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【またどん底へ】5月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金報告

2022年5月18日

こんにちは。かわ吉です。

5月のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金が発表されました。

結果は以下になります。

出所:アライアンスバーンスタイン

ちなみに先月はこちらになります。

出所:アライアンスバーンスタイン

残念ながらC・Dコースともに分配金は0円になってしまいました。

ホルダーのみなさまにとっては非常に辛い局面ですね。ここは耐えきりましょう。

ちなみに分配金が決まる計算期末の前営業日である5月13日の基準価格はそれぞれ以下になります。

CコースDコース
基準価格(5/13)8,319円9,706円
出所:アライアンスバーンスタイン

ご存じの方も多いかもしれませんが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金は毎月の決算日である15日の前営業日の基準価格でその月の分配金が決定されます。

だから決算日当日を待たなくても前営業日のタイミングで基準価格がどのくらい出るかはある程度はイメージできます。

復習ですが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは予想分配金提示型です。この仕組みは一言でまとめると以下になります。

基準価格が上昇しているときは分配金を多めに出し、基準価格が下落しているときは分配金を減配もしくは0にします。

基準価格がどの水準でいくらの分配金を受け取れるかは既に決まっています。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配方針は以下になります。

出所:アライアンスバーンスタイン

過去の傾向から分析すると、C・Dコースともに基準価格が10,000円を切ると分配金が0になる可能性が高いです。

そのように考えるとDコースはその水準をまだ維持できていますが、Cコースについては8,000円台まで基準価格が落ちていますから、分配金が受け取れるまでしばらく時間がかかりそうです。

ちなみに、アライアンスバーンスタイン社が発行した分配金レポートには市況概要と今後の見通しについて解説されているので、まとめてきます。

直近1か月の株式市場の振り返り

4月後半は、歴史的な物価高を背景とした利上げ観測加速や、一部上場企業の軟調な決算などを嫌気し、下落基調で推移。

5月初めの米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後も、金融引締め加速による景気減速を警戒し値動きの荒い展開となる。

為替相場は、日米金利差の拡大に背景に、円安ドル高基調が継続した。

米国株式市場は、当面ボラティリティが高い展開が続く可能性がありますが、より割安な水準で優れた企業の株式を購入することができれば、それは長期的なリターンの改善につながると考えます。多くの企業は先行きの見通しに関し慎重な姿勢を維持していますが、それでも足元の業績や通年予想は比較的強いものとなっています。堅調な企業業績への期待を背景に、米国株式市場はいずれ落ち着きを取り戻すとアライアンスバーンスタイン社は考えています。

この地獄はいつまで続くのか??

長期的な見通しは悪くないと考えていますが、短期的にはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信については辛い局面が続くと個人的には考えています。その理由は、このファンドのポートフォリオがグロース株中心で構成されているからです。基本的には、グロース株は金利動向に敏感です。つまり、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に組み込まれている銘柄の大半は、金利上昇に弱いんです。今の相場環境と相性は良くないです。

出所:アライアンスバーンスタインのデータを元にかわ吉作成

今のような金利上昇局面では、金利敏感株よりも景気敏感株やディフェンシブ株の比率が高いファンドの方がパフォーマンスが良いです。予想分配金提示型ファンドで言うと、景気敏感株が多いフィデリティ世界バリュー株Dコースと、ディフェンシブ株が多いMSグローバルプレミアム株式(予配)の動きを見てみるとパフォーマンスの差が一目瞭然です。

出所:モーニングスター

今の局面で強いのは、景気敏感株とディフェンシブ株の比率が多いファンドの方がパフォーマンスが良いです。だから、インカム収入をアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のみに依存するのはリスクが高くなる可能性があります。今の局面は、その他の予想分配金提示型ファンドにも分散投資をした方がインカムは安定する可能性が高いです。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信以外にどのようなファンドを検討すべきかというと、予想分配金提示型ファンドであれば今のような金利上昇局面では、金利敏感株よりも景気敏感株やディフェンシブ株の比率が高いファンドの方がパフォーマンスが良いです。予想分配金提示型ファンドで言うと、景気敏感株が多いフィデリティ世界バリュー株Dコースと、ディフェンシブ株が多いMSグローバルプレミアム株式(予配)あたりを選択肢になってくると考えています。

さらに今の局面であれば、わざわざ予想分配金提示型ファンドに拘る必要はないかもしれません。VYM・SPYD・HDVなどの米国高配当ETFなども併せて保有してみるのもありだと思います。

このあたりに関しては追々解説していこうと思います。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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