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【新興国株式の逆襲】新シルクロード経済圏ファンドの魅力 TOP3

2021年8月21日

こんにちは。かわ吉です。

投資の王道とはアメリカ株などの先進国株式という認識が世間の一般的な常識だと思います。

だから投信の純資産も新興国より先進国の方が多いです。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の純資産も1兆円超えているくらいですからね。

ただ株式市場は先進国だけではありません。新興国株式も忘れちゃいけませんね。

ただ『新興国の株式ってなんかリスクが高そうだし、ファンドで買うとしてもどのようなファンドを買うべきか分からないんだよね』と感じている人も多いと思います。

そこで今回は、新興国株式ファンドでパフォーマンスが良好なファンドを1つ紹介します。

そのファンドとは、日興アセットマネジメントが委託会社である『新シルクロード経済圏ファンド』です。

設定日は2017年なので、運用期間はそこまで長くないです。しかし、楽天証券ファンドアワードの新興国株式部門のアクティブファンドで最優秀賞を受賞しているくらいの実力派ファンドです。

この記事では、この『新シルクロード経済圏ファンド』の魅力TOP3をご紹介します。

『先進国株式はもうお腹いっぱいで新興国株式にも分散投資したいけど、どんなファンドが良いのか分からないな!」という人たちのお役に立てれば嬉しいです。

ではいきましょう。

①インデックスファンドを上回るパフォーマンス

このファンドはアクティブファンドですから、運用管理コストは年率1.881%とかなり高めです。高いコストを支払っているのでインデックスファンドよりパフォーマンスが悪ければお話になりません。

出所:楽天証券
出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

『コストにこだわるeMAXIS Slimシリーズ』の新興国株式インデックスと直近3年で比較してみました。2020年3月のコロナショック以降から動きに差が出ています。この2つのファンドの運用管理コストの差は、約1.7%ですから3年で見ればコストに見合ったパフォーマンスが出ています。

直近6か月で、2つのファンドの動きが逆になっているのはポートフォリオの違いが原因です。

出所:三菱UFJ国際投信

インデックスファンドには中国共産党の規制強化の影響もあり大きく下落した中国の代表的なハイテク企業であるアリババやテンセントの比率が高いポートフォリオになっています。

出所:日興アセットマネジメント

一方、当ファンドはアリババやテンセントなどの中国共産党から規制を受けた企業は上位には組み込まれていません。

先進国株式であれば時価総額が大きい企業の株価は比較的安定的に推移する傾向がありますが、新興国(主に中国)においては大手企業も中国共産党の規制の対象になる可能性が高いですから、規制対象になりうる企業を外せるアクティブファンドの方が優位性があるかもしれません。

②投資対象国とセクターがしっかり分散されている

このファンドのメリットとして、しっかり投資対象が分散されています。

出所:日興アセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

新興国株式ファンドは、新興国株式の比率が高くなりがちです。このファンドは、比較的投資投資対象国が分散されているのでカントリーリスクのヘッジにはなっていると思います。

出所:日興アセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

情報技術の投資比率は少し高いですが、セクターもある程度は分散されています。

出所:日興アセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

インフレで通貨安になりやすい新興国ですが、通貨別の投資比率はアメリカドルが約20%と一番高く、その他通貨も分散されていますからこの点は安心できるかもしれません。

③投資テーマが魅力的

このファンドは、『ユーラシア諸国(日本を除くアジア、中東、東欧、ロシアなど新シルクロード経済圏)に本拠を置いている企業もしくは主要な経済活動を行っている企業の株式に投資を行う』とあります。

この方針をもっと具体的なテーマで分けると、『インフラ関連・消費サービス関連・新ビジネス関連』の3つに分かれます。

出所:日興アセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

先進国はある程度インフラが整っています。というかインフラが整っているのは先進国なのかもしれませんが。

インフラが完全に整っていない新興国のインフラ関連企業には伸びしろが先進国よりあります。

人口が先進国より増えますから、先進国では伸びにくい消費。サービス関連の伸びも大きくなりやすいんです。

先進国にはない新興国の強みを発揮するセクターを狙って投資されていますから、新興国の経済成長の恩恵を受けやすくなると思います。

まとめ

新興国株式の投資はかなり難しいと思います。先進国にはあまりないカントリーリスクなどがその原因なんですが、それを個人で管理するのは少し難しいかもしれません。

直近の中国共産党の規制強化もアリババやテンセントなど大手企業をターゲットにしたものが多く、時価総額が大きい順に詰め合わされた新興国株のインデックスファンドも動きが軟調になっています。

そのようなリスクを考えれば新興国株式への投資については、インデックスファンドよりもアクティブファンドの方が優位性があるかもしれません。

そこで今回は、新興国株式のアクティブファンドのオススメとして『新シルクロード経済圏ファンド』をご紹介しました。

新興国株式への投資を検討されている方は、是非検討してみてください。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

ではまた

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