こんにちは。かわ吉です。
前回にファンドラップのメリットについて解説しました。
ファンドラップは、資産比率・商品選定・リバランスという投資の基本動作をすべてあなたに代わってプロがやってくれます。
なので投資初心者の方にはオススメの商品の1つなんですが、もちろんデメリットもあります。そこで本日は、ファンドラップのデメリットについて解説しようと思います。
手数料が高い 自己流で間違った投資判断をするよりは安く済む ロボアド検討
ファンドラップのデメリットの1つとして手数料の高さが挙げられます。おそらくこの点を気にされる人が一番多いと思います。
ファンドラップの手数料は、買付時と売却時にはかからないものが多いです。ただし運用している間にコストがかかります。この点は、投資信託を個別で持つのと感覚と同じです。
この保有期間中にかかる手数料は大きく2つに分けることができます。
それぞれの手数料に関しては商品によって異なります。
直接費用とは、投資比率を考えたり商品を選定したりリバランスにかかる費用だと思ってください。ざっくり年率0.4%~1.5%くらいの手数料率です。
間接費用とは、組み込まれている投資信託の信託報酬などのことです。これも商品によってピンキリですが年率0.4%~1.5%くらいの手数料率です。
つまり、この2つのコストを合わせると年3%程度の手数料がかかります。これは決して安い手数料ではありません。ネット証券のファンドラップは比較的手数料は安く抑えられていますが、大手の証券会社のファンドラップは手数料が高い傾向があります。
この手数料を払う価値があるのかということですが、コストが年2%以内で収まるのであれば保有も検討していいと思います。理由としては、これであればコストが引かれた後でもしっかりリターンが残る水準だからです。一般的に株式と債券を50%ずつ保有して得られる平均的なリターンが5%程度といわれていますから、このうち2%引かれても3%程度のリターンが残りますからまだメリットはあると思いまう。
そして自己流で信託報酬の安い投信などで資産運用して、誤った判断をして損失を発生させるくらいであれば少しだけ高いコストを払ってでもファンドラップを使った方が長期的には良い結果になるかもしれません。
ただ、それを考慮した上でも年2~3%の手数料は高いと感じる人にはロボアドバザーがオススメです。ファンドラップはインデックス・アクティブを問わずに優良ファンドをプロが選別してくれますが、ロボアドバイザーはインデックスファンド中心の商品選定になります。ただその分、運用コストも下げることができ年1%前後で運用をすることができます。
ちなみにドコモユーザーであれば『THEO+docomo』がオススメです。いくつかの質問に回答するだけであなたに合った資産配分を決めてくれて商品選定も行いリバランスも自動で行ってくれます。さらに運用資産額に合わせてdポイントが毎月もらえます。docomo回線を利用していればポイントも1.5倍になります。たとえば、100万円で運用した場合は年間1800ポイントがもらえます。資産運用もできてポイントも溜まって一石二鳥です。是非チャレンジしてみてください。
資産運用のスキルは高まりにくい ファンドラップ以外にも投資をしてスキルを高める
ファンドラップは完全にプロにお任せて資産運用をすることができます。一切資産運用に関して考える必要はありません。たまに運用状況を確認するくらいで十分でしょう。
ようは投資の勉強なんかしなくても誰でも簡単に投資ができるということです。勉強をしなくていいので投資に関する知識やスキルは身に付きにくいです。
資産運用しながら投資に関する知識やスキルも身に付けたい人は、ファンドラップだけではなく個別の投資信託や個別株に挑戦してみるのも良いと思います。
そこで知識やスキルを高めることで、後々はファンドラップに頼らずとも自分自身でポートフォリオを作ってリスクコントロールもできるようになるかもしれません。でも逆に、自分でやってみて『これはプロに任せた方がいいな!』と感じればファンドラップにまとめていけばいいと思いますので、まずは二足の草鞋を履く感覚で両方やってみるといいと思います。
面白くない投資 資産運用の土台として割り切る
ファンドラップは、投資に関する知識やスキルも身に付きにくいですし面白味もない投資です。ファンドラップを1年保有して資産が2,3倍はまず無理だと思います。長期的に保有して年5~6%が平均的なリターンでしょうか。
なぜならファンドラップは、資産運用において土台となるコア資産だからです。
コア資産は、運用期間は長期でじっくり増やしていく商品類が該当します。コア資産に短期で圧倒的なリターンを求めるのはナンセンスです。
短期的に大きなリターンを狙っていくのはサテライト資産ですから、ファンドラップはコア資産で短期的に大きなリターンは得られないと割り切りましょう。
その代わりにしっかり長期保有すれば、確実に良い結果を運んできてくれます。
まとめ
ファンドラップのデメリットは、運用コストが高い・投資の知識やスキルは身に付きにくい・面白くない投資の3点でした。
ただ何事にもメリット・デメリットがあります。1つの商品で全てをカバーすることは難しいですから、それぞれ足りない部分を他の商品と組み合わせて持つことでカバーし合うと良いです。
そのためには、それぞれの商品のメリット・デメリットを理解する必要があります。なのでそれを理解するのにこの記事が役立てばうれしいです。
ではまた
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