こんにちは。かわ吉です。
先日のブログ運営報告で11月は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を超えるファンドを探す!!と公表しました。
具体的にどのようなポイントで優劣を付けるのかというポイントは以下になります。
①純資産
②運用管理コスト
③リターン
④リスク
⑤シャープレシオ
以上の5つのポイントをそれぞれ比較して、その勝敗数でどちらが優れているか決定していきます。
そして今回、『アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース』と比較するのは『三菱UFJNASDAQオープンBコース』です。
このファンドの概要は以下になります。
設定日 | 1996.8.1 |
償還日 | 2026.7.31 |
委託会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | NASDAQ市場 |
このファンドの特徴をざっくりまとめると以下になります。
米国NASDAQ市場を投資対象とする運用歴の長いアクティブファンド
結論から申し上げますと、今回の比較は『三菱UFJNASDAQオープンBコース』の勝利です。
それぞれの項目でどのくらいの差があるのかはこれから解説しますので一緒に見ていきましょう。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
この2つファンドをイメージではなく具体的な数字で理解できるようになる
それぞれのファンドの強み・弱みが分かるようになる
最強のファンドは存在せず、期間によって良いファンドは変化することが分かる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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①純資産
まずは純資産から比較してみましょう。
圧倒的な知名度もありアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの純資産は三菱UFJNASDAQオープンBコースの約15倍もあります。ただ、三菱UFJNASDAQオープンBコースも300億円はありますから繰上償還などのリスクはあまり気にしなくて大丈夫だと思います。
あとは販売会社の数も今後の純資産の推移に大きな影響を与える可能性がありますからそちらも比較しておきましょう。
純資産ほどの差はありませんが、やはりアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの方が販売会社は多いですね。
純資産はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!ただ三菱UFJNASDAQオープンBコースの純資産も十分あるため繰上償還などのリスクはあまり気にしなくてOK!!
②運用管理コスト
次に運用管理コストを比較してみましょう。優良ファンドは長期保有したいものです。その際に運用管理コストが高いと支払わないといけないコストも多くなります。コストだけで判断するのは危険ですが、一般的にはコストは安い方が良いです。
早速、運用管理コストを比較してみましょう。
どちらのファンドもアクティブファンドの平均である1.45%よりは高いですが、相対的には三菱UFJNASDAQオープンBコースの方が運用管理コストは安いです。
ただその差は、0.055%ですからそれぞれのファンドに100万円投資して1年間保有した際の運用管理コストの概算は以下になります。
100万円×0.055%=550円
まあ微々たるものですね。そこまで大きな差ではないように感じます。
運用管理コストは三菱UFJNASDAQオープンBコースの勝利!!ただ圧倒的な差はない!!
③リターン
次に重要なリターンを比較してみましょう。
比較する期間としては、6か月・1年・3年・5年とします。
では比較した結果がこちらになります。
3年・5年で比較すると、そこまで大きな差はありませんが6か月・1年で比較すると約10%のパフォーマンスの差がありますね。
いずれにしても直近5年で比較した場合、どの期間で見ても三菱UFJNASDAQオープンBコースがアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースをアウトパフォームしています。
直近5年のパフォーマンスは三菱UFJNASDAQオープンBコースの勝利!!アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースは完敗です。
④リスク
パフォーマンスは高いに越したことはありません。ただ、いくらパフォーマンスが良くてもリスクが高すぎれば優良ファンドとは言えません。
この2つのファンドのリスクを比較した結果がこちらになります。
リスクは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの方が低いですね。ただリスクの水準としては2つのファンドに大きな差はないと判断しています。
リスクの低さはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!ただどちらのファンドもリスク度合いに大きな差はない!!
⑤シャープレシオ
リスクとリターンを比較するときに、シャープレシオを使います。シャープレシオとは、投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか、運用効率の高さを示します。このシャープレシオの数値は高ければ高いほど運用効率が高いことを表しています。
では早速、比較してみましょう。
直近5年で比較すると、どの期間でとっても三菱UFJNASDAQオープンBコースのシャープレシオが高いことが分かります。
運用効率の観点で見ても直近5年は、三菱UFJNASDAQオープンBコースの方が優れていたことが分かります。
シャープレシオで比較しても三菱UFJNASDAQオープンBコースの勝利!
まとめ
今回は、三菱UFJNASDAQオープンBコースとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースを、純資産・運用管理コスト・リターン・リスク・シャープレシオの5つの観点で比較しました。
結果としては以下になります。
三菱UFJNASDAQオープンBコース:運用管理コスト・リターン・シャープレシオの3つで勝利!!
AB米国成長株投信Bコース:純資産・リスクで2勝!!
今回の比較は、三菱UFJNASDAQオープンBコースの勝利でした。
ただ投資対象はNASDAQ市場なので、少し偏ったポートフォリオになっていますのでその点には注意が必要です。
以上、お役に立てればうれしいです。