こんにちは。かわ吉です。
グローバルAIファンド(予想分配金提示型)は、リスク度合いは高いですが設定日が2019年である若くてインカム狙いの投資家に最適なファンドの1つです。
インベスコ世界厳選株オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)も毎月決算型で設定日が1999年である大ベテランファンドです。
ぶっちゃけ古いファンドと新しいファンドってどちらを選んだらいいのだろう??
古い・新しいはあまり関係ないと思う。結局はそれぞれのファンドを比較して良し悪しを判断するしかないと思う!!
前回も、予想分配金提示型ファンドの代表格であるAB米国成長株投信Dコースと大ベテランファンドである インベスコ世界厳選株オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型) を比較した記事も書きました。
詳しくは記事を読んでいただくと有難いですが、結論としては以下になります。
コスト・パフォーマンス・分配金の面で比較するとAB米国成長株投信Dコースの圧勝!!インカム狙いの投資家はAB米国成長株投信DコースでOK!!
ただ1組の比較だけで良し悪しの判断をするのは危険です。他のファンドとも比較してみて分かることもあると思います。インベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)も他のファンドと比較することで分かるメリットもあるかもしれません。ないかもしれませんが。。。
そこで今回は、このファンドと予想分配金提示型ファンドの代表格であるグローバルAIファンド(予想分配金提示型)を比較してみます。
この記事を読んでいただくと以下の記事があります。
今回比較するファンドのコスト・パフォーマンスなどの全体像が見えてくる
比較した2つのファンドのどちらが自分に合っているか判断できるようになる
この記事が、読者の方のファンド選びの一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
①純資産
長期保有をする際、純資産は重要な項目になります。
純資産が少なすぎると、ファンドの繰上償還するリスクが高まります。『もっと長く保有したい!!』とあなたが思っても強制的に運用が終了し投資資金が返却されます。
そうなんだ。ということは純資産はある程度集まっているファンドを選びたいね!!
では早速比較してみましょう。
純資産は、グローバルAIファンド(予想分配金提示型)の方が多いですね。
販売会社数も比較してみましょう。 販売会社数が多ければ純資産は増える可能性が高まると思いますし、将来的に純資産が逆転する可能性もありです。
販売会社もグローバルAIファンド(予想分配金提示型)の方が34社で多かったですね。でもそこまで大差はないと判断して良いです。
純資産も販売会社数もグローバルAIファンド(予想分配金提示型)の勝利!!ただ、どちらのファンドも純資産は十分にありますから繰上償還のリスクはそこまで高くないと判断してOKです。
②運用管理コスト
長期保有をする際、運用管理コストは重要な項目になります。
コストだけでファンドの良し悪しを判断するのは危険ですが、 自分の保有しているファンドのコストが平均と比較して高いのか低いのかは知っておいて損はないです。
では早速比較してみましょう。
2つのファンドの運用管理コストを比較すると、インベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の方が安いですね。ただファンド平均と比較するとこの2つのファンドの運用管理コストは高水準であることも分かりますね。
次に比較するパフォーマンスがしっかり高いコストと見合っていれば良いですが、それが見合わなくなったときは売却を検討すべきかもしれませんね。
運用管理コストは、インベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の勝利!!ただ、ファンド平均と比較すると高いのでその点は要注意!!
③パフォーマンス
次にパフォーマンスを比較してみましょう。
いくら純資産が多くて運用管理コストが安くてもパフォーマンスが悪ければ投資対象としては当たり前ですが外した方が良いです。
では早速比較してみましょう。
ただグローバルAIファンド(予想分配金提示型)は、設定日が2019年と若いファンドでありパフォーマンスを比較するには少し期間が短いと思います。そこで比較期間を長くするために予想分配金提示型ではないグローバルAIファンドが2016年9月が設定日なのでパフォーマンスについてはこのファンドと比較してみます。
グローバルAIファンド | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
比較した結果が以下になります。
2020年3月のコロナショック以降は大きくパフォーマンスに差が出ました。これだけでは、イメージが湧きにくいと思いますので具体的な数字で比較してみましょう。
かなり大きな差が出ましたね。
仮に1,000万円投資した場合、その差は約5年間で345万円です。
同じくらいの運用管理コストのファンドでも、これだけの差が出ることを考えるとファンド選びがいかに重要であることかが分かりますね。
パフォーマンスはグローバルAIファンドの圧勝!!パフォーマンスを比較することは非常に重要です。
④分配金
これら2つのファンドは、インカム狙いのファンドでもありますから分配金の実績はかなり重要な項目になります。
グローバルAIファンド(予想分配金提示型)は予想分配金提示型で、インベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>は毎月決算型です。分配金の支払方針はそれぞれ異なっています。
この2つの違いについては以下の記事をまずご覧ください。
では早速、分配金の実績を比較してみましょう。
約2年で受け取れる分配金に2倍の差が出ました。これは1万口あたりの分配金の実績です。これだけだとイメージが湧きにくいと思いますので2019年10月にそれぞれのファンドを100万円分購入した際の受け取れた分配金を具体的な数字で比較してみましょう。ちなみに税引前で計算しています。
約2年で受け取れる分配金の差は約35万円(税引前)になりますね。
ただこの差は、たかが2年での比較です。予想分配金提示型の特徴は覚えていますか??
メリット:運用状況が良いときは分配金を多めに出す
デメリット:運用状況が悪い時は分配金を減らしたり0になることもある
だから今が良いからと言って将来もよいとは限りませんから1つの商品を過信するのはやめましょう。
インカム投資家としては、受け取れる分配金は多いに越したことはありません。もちろん投資元本から切り崩す特別分配金ではなく、運用益が原資である普通分配金であることは大前提ですが。。。
分配金はグローバルAIファンドの圧勝!!ただ予想分配金提示型であるから、パフォーマンスが悪化すれば受け取れる分配金は激減してしまう可能性があることも忘れずに。。。
⑤リスク度合い
では最後に2つのファンドのリスク度合いを比較してみましょう。
これもグローバルAIファンド(予想分配金提示型)では、比較する期間が短くなってしまうので2016年が設定日である予想分配金提示型ではないグローバルAIファンドと比較していきます。
では早速比較していきましょう。
リスク度合いはインベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の方が低いです。
パフォーマンスと分配金は完敗でリスク度合いだけで勝たれたら反応に困る。。。
リスクの低さはインベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の勝利です!!でも他の結果が酷いからリスク度合いで挽回は無理かな。。。
まとめ
今回は、グローバルAIファンド(予想分配金提示型)とインベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を比較してみました。
結論としては、、、
リスク許容度が高くてインカム狙いの投資家はグローバルAIファンド(予想分配金提示型)でOK!!
結局、AB米国成長株投信Dコースとの比較と同じ結果になってしまいましたね。
ただ以下のような人はインベスコ世界厳選株オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を選んでもOK!!
安定的に分配金を受け取りたいインカム狙いの投資家はOK!!予想分配金提示型のグローバルAIファンドでは、運用状況が良くないときは分配金が激減したり0になる可能性もあるから!!ただ減配のリスクには注意して!!
以上、お役に立てれば嬉しいです。
予想分配金提示型の代表格であるAB米国成長株投信DコースとグローバルAIファンド(予想分配金提示型)を比較した記事も書いています。短期的にはグローバルAIファンドは非常に魅力的なファンドですね。
『攻め』のファンドだけではなく『守り』のファンドの代表格である『投資のソムリエ』と『ピクテ・マルチアセット・アロケーションファンド』も比較しています。