AB米国成長株投信

【地政学リスクは絶好のチャンス】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の先行きについて

2022年3月8日

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン社より今後のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の見通しについて特別レポートが発行されました。

内容としては、直近の株式市場の動向と企業業績、今後の見通しおよび運用方針にになります。

FRBの金融政策の行方も気になりますが、直近は地政学リスクがかなり大きくなっていますね。

ウクライナ情勢によってはFRBの金融政策に影響を及ぼす可能性もありますから、一度整理しておくという意味でもこのレポートはしっかり読んでおいて損はないと思います。

そこで今回は、アライアンスバーンスタイン社から発行された特別レポートをベースに今後の見通しについて解説していきます。

このレポートの主な概要は以下になります。

2022年の米国株式は引き続き波乱の展開。ウクライナ情勢の緊迫化からリスクオフの様相強まる

一方、企業ファンダメンタルズは堅調。2021年10-12月期は約8割の企業の利益が事前予想を上回る

インフレ圧力など外部要因の変化に強靭さをみせた決算内容だが、業態などによる企業間格差は拡大

経験則的に地政学リスクに伴う調整は長続きせず、いずれ堅調な企業収益を織り込む展開を予想

地政学的リスクなどの外部要因による市場調整は、『持続的な成長企業』への魅力的な投資機会を提供

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

直近の米国株式市場の動向及び企業決算が分かる

アライアンスバーンスタイン社が考える今後の見通しについて理解できる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

米国株式市場の動向および企業決算の総括

2022年の米国株式市場は、波乱の展開が続いています。

1月は、米国の金融政策に対する警戒感が台頭し、利上げペースの想定上の加速を織り込む形でグロース株を中心に大きく調整。

2月前半にかけて、決算発表の進展に合わせていったん持ち直す局面もあったが、ウクライナ情勢の緊迫化からリスクオフの様相が強まった。

一方で良い材料もありました。

米国の主要企業のうち8割超が2021年10-12月期決算発表を終え、全体で前年同月比30.4%増益と企業業績は堅調に推移している。

つまり、現状をまとめると以下になります。

市場参加者のセンチメントが金融政策の行方や地政学的リスクの高まりから悪化しているのとは対照的に、企業のファンダメンタルズは堅調に推移している。

出所:アライアンスバーンスタイン

ニュースを見ていると株価が下がりそうな内容しかなかったけど、足元の企業業績は非常に良いのですね。肌感覚で感じる不安と実態は異なっているのですね。

株価は先行指数ですから、今の状況と株価は連動しません。あくまでも1年半から2年後を常に織り込んでいくことは絶対に忘れてはいけませんね。そうでないと誤った投資判断をしてしまうリスクが高まります。

外部環境に対し強靭さをみせた米国企業

米国企業をとりまく環境は以下になります。

世界的なサプライチェーン混乱に伴う供給制約・労働力不足による賃上げ圧力

その結果としてインフレ懸念などの様々な問題が台頭

企業間格差はあるが、米国企業全体としてはファンダメンタルズは強靭

具体的に企業業績が良いセクターと悪いセクターはどのようなものになりますか??

出所:アライアンスバーンスタイン

とりわけ企業業績が良いのは情報技術セクターですね。クラウドやソフトウェアなど業態的に供給制約の影響が少なかったことが考えられます。

一方で悪かったのは公益事業です。これは、エネルギー価格上昇がコスト増要因となったことが考えられます。

出所:アライアンスバーンスタイン

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、情報技術セクターの比率が高いポートフォリオですから今の相場環境と相性は良いと考えて良いと思います。

目先は地政学リスクで大きくブレるかもしれませんが、長期的に見れば『あのときは安かった』となるかもしれませんね。

米国株式市場の今後の見通し

今後の見通しについては以下になります。

足元のウクライナ情勢は刻々と変化しており予断を許さない。軍事行動の更なる拡大は、米国株式の一段の調整に繋がる可能性がある。

長期的な視点で見れば、地政学的リスクが米国景気サイクルに大きな影響を与えたことはなく、株式市場の動揺も長続きしない可能性が高いことは認識すべき。

原油価格の急騰からエネルギー関連株は恩恵を受けると予想されるが紛争地域周辺で事業を営む企業を除けば、ほとんどのセクターの企業ファンダメンタルズには大きな影響はないと見れる。

市場コンセンサスの予想EPSも、年初来から足元まで緩やかな情報修正が続いている。いずれ米国株式市場は、企業業績を織り込みにいく形で、上昇トレンドに回帰することが予想される。

出所:アライアンスバーンスタイン

FRBの金融政策の行方も気になるけど目先の地政学的リスクは、過度に心配する必要はないのかもしれませんね。

『株価=EPS(1株当たりの利益)×PER(株価収益率)』ですから、企業業績が良好であれば間違いなく株価を支える良い材料になりますからね。

今後の運用方針

運用方針は、これまで通りで今の地政学的リスクは『持続的な成長企業』への投資機会を提供していれているというスタンスですね。

地政学的リスクのような外部環境の要因で株式市場が下落する現在のような状況は「持続的な成長企業」に割安な価格で投資できる魅力的な投資機会と見ています。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオは、デジタル技術による事業改革(DX)を支援する企業など、情報技術セクターを中心に、ヘルスケアやコミュニケーションサービスなどから、持続的に高い利益成長が期待される企業で構成されています。

出所:アライアンスバーンスタイン

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、革新的な商品/サービスで高い市場シェアを持つ「卓越したビジネス」を擁し、「外部環境に左右されにくく」、「健全な財務体質」を有する「持続的な成長企業」に投資することで、長期的に安定したリターンを創出することを目指す方針は、現状も変わっていません。

出所:アライアンスバーンスタイン

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン社が発行したレポートについて解説しました。

内容をまとめると以下になります。

市場参加者のセンチメントが金融政策の行方や地政学的リスクの高まりから悪化しているのとは対照的に、企業のファンダメンタルズは堅調に推移している。

企業間格差はあるが、米国企業全体としてはファンダメンタルズは強靭

地政学リスクが米国景気サイクルに大きな影響を与えたことはなく、株式市場の動揺も長続きしない可能性が高い。

アライアンスバーンスタイン社は、今のような地政学リスクが高まったいる状況は、「持続的な成長企業」に投資する機会を提供してくれるチャンスと見ている。

『株価=EPS(1株当たりの利益)×PER(株価収益率)』ですから、EPS(1株あたりの利益)は堅調に推移しているので好材料です。あとは、PER(株価収益率)に大きな影響を与えるFRBの金融政策の行方についてはこれからも注視が必要です。

最近の相場は、本当に難しいすぎますね。。。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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