AB米国成長株投信 予想分配金提示型

【下落相場で気づいた】予想分配金提示型の本当のデメリット

2022年4月9日

こんにちは。かわ吉です。

予想分配金提示型ファンドは、安心して使えるインカムを狙いたい投資家にとって最適なファンドの1つです。

しかし、何事にもメリットがあればデメリットもあります。相場が好調の時は、デメリットはそこまで気にならないのですが、相場が悪化したタイミングでは想定外のデメリットを気づくことも多々あります。

それこそ2022年は1月から相場が大荒れでした。

予想分配金提示型ファンドの王道であるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの基準価格も1月以降は大きく低迷していました。

出所:楽天証券

3月下旬から4月にかけて、基準価格も回復基調になっていますが1月、2月はしんどい思いをしたホルダーも多かったのではないでしょうか??

辛い思いをした分、なぜこの期間で辛い思いをしないといけなかったのかという理由を考えると、予想分配金提示型ファンドのデメリットがなんとなく見えてきます。

そこで今回は、2022年1月以降の相場から私が感じた予想分配金提示型ファンドの弱点について解説しようと思います。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

予想分配金提示型ファンドの弱点を知ることができる

メリットだけではなくデメリットも知ることで、インカムを狙うために予想分配金提示型ファンドが必要か(相性が良いか)判断できるようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①分配金再投資コースが下落時において役に立たない

予想分配金提示型ファンドは、基準価格の下落時に分配金を再投資して取得単価を下げる方法の効果は限定的です。

これはなぜかというと予想分配金提示型の仕組みとして、基準価格に応じて支払われる分配金が異なるからです。

例えば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの分配方針は以下になります。

出所:アライアンスバーンスタイン

予想分配金提示型ファンドを結果的に高掴みしてしまった場合、そのリカバリー方法として押し目買いがあります。ただ、これは精神的に大きな負担がかかります。買うタイミングを1回間違えているのに、もう一回下がったところで買うには胆力が必要です。

そういった場合に、応急処置として分配金を再投資すれば、まとまった資金の一括投資よりは効果は弱いですが、少なくとも平均取得単価を下げることはできます。

ただ予想分配金提示型ファンドは基準価格が大きく下がっている局面では、分配金を減配したり0にすることもあります。本来は下落局面でたくさんの口数を買付けることで平均取得単価を下げたいところですが、予想分配金提示型ファンドの仕組みは裏目にでます。

シンプルに予想分配金提示型ファンドの平均取得単価を下げる方法は、スポット買い(押し目買い)するしか方法がありません。

結局、追加購入ができないホルダーは相場上昇を待つしか選択肢がない状況になります。これは人によってはかなり辛い期間になると思います。

予想分配金提示型ファンドは、下落時の分配金再投資の効果が弱い。ホルダーが下落局面でできることは追加購入をして平均取得単価を下げるか、相場上昇を待つしか選択肢がない。

②分配金0はタコ足分配と同じくらい辛い

2つのデメリットは精神的な問題です。

それは『分配金がたこ足になることと同じくらい分配金0は辛い』ということです。

そもそも予想分配金提示型ファンドは、基準価格が下がっているときに分配金を減配もしくは0にすることでたこ足分配になりにくくなっています。

だから、下落局面で分配金が出ないことは素晴らしい仕組みなんですが、分配金0というのはかなり複雑な気持ちになります。

ましてやアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースのホルダは、一時期はかなり分配金が出ていましたのでその時と比較してしまうとショックは倍増しそうです。

ぶっちゃけ人によって感じ方は違うと思いますが、私個人的には分配金が0になるくらいなら多少元本を切り崩してでも分配金が欲しいと考えてしまいますね。

分配金0はたこ足分配を同じくらい精神的に辛い。。。みなさんはどう感じますか??

まとめ

今回は、下落相場で感じた予想分配金提示型ファンドの本当の弱点について解説しました。

内容をまとめると以下になります。

予想分配金提示型ファンドは、下落時の分配金再投資の効果が弱い。ホルダーが下落局面でできることは追加購入をして平均取得単価を下げるか、相場上昇を待つしか選択肢がない。

分配金0はたこ足分配を同じくらい精神的に辛い。。。

逆に言えば、今回ご紹介した弱点を弱点と感じなければ、予想分配金提示型ファンドをインカム狙いで保有するのはありだと思います。

ようは、下落局面では追加購入資金を準備して押し目買いすることに抵抗がない人、分配金が0よりもたこ足分配になる方が辛いと感じる人は予想分配金提示型ファンドをどんどん利用していきましょう!!

そうではなければ、インカム目的の商品を予想分配金提示型ファンドに集約すると下落局面で予想外に辛い思いをするかもしれませんから注意が必要です。

そのような場合は、たこ足になるリスクはありますが分配金が安定している世界株の毎月決算型ファンドである『インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)』などを検討してみるのもありだと思います。

あとは、投資信託を保有するだけで信託報酬の一部をキャッシュバックしてくれる松井証券を利用するのもありです。松井証券では、『投信毎月ポイント・現金還元サービス』を行っており、毎月信託報酬の0.5%などをポイントや現金でキャッシュバックしてくれます。インカム収入は必ずしも分配金や配当だけに拘る必要はありません。使えるものは全て使いましょう。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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