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【日米対決③】情報エレクトロニクスファンドとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースを比較してみた

2021年11月20日

こんにちは。かわ吉です。

11月は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信よりも優良ファンドを見つけると過去の記事で宣言しました。

ファンドの優劣をつける基準としては以下の6つのポイントで比較していきます。

①純資産:純資産が少ないことで繰上償還のリスクはないか??

②運用管理コスト:長期保有にも適しているか??

③リターン:運用期間5年でリターンが出ているか??

④リスク:リスクは高すぎないか??

⑤シャープレシオ:リターンとリスクのバランスはどうか??

⑥分配金:インカム狙いの投資家のニーズも満たせるか??

そして今回比較するファンドは『情報エレクトロニクスファンド』です。このファンドの概要は以下になります。

設定日1984.2.22
償還日2024.2.21
委託会社野村アセットマネジメント
投資対象日本株式

このファンドを一言でまとめると以下になります。

日本のハイテク株の詰め合わせパック

過去2回の比較で日本株ファンドは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信に完敗しています。

そろそろ日本株ファンドでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信をぶちのめしたいところですね。

今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

それぞれのファンドの特徴が具体的な数字を見ながら理解できる

自分がどちらのファンドを選ぶべきかイメージできるようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①純資産

まずは純資産から比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

純資産の差は圧倒的ですね。約24倍の差があります。

ちなみに販売会社数は以下になります。

出所:各運用会社の月次レポートを元にかわ吉作成

こちらも圧倒的な差がありますね。

情報エレクトロニクスファンドの純資産は188億円ですから、決して多くはないですが繰上償還を気にしないといけない水準かと言われると微妙です。

ただこのファンドの償還日は、2024年2月21日となっていますからこの点には注意が必要です。長期保有で買ったつもりが償還になってしまう可能性がありますから、長期保有を検討している投資家は敬遠した方がよいかもしれません。

純資産は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの圧勝!!情報エレクトロニクスファンドの純資産水準は低くはないが償還日が2024年2月21日になっているのでこの点には注意が必要!!

②運用管理コスト

長期保有を検討している投資家は、運用管理コストを無視してはいけません。高い運用管理コストはあなたのパフォーマンスを悪化させる可能性があります。

では早速比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

運用管理コストについては、情報エレクトロニクスファンドが若干安いですね。ただアクティブファンドの平均である1.45%は上回っておりますから、どちらかといえば運用管理コストはどちらも高いと思います。

ちなみにこの2つのファンドの運用管理コストの差は、0.077%です。仮にそれぞれのファンドに1,000万円投資した場合の運用管理コストの差は以下になります。

1,000万円×0.077%=7,700円

そこまで大きな差ではないですね。運用管理コストに大差はありませんから、次に比較するパフォーマンスがどうかという点に注目です。

運用管理コストは情報エレクトロニクスファンドの勝利!!ただその差は微々たるもの。。。

③リターン

次にリターンを比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

6か月・1年・5年で比較するとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースのパフォーマンスが良いです。3年だけ情報エレクトロニクスファンドがアウトパフォームしています。

運用管理コストの差である年0.077%の差をひっくり返すくらいのパフォーマンスがアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースにはありますね。

ただ世界最強の米国ハイテク株集団に日本のハイテク株は大健闘していると言っても過言ではないでしょう。銘柄選定は良いのかもしれませんね。

リターンはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!ただ情報エレクトロニクスファンドも大健闘している!!

④リスク

続きましてリスクを比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

情報エレクトロニクスファンドのリスクはどの期間で見ても高いですね。。。

リターンはかなり拮抗していましたがリスクは大きく差が出ました。

リターンが拮抗してリスクが高いのであれば情報エレクトロニクスファンドに投資するメリットがないかもしれない。。。

リスクはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!

⑤シャープレシオ

では、リターンとリスクのバランスについてシャープレシオを使って比較してみましょう。 シャープレシオとは、投資のリスク(価格変動)の大きさに比べてどれだけリターン(収益率)を得られるか、運用効率の高さを示します。このシャープレシオの数値は高ければ高いほど運用効率が高いことを表しています。

比較した結果が以下になります。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

シャープレシオも3年は拮抗していますが、6か月・1年・5年で比較するとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの方が優秀ですね。

効率が良い運用をしているのはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースです。

シャープレシオもアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの勝利!!アメリカ株強い。。。

⑥分配金

最後に分配金を比較してみましょう。分配金があるかどうかでインカム狙いの投資家にも適しているか分かります。

直近1年の分配金実績はこちらになります。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

直近1年の分配金は、情報エレクトロニクスファンドが2倍以上の差をつけて勝利しています。

仮に1年前に100万円購入して受け取れる分配金は以下になります。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

約4倍の差がありますね。直近1年の分配金は情報エレクトロニクスファンドの圧勝です。ただこのファンドの分配金には注意点があります。

まずはこちらをご覧ください。

出所:楽天証券

直近1年の分配金は他の年と比較すると圧倒的に多いんです。つまり、これはあくまでも良い年の分配金であって例年はもう少し分配金は少なくなる可能性がありますからその点には注意が必要です。

直近1年の分配金実績は、情報エレクトロニクスファンドの勝利!!ただ、毎年の分配金は安定していないのでこの点には注意が必要!!

まとめ

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースと情報エレクトロニクスファンドを比較しました。

結果としては以下になります。

純資産・リターン・リスク・シャープレシオを制したアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の勝利

情報エレクトロニクスファンドもリターンは大健闘でしたし、運用管理コストの低く決して悪いファンドではありませんが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較すると投資妙味はあまりないと判断します。

もう少しリスクを抑えることができればアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と張り合えるファンドにはなりそうです。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

日本株ファンドでも優秀なファンドはたくさんあります。その中の1つにひふみ投信があります。私も口座を開設していますが、非常に魅力的なファンドです。日本株への投資を検討している方はまずひふみ投信から始めてみるのはいかがでしょうか??

ひふみ投信についてもっと知りたい

今回勝利したアライアンスバーンスタイン米国成長株投信についてもっと知りたい方は、このファンドの総集編をご覧ください。

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