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【アメリカ株はもうお腹いっぱい!?】中国株投資の魅力 【オススメ投信の紹介あり】

2021年5月25日

こんにちは。かわ吉です。

資産運用の土台として、ファンドラップやアメリカ株投信などは最適な資産の1つだと思います。そして、米国株関連の商品に投資しすぎてこれ以上米国株関連を増やすのも少し怖いと感じている人も多いと思います。

そのような人は、ある程度のコア資産の土台ができていると思うので、次は攻めや勉強のための投資であるサテライト投資も始めてみると良いです。ただサテライト投資って具体的にどこに投資すれば良いかイメージが湧かない人も多いと思います。

たとえば、サテライト投資の1つとして中国株への投資も面白いと思います。そこで今回は、なぜ中国株への投資が面白いのか、投資するのであればどのような商品を買えばいいのかをご紹介します。

この記事を読んでいただくと、中国株の現状が分かり、投資対象や具体的にどのような商品が検討の余地があるのか分かります。

中国株は割安

上海A株や香港株は、他の先進国の株価と比較すると割安です。株価の割安・割高を計る指標としてPERがあります。PERは、分かりやすく言うとその企業が今生みだしている利益をあと何年分継続して出すことができるかを表す指標です。投資家がその企業にどれくらい期待しているかと言い換えることもできます。PERが高ければ割高、低ければ割安という考え方で今回はオッケーです。

そして下の表が各国の直近PERと過去15年の平均値を表しています。

出所:JPモルガン

赤色で囲った部分が、中国関連の株価のPERです。他の先進国である米国や欧州などと比較するとかなり割安であることが分かります。特に中国A株はその中でも比較的割安です。

もちろんPERだけでその株価の割安・割高を計ることはできませんが1つの参考として捉えるのはありだと思います。

注意点もあり

アメリカ企業は、株主還元のためによく自社株買いを行う傾向があります。もちろん中国企業も自社株買いをしますが、アメリカ企業と比較すると少ないです。

出所:ウォールストリートジャーナル

少しだけデータは古いですが、この表は自社株買いされた株数と新規発行された株式のどちらが多かったかを表しています。

アメリカは新規発行株数より買い戻しした株数の方が多くなっています。一方中国は、逆になっています。

これの何が問題かというと、新規発行株式の方が多いことで1株あたりの利益が小さくなり株価が上昇しにくくなるからです。

株価は上の図で表すことができます。1株当たりの利益に投資家の期待値をかえけたものが株価です。1株あたりの利益は、企業の利益を発行している株式の数で割って計算されますから、新規株式を発行することで母数が増えれば利益が変わらなければ1株あたりの利益は小さくなります。

自社株買いをした場合はその逆の現象が起こります。だから投資家目線では、株式と新規発行するより自社株買いをしてくれる企業の方がありがたいんです。

中国企業はアメリカ企業と比較して、新規発行する企業が多いですから株価の重しになります。ここが一番のリスクかもしれませんね。このような点を念頭に置いたうえで投資比率や銘柄を選定していく必要があります。

投資対象はどのようなものを検討すべき??

中国株の注意点を聞いてこのように思った方も多いのではないでしょうか??

『なんか難しそう。。。アメリカ株みたいに簡単ではなさそうで自分には難しいかもしれない』

確かに中国企業の個別銘柄の分析は少し難易度が高いと思います。

そのような方は中国株への投資を投資信託で行うと良いです。

具体的なファンドとしては、『UBS中国A株ファンド 愛称:桃源郷』です。

概要
運用会社UBSアセットマネジメント
設定日2009年9月18日
純資産246億円
信託報酬年2.3065%
信託財産留保額0.30%

運用歴は10年以上のベテランファンドです。ただ信託報酬は年2.3065%とめちゃくちゃ高いです。それに加えて解約時にかかる信託財産留保額も0.3%かかります。果たしてこれだけ高い手数料を払う価値があるかどうか分析してみましょう。

下の表は、このファンドとAB米国成長株投信の直近10年の年間収益率の推移です。

出所:目論見書のデータを参照しかわ吉作成

青色の棒グラフが桃源郷ですがAB米国成長株投信と比較すると、少しリスク度合いは高くなりますがパフォーマンスは決して悪くありません。

出所:UBSアセットマネジメント

基準価格についても設定日以降綺麗な右肩上がりの基準価格になっています。

出所:UBSアセットマネジメント

このファンドは圧倒的集中投資になっています。

組み込まれている銘柄の構成比率です。上位10銘柄だけで97.9%です。ほぼ10銘柄で運用しているようなものです。

この集中投資のおかげで良好なパフォーマンスを出せているんですね。この点に関しては、メリットにもなるしデメリットにもなる部分ですので注意は必要です。

まとめ

中国株は他の先進国株式と比較すると割安です。アメリカ株の比率がある程度高まった人は、サテライト投資として中国株への投資も面白いと思います。

ただ注意点もあって、中国企業は新規発行する株式が自社株買いをする株数より多いため株価の動きは少し重くなってしまう傾向があります。だから個別銘柄で分析して投資をするのはハードルが高いと感じる人も多いと思います。

そのような方は、投資信託を使うと良いと思います。オススメファンドの1つとして『UBS中国A株ファンド 愛称:桃源郷』があります。運用コストが高く、集中投資をしている点には注意が必要ですが運用パフォーマンスは決して悪くないです。検討の余地があるファンドの1つだと思います。

ではまた

サテライト投資は中国だけだはありません。日本株の投信や個別銘柄でも良いと思います。注意点としては日本株の個別銘柄は、100株単位ですから銘柄によっては買えない銘柄も出てきます。たとえば、ユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)の株式を買おうとすると約850万円が必要になります。この最低投資金額の壁で購入を断念する人も多いと思いますが、そのような方には『SBIネオモバイル証券』がオススメです。

SBIネオモバイル証券を使えば1株単位で株が買えますから、もう資金が足りないから投資できないとあきらめる必要はありません。手数料も月額サービス利用料200円(税別)で取引し放題ですし毎月Tポイントが200PTもらえます。

是非チャレンジしてみてください。

関連記事です。

今回は桃源郷と比較したアメリカ株式の優良ファンドであるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信について解説した記事も書いています。

サテライト投資としてベトナム株についても解説しています。

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