経済の話

【チャンス!?】新興国の保険株へ投資してみよう!!

2021年2月17日

こんにちは。かわ吉です。

生命保険に加入していますか??日本人は生命保険が大好きな国民で9割の方が何かしらの生命保険に加入しています。

そもそも生命保険は250年前にロンドンで生まれた金融商品です。その後に全世界に拡大していきました。生命保険の普及に関しては、社会に発展と密接な関係があるんです。

この点を知っていただくことでなぜ新興国の保険業界は伸びしろがあるのか、投資対象として魅力的なのか理解することができます。

新興国株式への投資を検討されている方や保険について学びたい人のお役に立てればうれしいです。

最後に個人的に好きな新興国の保険会社もご紹介します。

衣食足りて礼節をしる

人間は動物ですから、なによりもまず、「衣食足りて礼節を知る」ことが生活の1番のベースになっています。つまり、ふつうに服を着て、ふつうにご飯を食べて、そして安心して眠ることができるねぐらがあるということが人間にとって何よりも大切なんです。

生命保険は、本来、衣食住のあとに来る商品なので、新興国で衣食住がまだ十分でない段階では生命保険は発展しないんです。衣食住が満たされて社会が次の段階にステップアップし始めると、ここで生命保険が活躍します。言い方を換えれば、普通の市民(中間層)の登場でと生命保険の発展は軌を一にしているといえるんです。

現在、世界中の生命保険会社がアジアに熱い視線を注いでいるのも、アジアでは経済成長に伴い膨大な数の中間層が生まれようとしているからなんです。

その意味で考えると、戦後の日本は生命保険にとって理想的なマーケットだったんです。なぜなら高度経済成長が30年、40年と続き、中間層が社会の大半を占めて年々所得が上昇していましたからね。

しかも所得が増えれば栄養状態も改善されて、平均寿命も延びる。その結果保険金の支払いも少なくなるので保険会社はうはうはだったんです。

1970年代の日系企業の初任給は4万から5万円だったそうで、そのときの保険料は1万円。明らかに高すぎではあるが、当時の日本は高度経済成長期だったので年々給与も上がるのが常態だったから保険料が少し高くても保険が売れた時代だったようです。

アジアでもこれから昔の日本のようなことが起こる??

経済成長率が高く、人口も多い国では生命保険の伸びしろが十分あると考えます。

たとえば以下の国が挙げられます。

①フィリピン

人口:1億660万人(2018年)

出所:アイザワ証券

②インドネシア

人口:2億6416万人(2018年)

出所:アイザワ証券

③ベトナム

人口:9367万人(2018年)

出所:アイザワ証券

具体的な投資先

・バオベドホールディングス(BVH)

ベトナムの保険最大手。1965年に政府全額出資の損害保険会社として設立され、1996年にベトナムで初めて生命保険事業を開始した。国内生保市場シェアは生保、損保ともに業界トップ。経常収入の約8割を保険事業が占めている。ベトナム財務省によると2020年の保険料収入は前年比15%増の184兆円6620億ドンとなったもよう。このうち生保は同8%増にとどまった。2021年については、ワクチン普及により景気回復が期待されることから、生保は同22%増、損保は同15%増と回復が見込まれている。

ベトナムの保険浸透率は3.07%とアジア平均の5.37%を大きく下回ることからベトナムの保険市場の成長余地は大きいとものの、近年、損保の伸び悩みが目立つ。

ベトナムの損保市場は過去10年間で市場規模が5倍に急成長した一方で、日本の3%の市場に31社がひしめき合っている状態。長期的には可処分所得の向上や自動車販売の増加に伴い、医療保険や自動車保険の伸びが期待されるもののしばらくは熾烈な競争を強いられるかもしれない。中長期的には生保事業の同社の収益成長を牽引していく見通し。

出所:アイザワ証券
出所:アイザワ証券

昔の日本の高度経済成長期が今のベトナムです。まだまだ市場も小さいのでボラティリティは大きいですが、ポートフォリオのアクセントとして面白い国だと思います。中間層の増加も期待され、同国の保険業界トップのこの会社も面白いと思います。

参考になればうれしいです。

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少し極端かもしれませんが保険に対する見方が分かる一冊です。一読の価値ありです。

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