こんにちは。かわ吉です。
予想分配金提示型ファンドは2011年を皮切りに、本数が徐々に増えてきています。3年前と比較するとその本数は約3倍にまで増えてきています。
その中でも予想分配金提示型ファンドの代表格はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースなわけですが、本数が増えてくればアライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりもバランスの良いファンドが生まれている可能性はあります。
予想分配金提示型ファンドのホルダーはインカムゲインを重視する投資家が大半だと思いますから、当たり前ですがアライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも分配金が多く狙えてバランスの良いファンドがあればそちらに切り替える選択肢を取るべきだと思います。
ただ、新たに新設されるファンドがアライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも優良なファンドになるかどうか逐一調べるのは大変です。
そこで今月から新たな取り組みとして、新設された予想分配金提示型ファンドを紹介する記事を定期的に書こうと思います。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
新設された予想分配金提示型ファンドを知ることができる
それらのファンドがアライアンスバーンスタイン米国成長株投信などの代表格ファンドより優良ファンドになる可能性があるか分かる
インカムゲインを狙うための選択肢が増える可能性がある
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
①次世代消費関連株式ファンド(予想分配金提示型)
このファンドの主な概要は以下になります。
設定日 | 2021年12月10日 |
委託会社 | 大和アセットマネジメント |
信託報酬 | 年1.936% |
純資産 | 7億円 |
投資対象としては、日本を含む世界の株式等で消費関連企業の株式等になります。
ちなみに組入上位10銘柄は以下になります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のような大型グロースというよりは比較的時価総額の小さい企業が中心のポートフォリオのようです。
ちなみにポートフォリオを金利敏感・景気敏感・ディフェンシブの3つに分けた時の比率は以下になります。
比較的リスク度合いの高い金利敏感と景気敏感でポートフォリオの80%を占める形になっています。なおかつ時価総額も大きくない企業が多いので年初来のパフォーマンスは▲20%ということでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの▲14%よりも大きく下落しています。
比較的リスクの高いのファンドという認識です。動きとして近いのはグローバルAIファンドではないかと思います。長期金利の急騰にはかなり弱いと見ています。
ちなみに販売会社は現時点で大和証券の1社のみです。ネット証券ユーザーは現時点ではまだ買えない点に注意です。
次世代消費関連株式ファンドはリスクの高いポートフォリオになっている。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりはリスクが高いのでどちらかといえばグローバルAIファンドと競合するようなイメージです。
②ポーレン米国グロース株式ファンド(予想分配金提示型)
このファンドの概要は以下になります。
設定日 | 2021年12月1日 |
委託会社 | 大和アセットマネジメント |
信託報酬 | 年1.8975% |
純資産 | 24億円 |
投資対象としては、米国の金融商品取引所上場および店頭登録の株式等になります。
ちなみに組入上位10銘柄は以下になります。
こちらは、次世代商品関連株式ファンドとは異なりGAFAMなどの大型のグロース株が上位に組み込まれています。
ちなみにポートフォリオを金利敏感・景気敏感・ディフェンシブの3つに分けた時の比率は以下になります。
リスク度合いの高い金利敏感・景気敏感でポートフォリオの80%が占められていますが、比較的時価総額の大きい企業が多いのでリスク度合いはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と同じくらいです。
年初来のパフォーマンスは、▲13%とアライアンスバーンスタイン米国成長株投信とほぼ同水準のパフォーマンスです。
こちらのファンドは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と競合しそうな感じがありますね。ただアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と同じような商品性であればわざわざこちらに切り替えるメリットはありませんね。信託報酬もアライアンスバーンスタイン米国成長株投信より高いですから、現時点ではライバルファンドにはなれそうにないです。
ちなみに現時点での販売会社は以下の3社のみです。このファンドを購入できる投資家はまだまだ少ないです。
ポーレン米国グロース株式ファンドはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりの雰囲気あり。ただAB米国成長株投信にはない魅力が今後出てこないとライバルファンドにはなれない。
③BNYメロン・米国株式ダイナミック戦略ファンド(予想分配金提示型)
このファンドの主な概要は以下になります。
設定日 | 2021年12月7日 |
委託会社 | BNY・メロンインベストメントジャパン |
信託報酬 | 年2.035% |
純資産 | 26億円 |
このファンドの投資対象は、米国の金融商品取引所に上場されている株式で主として米国の製造業に関連した株式になります。
さらにこのファンドは、株価指数席物取引および為替先渡取引等を用いて実質的な米国株式の組入比率を調整します。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信などよりは、複雑なファンドになっているようです。
ちなみに組入上位10銘柄は以下になります。
そして、ポートフォリオを金利敏感・景気敏感・ディフェンシブで分けると以下になります。
比較的、バランスの取れたポートフォリオになっていますね。
ただし、これはあくまでマザーファンドのポートフォリオであってこのファンドのポートフォリオではありません。
現物だけではなく先物も用いたポートフォリオで今後どのようなリターンを出していくかチェックした上で投資するか検討する感じでOKだと思います。
ちなみに年初来のパフォーマンスは▲12%なのでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較すると下落幅は少しだけ小さく抑えられています。
ちなみに販売会社は、SBI証券・楽天証券を含めた5社です。ネット証券で取り扱いされているのは嬉しいですね。
マザーファンドのポートフォリオはバランス良好。ただ先物も用いているのでそれがパフォーマンスにどのような影響を与えるか要チェック!!
まとめ
今回は、2021年12月に設定された予想分配金提示型ファンドを3つ紹介しました。
その3つのファンドは以下になります。
①次世代消費関連株式ファンド(予想分配金提示型):グローバルAIファンドのようなファンド
②ポーレン米国グロース株式ファンド(予想分配金提示型):アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に近いファンド
③BNYメロン・米国株式ダイナミック戦略ファンド(予想分配金提示型):今後の基準価格の動きに注目
新たに設定された予想分配金提示型ファンドを定期的にチェックしながら優良ファンドを一緒に探しましょう!!
以上、お役に立てれば嬉しいです。
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