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【本当に最強か?!】グローバルAIファンドの弱点

2021年4月29日

こんにちは。かわ吉です。

楽天証券の毎月分配型投信のランキングを見るとグローバルAIファンドが一番人気です。

出所:楽天証券

なぜグローバルAIファンドは人気があるのでしょうか??

それはもちろん圧倒的なパフォーマンスです。

こちらは直近6か月のその他の予想分配金提示型ファンドとの比較です。

出所:楽天証券

2番目にパフォーマンスが良いロボット・テクノロジー関連株ファンドと比較しても6か月で約10%のパフォーマンスの差があります。

出所:楽天証券

これは直近1年を比較したチャートです。2位のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較するとパフォーマンスは2倍です。

このパフォーマンスの良さに保有されている投資家の方も多いと思います。

ここまでパフォーマンスが良いと、もはや『予想分配金提示型はグローバルAIファンドだけで十分!!他のファンドは不要!!』と考える人も多いと思います。

でもグローバルAIファンドにも弱点はあります。

今回はその弱点について解説しようと思います。

今回の記事は、『これからグローバルAIファンドを買おうか迷っている人』や『気づいたらグローバルAIファンドばかり保有してしまった人』が、グローバルAIファンドとの最適な距離感が分かるようになります。

組入上位10銘柄の時価総額は小さい

グローバルAIファンドの上位10銘柄は以下になります。

出所:三井住友DSアセットマネジメント

そしてこれらの銘柄の時価総額は以下のようになります。参考としてAB米国成長株投信の組入銘柄と比較してみます。

左から組入比率が高い順に並んでいます。アマゾンやテスラは比較的に時価総額の大きい銘柄です。ただそれ以外の銘柄については、組入比率が1番大きいロクの時価総額は450億ドルです。アマゾンの時価総額16,840億ドルと比べると37分の1です。上位に時価総額が小さい銘柄が組み込まれているのでボラティリティは大きくなりやすいです。

こちらも左から組入比率が高い順に並んでいます。こちらは、大型のハイテク企業が上位に組み込まれています。時価総額の大きい銘柄の比率が高いため、ボラティリティは小さくなりやすいです。

グローバルAIファンドの組入上位10銘柄は、時価総額の小さい銘柄が中心に組み込まれているため、リスク度合いが高くなる可能性があります。

なのでパフォーマンスばかりに注目しすぎると知らず知らずのうちに許容範囲を超えるリスクを取ってしまう可能性があり、想定外の損失を被るかもしれません。

コストはかなり高め

グローバルAIファンドの信託報酬は、年1.925%です。これは、手数料の水準としてはかなり高いです。市場平均と比較するとその高さは一目瞭然です。

株式市場が好調のときは、この高い信託報酬を大きく上回るパフォーマンスでカバーすることができますが、相場が軟調になったときはこの高い信託報酬が資産を蝕んでしまう可能性もあります。

長期保有するよりは、時流に乗ったサテライト投資としておいしいところを取れれば売却して様子を見るのが良いと思います。

長期的なパフォーマンスは未知数

グローバルAIファンドの設定日は2019年10月7日です。設定日からまだ2年も経過していません。

出所:楽天証券

AB米国成長株投信と比較すると、運用期間は約4分の1です。

去年のコロナショックのデータはありますが、まだまだこのファンドの長期的なパフォーマンスは未知数です。

まとめ

飛ぶ鳥落とす勢いで売れているグローバルAIファンドですが、ここまで人気になる理由は圧倒的なパフォーマンスです。ただパフォーマンスばかりに気を取られると危険です。

グローバルAIファンドにも弱点があって、組入上位10銘柄の時価総額が比較的小さい・信託報酬が高い・運用期間がまだ短いため長期的なパフォーマンスは未知数という点です。

ファンドの弱点にも注目しながら、ポートフォリオを作っていくことが大きな失敗をしないための秘訣です。

自分に合ったポートフォリオが分からない方は、まずはロボアドバイザーの力を借りてみるのも良いと思います。『THEO+docomo』であればdポイントも溜まって一石二鳥です。最短3分で口座開設の申し込みができます。

ではまた

以下のような記事も書いています。

予想分配金提示型投信の頂上決戦!!グローバルAIファンドとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を比較してみました。

インカム投資家に人気の予想分配金提示型ファンドですが、そのデメリットについても解説しています。

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