤字となるも、プライム会員の年会費引上げなどが追い風となり売上高が市場予想を上回ったことから、決算発表後に株価はポジティブに反応しました。

米国株式市場の見通し

FRBのパウエル議長は、8月上旬に開催されたジャクソン会議ホールにおいて、インフレが抑制されるまで金融引締めを継続するという姿勢を改めて鮮明にしました。この強い姿勢が来年以降利下げを織り込みつつあった市場の期待を否定する形となり、足元変動性の高い相場展開となっているとみています。したがって、インフレが今後も高止まりした場合には、FRBは更なる金融引締めを行うことが想定され、株式市場の変動性が高まる可能性は残ります。

ただ、米金融当局は金融引締め効果により2023年に向けてインフレが鎮静化すると予想しています。インフレが落ち着きをみせればFRBの金融引締めペースも緩やかになると考えており、市場参加者の関心はFRBの金融政策から徐々に企業ファンダメンタルズに移ると見ています。今後の企業業績の見通しに目を向けると、2022年-2024年にかけて増益が予想されており、この緩やかな増益トレンドを織り込みにくい展開になることが想定されます。

出所:アライアンスバーンスタイン

今後の運用方針とは?

おおむね良好な決算となった4-6月期ですが、ウォルマートなどの一部の企業ではインフレによる買い控えなどから利益予想を下方修正する動きもみられ、今後は難しい事業環境が待ち受けているとみています。そのような環境下では、外部環境に左右されにくい強固なビジネスモデルを持ち、利益を再投資することで高い利益率を維持することが可能な「持続的な成長企業」を見極めることが重要だと考えています。

今は大きく動かさないのが吉

インフレがどの時点で治まるか判断するのは、非常に困難です。決めつけで投資をすればシナリオを崩れた時に想定外の損失が発生する可能性が高いので、今大きくポートフォリオを動かすのは危険なので様子を見ましょう。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

-AB米国成長株投信