投資信託

【業績安定&増配企業のお弁当箱】VIGへの投資にメリットはあるか??

2021年11月22日

こんにちは。かわ吉です。

私はETF大好き人間の1人なわけですが、いくつか保有しているものの1つに『VIG(米国連続増配株式ETF)』というETFがあります。

このVIG(米国連続増配株式ETF)の中身を一言でまとめると以下になります。

アメリカで10年以上増配を続けている企業の詰め合わせパック

『増配』とは、その言葉のごとく『配当金の支払額が増える』ということです。たとえば、みなさまご存じの『P&G』の1株当たりの配当金推移が以下になります。

出所:米国株ブログ かしわみち

微増ではありますが、年々受け取れる分配金は増えています。配当を増やし続けている企業とのいうのは、比較的ビジネスモデルが安定しているのが特徴です。あとは不況に強かったりもします。

『VIG』とは、P&Gのような増配を続ける業績が比較的安定している企業の詰め合わせパックなんです。

金利の低い定期預金で置いておくのは面白くないけど、リスクが高い投資対象は嫌よね。でもそこそこの配当金と値上がりも狙えて業績が安定している株式の詰め合わせパックであれば安心して保有できそうだね。

もちろんそのような企業の株価もリスクが低いとは言えませんが、中小型株などと比較すると安心感は月とすっぽんくらいの差があります。

長期的には受け取れる配当金も増えて元本の値上がりも狙えるVIG(米国連続増配株ETF)です。ただ、もちろん優良なETFの1つでありますがイメージだけで投資対象を選ぶと予想外の損失や期間損失に繋がる可能性があります。だからイメージではなく具体的な数字でVIGを分析して自分に合っているか・必要かを判断しましょう。

そこで今回は、VIG(米国連続増配株式ETF)を私なりに分析してみようと思います。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

VIGの特徴が具体的な数字でイメージできるようになる

VIGが自分にとって必要な投資商品か判断できるようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①純資産・信託報酬

まずはVIGの基本的な概要から解説します。

純資産・資産総額はこちらになります。

これまで様々なファンドと比較していたアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースと比較しても圧倒的な差があります。

世界的には、投資信託よりもETFの方が人気があるのがよく分かりますね。

年0.06%!?信託報酬低すぎませんか??

ETFってコストが投資信託を比較すると圧倒的に低いんです。

投資信託とETFの違いについて、今回は詳しくは解説しませんが、信託報酬に関しては圧倒的にETFが有利です。

コストには絶対に拘りたい投資家は、ETFを投資対象に入れてみるのも良いでしょう。

VIGの純資産や信託報酬は、これまで紹介してきた投資信託とは比べ物にならないくらい圧倒しています。

②年4回受け取れる分配金

VIGだけに限りませんが、米国ETFは年4回の分配金を受け取れることができます。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースなどの予想分配金提示型ファンドよりは頻度も金額も小さくなりますが、『定期預金より少しだけ多い分配金がもらえたらそれでOK!!』という投資家には最適な選択肢になる可能性があります。

では実際に、どのくらいの分配金がもらえるのか見ていきましょう。

まずこちらが3か月に1回受け取れる1株当たりの分配金の推移です。

出所:ハイトの資産形成ノート

綺麗な右肩上がりとは言えませんが、2013年から比較すると基本的には1株当たりの分配金は伸びています。

ちなみに直近の株価でVIGを1,000万円購入した場合の受取分配金(2021年9月)はこちらになります。

買付金額は1,000万円で為替(1ドル=113円)でVIG(=167.06ドル)の場合で計算します。

1000万円÷113円÷167.06×0.6995×0.72=266.78ドル 仮に日本円にした場合:266.78ドル×113円=30,146円

1,000万円保有して3か月に1回約30,000円の配当金か。。。

年間で12万円くらい受け取れれば御の字といったところですね。

仮にアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースに投資した場合、1万口あたり200円だとすると1か月で12万円程度は期待できますから、受け取れる分配金はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較するとかなり見劣りすると思います。

仮にVIGの分配金が1,000万円投資して約12万円の分配金だとすると、利回りは1.2%です。定期預金の利回りと比較すれば十分な利回りだと思います。

現状ではそのくらいの利回りですが、1株あたりの分配金は長期的には増えていますから受け取れる分配金は増えていく可能性があります。

年4回受け取れる分配金は1,000万円投資して、12万円程度なので利回りにすると1.2%程度。。。定期預金より少し多い利息だけ狙えればOKと考える投資家には悪くないETF。

③キャピタルゲインも狙える

VIGの分配金自体はぶっちゃけ定期預金より少し高いくらいの実績しかありませんでした。

ただVIGは値上がりも狙えるETFです。分配金はあくまでもおまけという感覚でいた方が良いと思います。

ではどのくらいのリターンがあったのかまずは見てみましょう。

出所:バンガードのデータを元にかわ吉作成

年率10%以上のリターンを超える期間が圧倒的に多いですね。

ちなみに設定来(2006年4月~)のチャートは以下になります。

出所:STOCK CHART

設定日から3年後にリーマンショックで一時的には大きく下落していますがそれ以降はしっかり右肩上がりで推移していますね。

設定来から元本は+348.66%のパフォーマンスを叩きだしています。

ぼちぼちの配当金を受け取りながら投資元本も大きく狙えるのがVIGの強みの1つです。

ちなみにこの圧倒的なパフォーマンス実績があるVIGの構成銘柄は以下になります。

出所:ブルームバーグ

冒頭で紹介したP&Gももちろん組み込まれていますし、組入比率の筆頭はマイクロソフトです。その他にもバンドエイドを作っているJ&Jやビザカードなども組み込まれています。比較的、会社の歴史が長くてビジネスモデルが安定してる企業が多いですね。

値上がり益の実績はまったく問題なし!!配当金よりも値上がり益の方がインパクトが大きいETFである。

まとめ

今回は、アメリカの連続増配株の詰め合わせパックであるVIGの投資メリットについて解説しました。

結論としては、VIGへの投資メリットは3つあります。

圧倒的な純資産と低すぎる信託報酬:安心して長期保有できる

年4回の分配金:定期預金の利息より少し高い利回りを狙っている投資家には最適だし今後も増配の可能性もあり

キャピタルゲインも狙える:インカムよりこちらの方がメインかな

ズバリ!!このETFを検討すべき投資家は以下になります。

長期保有で定期預金の利息より少し高い分配金(年1.2%程度)を狙いながら値上がり益も狙いたい欲張りな投資家

逆に以下のような投資家にはこのETFは合わない可能性があります。

毎月に圧倒的な分配金が欲しい投資家や、値上がり益よりも分配金などのインカムを優先したい投資家

このような投資家の方にはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースから調べていただくと良いと思います。

このファンドの総集編の記事もございますので是非ご覧ください。

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