経済の話

『掛け捨て保険』が『貯蓄性保険』より優れている理由

2020年12月18日

こんにちは。かわ吉です。

あなたが今加入している保険は掛け捨てですか??貯蓄性ですか??

名前だけ判断すると、掛け捨ての方がもったいなく感じます。

貯蓄性の方が、お金が貯まっている感覚がありお得な気がしますよね。

でも実際はどうでしょうか??

実は、今の日本では貯蓄性保険に加入するメリットがほぼありません。

それどころかデメリットの方が大きいように感じます。

本日は、なぜ貯蓄性保険より掛け捨て保険が優れているのかを解説します。

金利情勢の違い

バブル期以前までは日本の金利もそれなりに高水準でした。このころの生命保険の予定利率が5%~7%で設定されていたことが多く、貯蓄を目的とした金融商品としても十分に価値がありました。

いわゆる『お宝保険』と呼ばれる商品です。

なぜ『お宝』なのかというと、生命保険の予定利率は加入時に確定するので、過去の高金利時代の利率が今も適用されているのです。このような保険に加入している限り、昨今のマイナス金利時代でも高い予定利率が維持されているのです。

一方、今は貯蓄保険の加入時期としては最悪です。なぜなら金利はゼロ、保険の予定利率も0.2%などに設定している保険会社が大半です。

もちろん、定期預金と比較すれば、少しはマシですが、これでは多くの人に必要とされる目標利回りには届かないです。

日本の金利は、過去最低水準にありますが、今貯蓄性保険に加入すると、この過去最低の金利が未来永劫続くことになります。

加入後に、日本の金利が上昇しても、あなたが加入した保険は今の予定利率と変わりません。

おそらく20年から30年保険料を払い続けて、ようやく返戻率が100%を超えるという状況だと思います。

とりあえず学資保険

子供が生まれたタイミングで、『とりあえず学資保険』に加入する人も多いですが、今の日本で増やす目的で学資保険に加入するのはおススメできません。

理由は、先ほどと同様です。

今の日本であれば、積立NISAや銀行の積立貯金の合わせ技が良いと思います。

全額を積立NISAにすることはおススメできません。だって資金が必要な時に必ずしもプラスとは限らないからです。

比率は積立NISAと銀行積立を半分ずつといったところでしょうか??

まとめ

『掛け捨て保険は損だ』という意見も多数ありますが、今の日本の金利情勢下で貯蓄性保険に加入することの機会損失はかなり大きいと思います。

本来は、運用と保険は分けて考えるべきだと思います。昔は、日本の金利が高かったため、運用と保険を混ぜてもメリットがあったかもしれませんが、今は事情が違います。

今の時代は、保険の本質はリスクヘッジであることを再認識するときかもしれませんね。

保険に対する考え方を分かりやすく説明している本をご紹介します。

一度読んでみてください!!保険の本質を理解することができます!!

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