こんにちは。かわ吉です。
11月は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を超えるファンドを見つけることを目標にしていることは先日の記事で解説しました。
そして前回の記事で三菱UFJNASDAQオープンBコースと比較してみたわけですが、早速アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースを超えてしまいました。
1本目の記事でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を超えるファンドを見つけてしまったので、さらにこのようなファンドを探す旅を続けましょう。
そして今回比較するファンドは、MSグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)です。このファンドは、運用歴は約10年のベテランファンドなんですが概要は以下になります。
設定日 | 2012.2.17 |
償還日 | 2037.2.20 |
委託会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資対象 | 先進国株式 |
モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
今回比較する項目は、前回同様以下のポイントで比較します。
①純資産
②運用管理コスト
③リターン
④リスク
⑤シャープレシオ
以上の5つのポイントをそれぞれ比較して、その勝敗数でどちらが優れているか決定していきます。
今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
それぞれのファンドの特徴が分かるようになる
イメージではなく数字で比較することで意向と違うファンドを選ばずに済むようになる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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①純資産
まずは純資産から比較してみましょう。
純資産の差は約3.5倍です。 アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース が MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) よりも多い純資産があります。
ちなみに販売会社の数を比較した結果は以下になります。
販売会社数で比較してもアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの方が多い結果になりました。
やはり歴史があるファンドですので販売会社が多いと推測ができます。
純資産は、 アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース の勝利!!ただし、MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)も十分な純資産があるため繰上償還のリスクはあまり気にしなくてOK!!
②運用管理コスト
続きまして運用管理コストを比較していきましょう。
運用管理コストは、MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は2%弱ということでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの1.727%を若干上回りました。
運用管理コストが2%弱ってかなり高いですよね??
これは高いです。アクティブファンドの平均である1.45%と比較するとやはり高い水準にあります。高パフォーマンスが持続しないと投資妙味は基本的にはなしです。
ちなみにこの2つのファンドの運用管理費の差は年0.363%です。仮にそれぞれを100万円ずつ1年間投資した場合にかかるコストの差は以下になります。
100万円×0.253%=2,530円
何とも言えない差ですね(笑)あとはこの少し高いコストをペイできるパフォーマンスが期待できるかどうかがポイントです。それを次に見てきましょう。
運用管理コストは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!ただその差はそこまで大きくないと判断している!!あとはパフォーマンス次第!!
③リターン
では次に、それぞれコストに見合ったパフォーマンスが期待できるかどうかを見ていきましょう。
6か月・1年・3年・5年でそれぞれ比較しましたが、すべての期間でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信BコースがMSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)をアウトパフォームしています。
MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は、今のところは冴えないファンドとしか思えませんね。
そうですね。ただリターンだけでファンドの優劣を判断するのは危険です。この後に解説するリスクもしっかり比較した上で判断しましょう。
パフォーマンスはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!
④リスク
では次にリスクについて比較してみましょう。
リスク度合いは、6か月・1年・3年・5年の期間で比較するとMSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)の方が、リスクが低いです。
MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は、高いブランド力・有力な特許・強固な販売網など競争優位の無形資産を裏付けに持続的にフリーキャッシュフローを増大させることができるプレミアム企業に厳選して投資しているだけあってリスク度合いは低いですね。
リターンは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースよりも低いけどその分リスクも低いんですね。
そうですね。リスクの低い全世界株に投資したい人には検討の余地があるかもしれませんね。
あとはこの後に解説するシャープレシオでリターンとリスクのバランスを比較してみましょう。
リスクの低さはMSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)の勝利!!リターンだけではなくリスクもチェックする習慣を付けましょう!!
⑤シャープレシオ
では最後に、リターンとリスクのバランスについてシャープレシオを使って比較してみましょう。 シャープレシオとは、投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか、運用効率の高さを示します。このシャープレシオの数値は高ければ高いほど運用効率が高いことを表しています。
その結果がこちらになります。
6か月・1年・3年・5年でのシャープレシオを比較すると1年だけMSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)が高いですが、それ以外はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利です。
MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)は、リスクこそ低いですがリターンとリスクのバランスはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースより悪いですね。
シャープレシオはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!
まとめ
今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信BコースとMSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)を比較してみました。
結果としては、、、
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースが4勝で勝利!!
リスクでは MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)に負けましたが、純資産・運用管理コスト・リスク・シャープレシオについては勝利しました。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の魅力って圧倒的なリターンでなく、バランス感覚の良さなどの総合力かもしれません。過度なリターンを期待している投資家には合わないかもしれませんが、安定感が欲しい投資家には最適なファンドかもしれませんね。
MSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)もコンセプトとしては、個人的に好きですが総合的なパフォーマンスとしては現時点ではあまり魅力が残念ながらありません。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
このファンドについてももっと知りたい方はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の総集編の記事がありますので是非ご覧ください。様々な視点でこのファンドを解説したブログはないと思います!!