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【優良株ファンド対決】フィディティ・米国優良株・ファンドとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースを比較してみた

2021年11月16日

こんにちは。かわ吉です。

11月は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に勝る投資信託を見つけると先日の記事で宣言しました。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と様々なファンドを比較していくわけですが、具体的に比較する項目は以下になります。

①純資産

②運用管理コスト

③リターン

④リスク

⑤シャープレシオ

⑥分配金

これらの項目をそれぞれ比較して、勝利した項目が多い方が優秀なファンドとします。

そして、今回比較するファンドは、『フィディティ・米国優良株・ファンド』です。

出所:フィデリティ投信

このファンドの概要は以下になります。

設定日1998.4.1
償還日無期限
委託会社フィデリティ投信
投資対象アメリカ株式

このファンドのイメージとしては以下になります。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも組入銘柄が多いアライアンスバーンスタイン米国成長株投信

今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

それぞれのファンドの特徴が分かるようになる

イメージではなく数字で比較することで意向と違うファンドを選ばずに済むようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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①純資産

まずは純資産から比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

純資産について、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースはフィディティ・米国優良株・ファンドの約9倍の差があります。

販売会社数も比較した結果が以下になります。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

フィディティ・米国優良株・ファンドも歴史があるファンドですから販売会社数に大きな差はありませんね。

純資産は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!ただ、フィディティ・米国優良株・ファンドも535億円の純資産があるため繰上償還などのリスクはあまり気にしなくてOK!!

②運用管理コスト

続きまして運用管理コストを比較していきましょう。

運用管理コストは、フィディティ・米国優良株・ファンドが1.639%ということでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの1.727%を若干下回りました。

いずれも平均より高い運用管理コストですが、1990年代に生まれたファンドにしては安いですか??

そうですね。比較的良心的なかもしれませんね。

ちなみにこの2つのファンドの運用管理費の差は年0.088%です。仮にそれぞれを100万円ずつ1年間投資した場合にかかるコストの差は以下になります。

100万円×0.088%=880円

何とも言えない差ですね(笑)あとはこの少し高いコストをペイできるパフォーマンスが期待できるかどうかがポイントです。それを次に見てきましょう。

運用管理コストは、フィディティ・米国優良株・ファンドの勝利!!ただその差はそこまで大きくないと判断している!!あとはパフォーマンス次第!!

③リターン

では次に、それぞれコストに見合ったパフォーマンスが期待できるかどうかを見ていきましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

6か月・3年・5年でそれぞれ比較すると、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースがフィディティ・米国優良株・ファンドをアウトパフォームしています。1年で比較するとフィディティ・米国優良株・ファンドの方が若干アウトパフォームしていますね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信って強いですね。

そうですね。ただ実は組入銘柄はフィディティ・米国優良株・ファンドの方が多いのでリターンが劣後するのはしょうがないかもしれません。あとはリスクとの兼ね合いですね。

パフォーマンスはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!

④リスク

では次にリスクについて比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

リスク度合いは、6か月・1年の期間で比較するとフィディティ・米国優良株・ファンドの方が、リスクが低く抑えられています。

ただ3年・5年で比較するとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの方がリスクが抑えられています。

リスクについては引き分けといったところですかね??

そうですね。ただフィディティ・米国優良株・ファンドの方が組入銘柄が多いので引き分け=負けかもしれません。

あとはこの後に解説するシャープレシオでリターンとリスクのバランスを比較してみましょう。

リスクの低さは引き分け!!ただフィディティ・米国優良株・ファンドは組入銘柄数が多いのでここはしっかり勝利してほしかった!!

⑤シャープレシオ

では、リターンとリスクのバランスについてシャープレシオを使って比較してみましょう。 シャープレシオとは、投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか、運用効率の高さを示します。このシャープレシオの数値は高ければ高いほど運用効率が高いことを表しています。

その結果がこちらになります。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

6か月・1年でのシャープレシオを比較するとフィディティ・米国優良株・ファンドが高いですが、3年・5年ではアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利です。

フィディティ・米国優良株・ファンドは、直近1年くらいでみれば悪くないリスクとリターンのバランスですが長期でみればアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースに見劣りしますね。

シャープレシオは引き分け!!

⑥分配金

最後に分配金を比較してみましょう。

ちなみに今回は、直近2回分(=直近1年)の分配金を比較してみましょう。

では早速、比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

フィディティ・米国優良株・ファンドは直近1年は分配金実績がないんですね。

そうですね。直近1年どころか設定来一度も分配金実績がありません。

過去に1度も実績がないからこれからもないかというと、それは分かりませんがあまり期待はしない方がよいかもしれません。分配金が欲しい投資家は敬遠した方が良いかもです。

分配金もアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!フィディティ・米国優良株・ファンドの分配金は設定来0!!

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースとフィディティ・米国優良株・ファンドを比較してみました。

結果としては、

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースは、純資産・リターン・リスク(引き分けだけど実質勝ち)・分配金で勝利しました。

フィディティ・米国優良株・ファンドも悪いファンドではないですが、現時点ではアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの下位互換といったところでしょうか??

今のところは投資妙味はないかもしれません。仮にリスクがもう少し小さくなれば、リスク度合いの低い米国株ファンドとしてのポジションが確率されるかもしれませんね。

以上お役に立てれば嬉しいです。

ちなみに今回圧勝したアライアンスバーンスタイン米国成長株投信についてもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。他にはない視点でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を解説しまくっています。

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