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【インカム投資家必見!!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースを基準価格11,000円以下で買うべき理由とその方法

2021年5月31日

こんにちは。かわ吉です。

AB米国成長株投信は、インカム狙いの投資家にとって最適な商品のひとつです。その理由のひとつとして長期的に成長が期待される米国株式が投資対象で、なおかつ予想分配金提示型であるため毎月受け取る分配金の原資の大半は運用収益から出される仕組みになっているからです。

つまりは、長期で安心して保有できて安心して使える分配金が受け取れます。

ただ予想分配金提示型にも弱点はあって、どの時点で買っても運用収益中心の分配金が受け取れるかというと決してそうではありません。

短期的には買う基準価格によって収益中心か元本の部分が中心になるか変わってきます。

欲張りを言えば、AB米国成長株投信C・Dコースを分配金基準で見れば基準価格11,000円以下で買えれば最高です。

そこで今回は、なぜAB米国成長株投信C・Dコースを買うタイミングとして基準価格11,000円以下で書くのが良いのかとどうすれば基準価格11,000円以下で買うことができるのかについて解説しようと思います。

なぜ基準価格11,000円以下で買うべきなのか??

この理由に関しては、予想分配金提示型の仕組みに答えがあります。

予想分配金提示型の仕組みを一言でいうと、『儲かっているときは分配金を多めに出すけど、儲かっていないときは分配金を少な目にしたり0にするよ』ということです。

問題は、この『儲かっている』という基準は何で判断するのかということです。これは投資家基準ではなく、ファンド基準で判断します。つまりはAB米国成長株投信の基準価格で決まるということです。

出所:アライアンスバーンスタイン

投資信託が新たに設定されたときの最初の基準価格は10,000円からスタートします。だから基準価格が10,000円を超えていれば設定日と比較するとファンドは儲かっていると判断できます。

基準価格が12,000円や13,000円と大きくなっていくとファンドはより儲かっていることになりますから分配金を多めに出すんです。

ファンドの『儲かっている』という基準は、基準10,000円より大きいかどうかが基準です。ただ基準価格12,000円で買った投資家の『儲かっている』という基準は10,000円ではなく自分が買付けをした12,000円より大きいかどうかです。

より安心して使える運用益を中心とした分配金を得るためには、『儲かっている』という基準をファンドの感覚に近づけていかないといけません。AB米国成長株投信は基準価格11,000円を超えたあたりから比較的多めの分配金を出す仕組みになっていますから、安心して使える運用益を中心とした分配金を得たい投資家は、11,000円以下で買うと良いと思います。

11,000円以下で買うのは意外と難しいかも

仕組みとしては、基準価格11,000円以下で買えば良いのは分かりましたが、これを実践するのは意外と難しいです。

その理由は単純で下がるのを待つしかないからです。

ちなみにこのブログを書いている時点の基準価格はDコースで12,155円です。この水準から基準価格11,000円以下になるために必要な下落率は約8%です。

出所:楽天証券

アメリカ株って比較的強気相場が長い株式市場です。直近40年で1か月で5%以上下落した月は36回です。平均すると1年で1回あるかどうかの水準です。

出所:JPモルガン

このような市場で、暴落を待って投資を始めるのは大きな機会損失になる可能性があります。だから8%以上の下落を待って投資しないのは、もしかしたらあまり良い手段ではないかもしれません。

買う回数を分けて平均単価を下げていく

基準価格11,000円以下で買えと言いながら、基準価格が下がるのを待って買うのはオススメできないという矛盾が発生しています。

ではどうすれば今すぐ投資を始めて基準価格を11,000円以下で保有すればいいのかいうと、これは分割して買うしかありません。

1回の買付で基準価格11,000円以下で買おうとするから難しくなります。

出所:楽天証券

これは2014年以降のAB米国成長株投信Dコースの基準価格の推移です。2016年は基準価格10,000円を割っていましたし2019年も11,000円を割っていた月が長かったですね。

このようなタイミングでしっかり追加購入できる資金を残した上で、投資しない機会損失も防ぐために今から投資予定金額の半分か3分の1くらいを投資してみましょう。

まとめ

AB米国成長株投信C・Dコースについて予想分配金提示型のメリットを最大限享受するためには基準価格11,000円以下で買えれば最高です。

理由は、このファンドのまとまった分配金を出す基準が、基準価格11,000円を上回るかどうかで判断しているからです。だから買うのであれば基準価格11,000円以下で買いたいところです。

ただ、AB米国成長株投信の基準価格は12,000円台なので11,000円まで下がるまでに必要な下落率は約8%です。このファンドの投資対象であるアメリカ株市場が1か月で5%以上下落した月は40年間で36回しかありません。

このような市場で暴落を待つのはあまり得策とは言えません。大きな機会損失になる可能性があります。1回の買付で基準価格11,000円以下にしようとするから難しいのであって少し時間を掛けながらその水準に近づけていけばよいと思います。

そのためには買う回数を複数回に分けるしかありません。下落したときにしっかり平均単価を下げるために追加購入できる資金を確保した上で今から買付を始めてみましょう。

ではまた

ちなみに『分配金は毎月いらないよ!!』という人は、ETFなどを利用するのもありだと思います。アメリカ株のETFであれば、元本を払い戻して受け取る分配金はないですし年に4回配当があるものもありますからオススメです。

ETFについて知りたい方は以下の書籍を一読ください。

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予想分配金提示型ファンドの頂上決戦!!AB米国成長株投信とグローバルAIファンドのどちらを買うべきか解説しています。

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