AB米国成長株投信 投資信託

【完璧なファンドは存在しない!!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の弱点

2021年5月21日

こんにちは。かわ吉です。

私の考えるオススメ米国株式投信は、AB米国成長株投信です。理由としては、S&P500種指数よりも高いパフォーマンスと銘柄選定に定評があることです。さらに予想分配金提示型の仕組みもあるためインカム狙いの投資家にも最適な商品の一つです。

ただ、投資において商品を妄信することは大変危険です。投資信託にも長所があれば短所もあります。大切なのは、保有している商品にどのようなメリットがありどのようなリスクがあるのかを理解することです。

そこで今回は、米国株式投信で人気のファンドであるAB米国成長株投信の弱点について解説しようと思います。

今回の記事を読んでいただくことで、すでにAB米国成長株投信を保有している人はこの投信の弱点が分かります。これから保有を考えている人は、このファンドを持つことのメリットとデメリットが分かるようになります。

ちなみ今回は弱点について解説するので、当ファンドの解説やメリットについてはこちらの記事を先にご覧ください。

比較的に集中投資をしている

AB米国成長株投信の強みの1つとして、銘柄選定の上手さがあります。

出所:楽天証券

直近3年でパフォーマンスを比較すると、S&P500種指数のインデックスファンドよりもAB米国成長株投信の方が良いです。

S&P500種指数に投資することは王道ですが、その500社の中でも銘柄選定をしっかり行えば指数をアウトパフォームできるという運用哲学のもとこのファンドは運用されています。言い換えれば、投資する銘柄を徹底的に絞りパフォーマンスを追求するということです。そのため投資している銘柄の組み入れ比率はS&P500種指数よりも高くなる傾向があります。

出所:アライアンスバーンスタイン

これはAB米国成長株投信の上位10銘柄です。組入比率の上位を見ると、マイクロソフト7.3%でアルファベット(グーグル)7.0%とこの2銘柄で全体の15%になります。

ちなみにS&P500種指数の組入比率は、アップル5.82%でマイクロソフト5.32%とこの2銘柄で全体の約11%になります。

出所:SBI・バンガード・S&P500

上位2銘柄で約4%の差がありますが、上位10銘柄で比較するとその差はもっと大きくなります。

AB米国成長株投信は47.2%で、S&P500種指数は27.55%です。この差に優劣はありません。集中投資をすることで分散投資をしたときよりもパフォーマンスが良くなるケースはあります。ただ逆に、投資している銘柄が大きく下落した場合は集中投資をしたポートフォリオの方が下落率も大きくなる可能性があります。

今のところアライアンスバーンスタインの銘柄選定が上手くいっていますが今後もこれが続くかどうかは分かりません。

つまり、このファンドのパフォーマンスはアライアンスバーンスタインの銘柄選定能力に依存しているということです。『このファンドに投資する=米国全体に投資する』ではないことをしっかり把握しましょう。

信託報酬は高め

AB米国成長株投信は、アクティブファンドです。銘柄選定は人の手間をかけているのでコストが高くなります。

信託報酬はインデックスファンドと比較すると圧倒的に高いです。パフォーマンスが良い間は、高い信託報酬をカバーすることができますが、株式市場が低迷した場合などは高い信託報酬が、パフォーマンスを圧迫する可能性があります。

良好なパフォーマンスには高い信託報酬という代償があることをしっかり理解し保有しましょう。

短期的なパフォーマンス狙いなら他のファンドに劣る

短期的なパフォーマンスで他のファンドと比較するとAB米国成長株投信も多くのファンドに劣後します。

netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)・三菱UFJ NASDAQオープン Bコース・iFreeNEXT FANG+インデックスなどの米国株式投信と直近1年の運用パフォーマンスを比較してみます。

出所:楽天証券

これら3つのファンドパフォーマンスはAB米国成長株投信をアウトパフォームしています。AB米国成長株投信は、比較的バランスの取れたファンドですので、リターンがどの米国株式投信より良いわけではありません。

バランスより圧倒的なパフォーマンスを求める人は、今回比較した投信の購入を検討した方がよいかもしれません。

保有している投信の商品性を理解することでミスマッチが起こらず、余計な売買をせずに済みます。

まとめ

AB米国成長株投信は優秀なファンドですが、弱点ももちろんあります。弱点は主に3つあり、集中投資をしている・信託報酬が高め・短期的なパフォーマンス狙いなら他のファンドに劣るでした。

保有している商品のデメリットをしっかり把握することで下落局面で狼狽売りなどの誤った投資行動を取らずに済みます。

ちなみに個別の投信などを買う場合は、自分のリスク許容度に合った商品を選ぶ必要があります。そうしないと、下落局面で資産の評価損が自分の許容範囲を超えて誤った投資判断をしてしまう可能性があるからです。

ただ自分に合った投資商品は分からないという人は、ファンドラップやロボアドバイザーなどを利用してみるのもありだと思います。これらの商品は、いくつかの質問に答えるだけであなたのリスク許容度に合わせてポートフォリオを考えてくれて商品も選別してくれます。

これらの商品を利用すれば手間を掛けずに資産運用を実践することができます。さらにリバランスなど資産運用の基本動作も行ってくれますから、プロがどのように運用しているのかも体験することができます。

具体的な商品としては、docomoユーザーであれば『THEO+docomo』がオススメです。運用もしながらdポイントも溜まりますので一石二鳥です。口座開設手続きも最短3分で完了しますから是非チャレンジしてみてください。ロボアドバイザーなどで投資の基本を学び、慣れれば自分でロボアドバイザーのような投資を自分で実践していけば良いと思います。

リンクを貼っておきますので、興味ある方はご覧ください。

あと運用利回りも大切ですが、節約もそれと同じくらい大切です。携帯料金が高いと感じている人は、キャリアを見直しても良いと思います。携帯料金の節約は幸福度が下がりにくいコスパの良い節約です。

楽天ユーザーであれば楽天モバイルがオススメです。携帯料金も楽天ポイントで支払うことができますから実質携帯料金を0円にすることも可能です。

-AB米国成長株投信, 投資信託