AB米国成長株投信 予想分配金提示型

【次のAB米国成長株投信か!?】バロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)は優良ファンドになれるか?!

こんにちは。かわ吉です。

今回は、次のAB米国成長株投信になる(?!)かもしれないバロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)について解説しようと思います。

この記事のポイントは以下になります。

投資セクターが分散されているため、長期保有のインカム投資家の新たな選択肢になる

様々なファンドを知ることで自分が持っているファンドの良いところや悪いところが分かる

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と似ている部分があり、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を今後は脅かす存在になるかもしれない

注意点も併せて解説するので総合的に見て投資判断を下してほしい

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

そもそもバロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)とは??

このファンドの概要は以下になります。

委託会社三井住友DSアセットマネジメント
設定日2022年4月1日
純資産10億円
信託報酬年1.9645%
信託財産留保額なし
販売会社大和証券のみ
出所:三井住友DSアセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

設定日は、2022年4月1日ということで出来立てホヤホヤです。なのに純資産は既に10億円を超えています。半月程度で10億円も売る大和証券の販売力の凄さよ。。。

信託報酬は年1.9645%ということで少し高めの設定となっていますね。

分配方針についてはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信とほぼ同じですね。ちなみにまだ1度も決算日が到来していないので分配金実績はまだありません。

出所:三井住友DSアセットマネジメント

そして重要な投資対象としては以下になります。

出所:三井住友DSアセットマネジメント

いろいろ書かれていますが、このファンドの投資対象を簡単にまとめると以下になります。

世界の長期的に大きな成長が見込めると判断される企業の株式(上場・未上場は問わない)が投資対象

予想分配金提示型ファンドの王道であるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースとの違いは、投資対象が米国を含めた世界株である点と、上場株だけではなく未上場株にも投資している点ですね。

新規上場時もしくは上場前にする前から投資していた代表的な銘柄は以下になります。

出所:三井住友DSアセットマネジメント

これらの銘柄について詳しく知りたい方は各自でググって見てください。

ちなみに組入上位10銘柄は以下になります。

出所:三井住友DSアセットマネジメント

この上位10銘柄の特徴はこの記事の終盤で関係してきますので、しっかり覚えておいてください!!

このファンドに興味を持った理由は、セクター別投資比率が綺麗だったから

私がこのファンドに興味を持った理由は、セクター別投資比率のバランスが良かったからです。

長期保有をする場合、セクター別投資比率のバランスは良い方が安心できます。

なぜポートフォリオのバランスが重要かということについてはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を例にとって説明すると分かりやすいです。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースはインカム狙いの投資家にとって最適なファンドの1つです。

そのように言える理由は、このファンドのポートフォリオのバランスが絶妙だからです。

私は、ポートフォリオを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つ分けて投資信託を分析するのが大好きです(笑)

イメージとしては金利敏感株・景気敏感株の比率が高ければ高いほどリスク度合いが高くなる傾向があります。一方でディフェンシブの比率が高いファンドは金利情勢や景気動向に左右されにくい低リスクだと考えています。

ちなみにアライアンスバーンスタイン米国成長株Dコースは、この3つのセクターのバランスが絶妙なんです。

出所:アライアンスバーンスタインのデータを元にかわ吉作成

アメリカの十八番であるハイテクセクターなどの金利敏感株のウエイトを高めながらも、景気敏感株やディフェンシブもバランスよく組み込まれています。このバランス感が絶妙で長期保有においてこれほど安心感のあるファンドはないと言っても過言ではないです。

最近は新設される予想分配金提示型ファンドも増えてきています。それらのファンドの特徴としては、金利敏感株の比率が高いテーマ型のものが多い傾向があります。まだ大型の金利敏感株であえば、まだ最近の金利上昇には耐性があるとは思いますが、小型のハイテク株などを中心としたポートフォリオではかなり厳しいです。

耳さわりの良いテーマに飛びついてしまうと予想以上の損失を被ってしまう可能性があります。

だから長期保有するのであれば、ある程度は分散の効いた予想分配金提示型ファンドを選ぶべきだと思います。

とかなり前置きが長くなりましたが、結論から言うとバロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)のセクター別投資比率のバランスは非常に良いです。そして、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースとその比率はかなり似ています。

景気敏感株とディフェンシブの比率は若干異なりますが、非常に似たポートフォリオになっています。

この点を見れば、バロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)がアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のような優良ファンドになる可能性を秘めていると感じます。

まだ新しいファンドなので過去の動きを比較することはできませんが、似たような動きになるのではないかと判断しています。

もちろん注意点もある

セクター別投資比率はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと非常に似ています。ただ異なる点もあります。

それは上位10銘柄の顔ぶれが少し異なっていることです。

バロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)アライアンスバーンスタイン米国成長株投信D
リビアン・オートモーティブアルファベット
アルファベットマイクロソフト
アマゾン・ドットコムアマゾン・ドット・コム
エンダバVISA
EPAMシステムズユナイテッドヘルスグループ
ショッピファイクアルコム
アルジェ二クスゾエティス
メルカドリブレバーテックス・ファーマシューティカルズ
ズームインフォ・テクノロジーズエヌビディア
トゥイリオコストコ・ホールセール
出所:三井住友DSアセットマネジメント、アライアンスバーンスタインのデータを元にかわ吉作成

金利敏感株の代表格である情報技術セクターの比率は両ファンド多いですが、中身を見てみると異なっていますね。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は比較的大型株が上位を占めています。一方でバロン・フューチャー戦略ファンド(予配)はアルファベットやアマゾンなどの大型銘柄に加えて、時価総額が大きくない企業も多く組み込まれています。

この点が少し気になります。たとえば、今後さらに米国の長期金利が上昇することになれば下落率は、バロン・フューチャー戦略ファンド(予配)の方が大きくなる可能性がありますね。

ただ、バロン・フューチャー戦略ファンド(予配)の上位10銘柄に組み込まれている銘柄が、今のGAFAMのような存在になれれば、このファンドは未来のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信になれるかもしれませんね。

まとめ

今回は、次のAB米国成長株投信になる(?!)かもしれないバロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)について解説しました。

内容をまとめると以下になります。

バロン・フューチャー戦略ファンド(予想分配金提示型)は世界の長期的に大きな成長が見込めると判断される企業の株式(上場・未上場は問わない)の詰め合わせパック

投資別セクターはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と非常に似ている

しかし比率の高い情報技術セクターはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と異なり時価総額はそこまで大きくない銘柄が多いには注意

ただ、これらの銘柄が将来のGAFAMのような存在になれば未来のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信になれるかもしれない

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