こんばんは。かわ吉です。
私は、金融機関で資産運用のアドバイザーをしております。資産運用の基本は、長期&分散です。これを忠実に守れば、資産運用はうまくいくはずです。
難易度でいうと、分散投資は、非常に簡単です。なぜなら、バランス型ファンドやファンドラップなどしっかり分散が効いている商品も以前よりは増え、商品一つである程度は分散できるようになったからです。
一方で、非常に難しいのは、長期投資です。日本人の投資信託の平均保有期間は、3年だそうです。短期ではないですけど、中期運用される方が多いのですね。
世界一結婚したい指数であるS&P500の直近10年の年率リターンはご存じでしょうか?
なんと13.2%です!!
つまり、S&P500に10年間投資すると、毎年13.2%ずつ資産が増えたということです。
すごくないですか??
この期間中に、売買を繰り返した人のリターンは、3%程度と言われています。
なぜ、短期投資は、長期投資よりリターンが下回る可能性が高いのに、長期投資をせず、短期投資に走る人が多いのでしょうか??
本日は、長期投資ができない人の特徴を3つご紹介します。
暴落に耐えられない
株式投資は、長期的には、報われるものだと信じております。ただ、途中の暴落を避けることはできないと考えています。
このチャートは、ダウ平均株価の2000年以降のチャートです。長期的に見れば、右肩上がりです。ただ、途中ITバブルやリーマンショック、昨今では、コロナショックなど、定期的に暴落があります。長期投資が、できない人は、この暴落を乗り越えることが苦手です。
理由は、単純に怖いからです。暴落時に、自分の資産が毎日10%ずつ下がっていくことに耐えれないのです。
そして、その恐怖に耐えられず、損切をしてしまいます。一番下がったところで、売却して、大きな損失を確定させてしまいます。このような方は、二度と資産運用をすることはないでしょう。
もちろん、私も暴落は怖いです。しかも、毎日、自分の資産が10%ずつ下がることに対して、平気なわけがありません。
ポイントは、暴落に備えて、準備を普段からしているかどうかです。
例えば、株式だけではなく、債券を保有しているか?株式と債券は、基本的には、逆の動きをします。株価の暴落時に、上がった債券を売却し、下がった株を買うのです。
その他にも、暴落時は、追加購入のチャンスでもあります。しっかり、下がったところでしっかり買えるように、ある程度の現金を準備しておくのも良いでしょう。
このような、対策をすることで、下落時も乗り越えることができます。
お客さまに、このような準備をしてもらうように提案するのも、私たち金融機関の仕事ですが(笑)
目先の利益をすぐに確定する
これはもったいないですね。絶対に、資産は増えないです。
理由は、手数料と税金です。
売買すると、かかるものは手数料です。最近はネット証券では、株式の取引手数料も、タダ同然になっていますが、タダではありません。手数料は、かかってしまいます。
税金も大敵です。NISAなどの、非課税口座で買付ければ税金はかかりませんが、特定口座などで買付けると、税金はかかります。
毎回、売却の度に、20.315%の税金がかかります。
税金はなるべく繰り延べた方が、お得です。しかも、売却の後に、良いタイミングで再度相場に入れる保証はありませんから、その点も長期保有と比較すると不利になると思います。
自分で判断できない
「なぜ、その銘柄・商品を保有しているのですか?」という質問に答えられますか?
私も、資産運用(ギャンブル?)を始めたては、運用セミナーやブログに書かれている銘柄を買っていました。「あの人が買ったんだから上がるにきまってる!!(何の会社かは分からないけど)」とか「あのファンドが買っている銘柄だから安心」という、一切自分で判断せず買っていました。そういうときは、大概惨敗です。
仮にそれで儲けたとしても、再現性はありません。スキルアップしたような達成感もありません。
致命的なのは、売り判断が自分でできないことです。いつまで持っていたら良いか自分で判断できませんから、ヒヤヒヤしながら保有するしかありません。そんな状態で、長期運用はできません。
自分で、売らなければならない状況をしっかり想定し持つことで安心して保有できます。自分で理解していないものは、長く保有することは難しいです。
まとめ
資産運用は、メンタルスポーツです。長期運用するには、いかにストレスを掛けずに相場に居続けるかが、ポイントになってきます。
そのストレスを減らすために、暴落時に追加購入資金を準備しておくことや、しっかり理解して株式や商品を保有することが大切です。
Successfully pull off the heist!