AB米国成長株投信 予想分配金提示型

【リスク許容度に合わせよう!!】予想分配金提示型ファンドはこの3つを使い分けてみよう

2022年2月14日

こんにちは。かわ吉です。

予想分配金提示型ファンドも以前と比べると、種類がかなり増えてきました。投資家にとって選択肢が増えたことは素晴らしいことです。ただ種類が増えてしまったことでどの商品を選ぶべきか判断しにくくなったことはその弊害です。

そうなんですよ!!アライアンスバーンスタイン米国成長株投信が一番人気だから、それだけ保有しておけば十分だろうと思っていたけど年始からの株価下落で予想以上にリスクが大きかったことに気づかされました。。。

怒涛の勢いで純資産が増えていましたからね。。。米国グロース株と予想分配金提示型の相性は最強ですから。ただ今のような金利が上昇している相場では、今までのような勢いを継続するのは難しいと思います。

そうですね。あとはリスク許容度も投資家によって違いますから、すべての投資家にアライアンスバーンスタイン米国成長株投信が合っているかどうかは分からないよねとも思いました。リスク許容度高い・普通・低い投資家にそれぞれざっくり適した予想分配金提示型ファンドがあれば良いかな。。。

私もそれについて最近考えていました。そして、その結論がついに出たので今回はそれについて解説しようと思います。

今回はリスク許容度が高い・普通(?)・低い投資家に向けにそれぞれ適した予想分配金提示型ファンドを紹介します。

結論としてそれらのファンドは以下になります。

①グローバルAIファンド(予想分配金提示型):リスク許容度【高】

②アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース:リスク許容度【中】

③モルガン・スタンレーグローバルプレミアム株式(為替ヘッジあり)予想分配金提示型:リスク許容度【低】

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

リスク許容度に合った予想分配金提示型ファンドが分かる

なぜそれぞれのファンドでリスクが異なる仕組みが分かる

自分がどのファンドを選ぶべきか分かるようになる

そして注意点は以下になります。

必ずしも将来的に絶対的にリターンがあることは保証されていません。

あくまでリスク度合いという観点で比較した結果です。

この3つのうち1つに集中投資することは推奨していません。理想としてはこれらのファンドを組み合わてリスク調整できれば。。。難しいですが。。。

今回は、『為替ヘッジなり』のコースでのみ比較しています。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①3つの予想分配金提示型の概要を比較

これらの3つのファンドについてはざっくりは理解しているつもりですが、整理するためにもそれぞれのファンドの概要を教えてもらえますか??

承知しました。この3つのファンドの概要は以下になります。

グローバルAIファンド(予想分配金提示型)AB米国成長株投信DコースMSグローバルプレミアム株式
投資対象世界株式米国株式世界株式
委託会社三井住友DSアセットマネジメントアライアンスバーンスタイン三菱UFJ国際投信
設定日2019.10.72014.9.162020.10.21
純資産2,854億円17,113億円167億円
信託報酬年1.925%年1.727%年1.98%
出所:楽天証券と三菱UFJ国際投信のデータを元にかわ吉作成

やはり、純資産は『アライアンスバーンスタイン米国成長株投信>グローバルAIファンド>MSモルガンスタンレープレミアム株式』になっていますね。

そうですね。3つの中ではMSグローバルプレミアム株式オープンの純資産である167億円が一番少ないですが、繰上償還のリスクはそこまで気にしないで良い水準だと思います。

信託報酬は、『MSグローバルプレミアム株式>グローバルAIファンド>アライアンスバーンスタイン米国成長株』の順になっていますね。

3つともアクティブファンドなので信託報酬は高めです。ただ、この3つのファンドの信託報酬の差は大きくありませんからそこまで気にする必要はないと思います。

3つのファンドの純資産は十分で長期保有の投資対象しても問題ないと思う。アクティブファンドなので3つとも信託報酬は高め。

②リスク・リターン

概要はざっくり分かりました。でも問題はしっかりリスクが抑えられているかということと、それに見合ったリターンが得られるかどうかです。リスクが落ちてもリターンが劣化しすぎると意味がないですからね。

仰る通りです。ではリスクとリターンをそれぞれ見てみましょう。

リスク・リターンを長期で比較するために運用期間の長い予想分配金提示型ではないコースでそれぞれ比較しています。

数字で比較する前に、ざっくりイメージを持っていただくために直近5年の基準価格の推移をご覧ください。

出所:楽天証券

コロナショック以降はかなりリスク度合いがはっきりし始めましたね。

そうですね。年始からの下落幅もかなり差が出ていますね。では次に具体的に数字で比較してみましょう。

リターン

では早速ですが、リターンを比較した結果をご覧ください。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

3年・5年で見るとグローバルAIファンドのパフォーマンスが一番良いですが、6か月・1年で見るとリターンがマイナスになっていますね。

そうですね。一方で、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は1年・3年・5年で見るとリターンが良いですが、直近6か月で見ると、リターンが大きく悪化しています。その中でもモルガンスタンレーグローバルプレミアム株式のリターンは良くも悪くも他の2つと比較すると安定しています。

リスク

では次に、リスクを比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

どの期間で見てもグローバルAIファンドのリスクが一番高いですね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信とモルガンスタンレーグローバルプレミアム株式を比較すると前者の方がリスクは高くなりますね。

リスク・リターンは、グローバルAIファンド→アライアンスバーンスタイン米国成長株投信→モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープンの順になっている3つともリスクとリターンのバランスは悪くない(=リスクを取った分のリターンは十分狙える)

③セクター別投資比率

ここでは、なぜ3つのファンドでリターンとリスクの差が出るのか検証します。

それは、『セクター別投資比率です!!』よね?

ですです。では早速比較した結果を見てみましょう!!

出所:三井住友DSアセットマネジメント・アライアンスバーンスタイン・三菱UFJ国際投信のデータを元にかわ吉作成

金利敏感・景気敏感・ディフェンシブについては以下のイメージで良いと思います。

金利敏感:基本的に金利情勢の影響を受けやすい銘柄

→金利上昇局面では大きくやられる銘柄である。低金利局面では有利になる。

景気敏感:基本的に景気に左右されやすい銘柄

→景気動向に左右される。

ディフェンシブ:比較的に金利や景気の影響を受けにくい銘柄

→今は金利敏感株と景気敏感株のシーソーゲームになっているのでここにお金を置いておくのが結果的にリスクが低くなる。

セクター別投資比率で見ると、グローバルAIファンドは金利敏感株の比率が圧倒的に多いですね。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、金利敏感株中心ではありますが景気敏感やディフェンシブもバランスよく組み込まれている感じですね。MSグローバルプレミアム株式オープンは、ディフェンシブが約50%を占めるのでリスクが低いわけですね。

仰る通りです。個人的には、金利敏感の比率が高いグローバルAIファンド・アライアンスバーンスタイン米国成長株投信については投資タイミングは如実にパフォーマンスに現れるので投資タイミングは慎重になった方が良いと思います。金利上昇の目途がある程度確認できた上で投資を検討しても遅くはないとは思います。

セクター別投資比率を見れば、リスク度合いの差が出るのは明確。現時点では金利敏感株の比率が多いグローバルAIファンドのリスクが高いのは必然です。一方で、その比率が低いMSグローバルプレミアム株式オープンのリスクは低くなっている。基本的には銘柄選定能力に大差がなければ、どのセクターに投資しているかでリスク度合いは決まる!!

④分配金

リターン・リスクについてもざっくりは理解できました。でも一番重要なのは、なんといっても『分配金』です!!

そうですよね。では分配金について比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

去年の11月までのグローバルAIファンド(予想分配金提示型)の分配金実績はバクっていましたが、利上げの話が出てからは流れが一気に変わりましたね。やはりリスクが高いので玄人向きかもしれませんね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信やMSグローバルプレミアム株式オープンの分配金は比較的安定していますね。分配金が減ってでもリスクを落としたいならMSグローバルプレミアム株式オープンを選択してみるのもありだと思います。

分配金の変動幅が大きいのはグローバルAIファンド。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信とMSグローバルプレミアム株式オープンの分配金の変動幅は大きく変わらない。

まとめ

今回はリスク許容度が高い・普通・低い投資家に向けにそれぞれ適した予想分配金提示型ファンドを紹介しました。

結論としては以下になります。

①グローバルAIファンド(予想分配金提示型):リスク許容度【高】

②アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース:リスク許容度【中】

③モルガン・スタンレーグローバルプレミアム株式(為替ヘッジあり)予想分配金提示型:リスク許容度【低】

個人的には、今回の下落局面でハラハラドキドキして夜も眠れなった方は、MSグローバルプレミアム株式オープンをコア資産として保有するのがベストじゃないかと思います。そして攻めの投資として金利上昇の見通しがある程度確認できたら少しグローバルAIファンドまたはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を検討してみるのがバランスが良いと思います。

以上、お役に立てれば嬉しいです

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