経済の話

【次のGAFA??】宇宙産業への投資について

2021年1月29日

こんにちは。かわ吉です。

現在の米国の時価総額ランキングを眺めるとアップル、アマゾン、アルファベット、フェイスブックといったハイテク株が上位を独占しています。

これはネットの時代を象徴しているかのような現象です。

アルファベットやフェイスブックは、創業してから20年前後としかたってないのにもかかわらず、世界を代表する企業に成長したことを考えると、ネット産業がいかに成長してきたかが分かります。

しかし、これらの企業が帝国化していて、市場を半ば支配しているのもまた事実です。

たとえば、競合となる企業が現れると、買収を仕掛けることで事業を吸収したりあるいは買収を拒否した企業に対して類似のサービスを展開することで潰しにかかったりと、もはやベンチャーが太刀打ちできない状況にあります。

こうしたことから、GAFAを超えるような企業は同じハイテク産業から生まれにくくなっているので、次のGAFAは全く別の産業から生まれることが予想されます。

そして、その産業こそが宇宙産業の可能性があるんです。本日は宇宙産業の未来について解説していこうと思います。

宇宙産業とは??

宇宙産業の市場規模は2010年時点で約30兆円、2017年に約40兆円、2030年には約70兆円になることが見込まれています。

これまでの宇宙産業は、軍事を目的としていたので、国家機密も多く国家主導で開発が進められていました。しかし、宇宙開発は国家間で熾烈な競争をしていることに加えて、莫大な予算も必要となることから国家主導での開発には限界があったんです。

2010年ごろから規制緩和が進んで、今では民間主導で開発が進められています。そのため投資家が宇宙産業に投資することができるようになったのも比較的最近のことなんです。

また民間主導で開発が進められていることでコストダウンも加速しています。たとえば、これまでのロケットは一度打ち上げられたらそれで終わりでした。しかし、最近はその打ち上げたロケットをもう一度地球に着陸させることでコストを削減する動きが進んでいます。

では、宇宙産業をビジネスとして捉えた時、どのようなビジネスがあるのでしょうか??

宇宙ビジネス=製造&サービス

宇宙ビジネスにおける製造とは、宇宙船やロケットの開発がこれにあたります。宇宙船とは、ヒトが乗ることことを想定したもので、5年~10年後には宇宙旅行が可能になるといわれているんです。宇宙船の需要は今後ますます増えると予想されています。

またロケットというのは探査機や人工衛星など無人のものを宇宙空間に輸送するものでもあります。たとえば、軍事衛星を飛ばすことで核保有国の動向や危険人物を偵察したり、あるいは敵国の衛星を破壊することも想定されるのでロケット開発の需要は高まることは確実なんです。

さらに、探査機や人工衛星は、それを飛ばして終わりではなくて地上で通信の管制をしなければならないから、地上設備に関する製造の需要も高まります。

そして宇宙産業におけるサービスとは、衛星の打ち上げや衛星データの利用、さらに宇宙旅行や夜空に広告を流すなども想定されているんです。

衛星データを利用したサービスとしては、位置情報やリモートセンシングそして通信の分野があります。たとえば、位置情報は車やドローン、農業機械などの自動運転に利用されます。リモートセンシングは、天気予報や農作物の管理、魚群探査などにも利用されることが想定されます。

つまり、農業や漁業、交通の分野で効率化・最適化が進むことが期待されるので衛星データに対する需要も今後は伸びることが期待されます。

さらに通信分野では、衛星インターネットサービスがあります。日本や韓国のような人口密度が高い国には必要ないですが米国やブラジル、ロシアのように人口密度が低い国はネット環境が悪い地域も少なくなくありませんが、こうした地域に住む人々に対して人口衛星を使った高速ブロードバンドインターネットサービスには需要がありそうです。

このように宇宙産業は、ロケットを作って飛ばすだけではなく、膨大なデータを利用することで、地球のビジネスをより効率化・最適化することが期待できるほか、それに派生して様々なビジネスが新たに誕生することが期待されます。

とはいえ、まだまだ発展途上の分野ですから、投資においてはある程度リスクがあります。銘柄はしっかり分散した上で投資金額も無理のない範囲でやってみましょう!!

宇宙関連のおすすめ銘柄のブログがありますので是非ご覧ください。

ではまた

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