こんにちは。かわ吉です。
今回は、2022年の予想分配金提示型ファンドの分配金利回りランキングを作ってみました。
基準価格は、作成日の理由で2023年1月6日付で分配金利回りを算出しています。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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予想分配金提示型ファンドの分配金利回りランキング
ファンド名 | 年間分配金(円) | 基準価格(1/6) | 分配金利回り(%) | 信託報酬(%) | |
1 | ダイワ米国厳選株F 米ドル | 1,700 | 10,632 | 15.99 | 1.89 |
2 | ダイワ米国厳選株F 豪ドル | 1,450 | 9,671 | 14.99 | 1.93 |
3 | フィデリティ世界バリュー株 D | 1,400 | 10,013 | 13.98 | 1.65 |
4 | 次世代REIT<毎月>H無 | 1,260 | 9,739 | 12.94 | 1.69 |
5 | 米国ツインスターズファンド B | 1,300 | 9,739 | 12.94 | 2.09 |
6 | AB・米国成長株投信 D | 1,100 | 9,194 | 11.96 | 1.73 |
7 | MSグローバルプレミアム株式H無 | 1,250 | 10,680 | 11.70 | 1.98 |
8 | ダイワ米国厳選株F レアル | 1,060 | 9,424 | 11.25 | 1.93 |
9 | 野村ACI先進医療インパクト投資D | 1,100 | 9,930 | 11.08 | 1.82 |
10 | ストラテジックリート B | 820 | 9,595 | 8.55 | 1.91 |
11 | フィデリティ世界割安成長株D | 700 | 10,258 | 6.82 | 1.65 |
12 | ダイワ米国厳選株F 通貨S | 580 | 8,529 | 6.80 | 2.05 |
13 | フィデリティ米国株式F H無 | 600 | 9,371 | 6.40 | 1.65 |
14 | グローバルAIファンド H無 | 450 | 7,726 | 5.82 | 1.93 |
15 | 野村未来トレンド発見 D | 500 | 9,236 | 5.41 | 1.71 |
16 | AB・世界SDGs株式 | 500 | 9,261 | 5.40 | 1.62 |
17 | HSBC世界資産選抜 収穫コース | 500 | 9,586 | 5.22 | 1.30 |
18 | 次世代REIT<毎月>H有 | 430 | 8,545 | 5.03 | 1.69 |
19 | ロボットテクノロジー関連株 | 400 | 8,776 | 4.56 | 1.82 |
20 | JPM・アメリカ成長株 H無 | 400 | 9,180 | 3.81 | 1.62 |
21 | ダイワ米国厳選株F 日本円 | 350 | 9,180 | 3.81 | 1.93 |
22 | シュローダー・G・リートESG | 300 | 9,222 | 3.25 | 1.65 |
23 | クリーンテック株式&グリーンボンド | 300 | 9,969 | 3.01 | 1.66 |
24 | ストラテジックリート A | 220 | 7,726 | 2.85 | 1.91 |
25 | 米国ツインスターズファンド A | 250 | 9,039 | 2.77 | 2.09 |
26 | AB・米国成長株投信 C | 200 | 7,820 | 2.56 | 1.73 |
27 | ダイワ豪ドル建高利回り証券 | 230 | 9,515 | 2.42 | 1.91 |
28 | グローバルAIファンド H有 | 150 | 6,356 | 2.36 | 1.93 |
29 | MSグローバルプレミアム株式 H有 | 220 | 9,357 | 2.35 | 1.98 |
30 | 脱炭素テクノロジー株式ファンド | 150 | 9,154 | 1.64 | 1.84 |
31 | サイバーセキュリティ株式 H無 | 100 | 6,911 | 1.45 | 1.87 |
32 | ダイワ・USーREIT H無 | 120 | 9,090 | 1.32 | 1.61 |
33 | UBSグローバルDX株式 | 100 | 8,121 | 1.23 | 1.90 |
34 | 米国中小型成長株式 H無 | 100 | 8,255 | 1.21 | 2.07 |
35 | 脱炭素関連 世界株式戦略ファンド | 100 | 8,811 | 1.13 | 1.84 |
36 | フィデリティ世界バリュー株 C | 100 | 9,116 | 1.10 | 1.65 |
37 | ニッセイ気候変動関連G株式 | 100 | 9,605 | 1.04 | 1.93 |
38 | MSインフラ株式 H無 | 60 | 9,680 | 0.62 | 1.73 |
39 | ニューチャイナファンド | 50 | 9,565 | 0.52 | 1.91 |
40 | ニッセイSDGsインカム H無 | 40 | 9,749 | 0.41 | 0.91 |
41 | MSインフラ株式 H有 | 20 | 9,677 | 0.21 | 1.73 |
隔月決算のファンドが上位を占める
ランキングでワンツーフィニッシュを決めたダイワ米国厳選株Fシリーズは、毎月決算ではなく年4回決算(2月・5月・8月・11月)となっています。
5位にランクインした米国ツインスターズファンドも毎月決算ではなく、年4回決算(3月・6月・9月・12月)となっております。
このファンドについては過去の記事で解説しています。
隔月決算型のファンドの弱点としては、分配金を受け取れる回数が少ない点です。投資家の中には、毎月の分配金を受け取れることを前提に投資計画や資金計画を立てているケースもあると思いますし、そもそも分配金は毎月入ってきたほうが嬉しいですしね。
分配金の回数より利回りを重視したい投資家にとっては、隔月決算の予想分配金提示型ファンドは最適な投資商品の1つになるかもしれません。
全82ファンドのうち無配のファンドは41ファンド
現時点(2023/1/9)で予想分配金提示型ファンドは82つあります。
2022年で分配金が出たファンドは、41ファンドでした。つまり、予想分配金提示型ファンドの半分は分配金が出ていないということです。
つまり、予想分配金提示型ファンドを活用してインカムを狙う場合は、間違ったファンドを避ける必要があります。
どのような判断基準で、予想分配金提示型ファンドを選べばよいかは以下の記事で解説しています。
安定したインカムを狙うためには、しっかりファンドの目利きをしましょう。
円高リスクが気になる方投資家向けの記事も書いています。
金利敏感株より景気敏感株が有利だった
2022年は、FRBの金融政策の影響で金利敏感株の比率が高いファンドのパフォーマンスは軟調でした。
金利の上昇局面と金利敏感株の相性は、非常に悪いです。
金利敏感株の比率が高いAB米国成長株投信Dコースよりもフィデリティ世界バリュー株Dコースの方が分配金利回りが高かったという結果がそれを表していると思います。
かわ吉ブログでは、投資信託のポートフォリオを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つに分解してリスク度合いを分析するようにしています。
参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできます。
①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい
②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい
③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい
2022年は景気敏感株が底堅い動きをしたことにより、そのような銘柄が多かったファンドのパフォーマンスが良かったです。
ちなみに予想分配金提示型ファンドでディフェンシブ株の比率が高いMSグローバルプレミアム株式オープンH無もあわせて比較してみると、リスク度合いの違いが分かります。
予想分配金提示型ファンドでインカムを狙う際は、しっかり投資するファンドのポートフォリオを見て投資判断をすることが大切です。
狙える分配金とリスク度合いを天秤にかけて投資するファンドを選択しましょう。
予想分配金提示型ファンドの運用管理コストは高い
予想分配金提示型ファンドは、分配金の『質』に拘りたい投資家にとっては最適な仕組みの1つです。
しかし、この仕組みのデメリットの1つとして、運用管理コストの高さが挙げられます。
予想分配金提示型ファンドの運用管理コストは、非常に高いです。
今回、ランクインした予想分配金提示型ファンドの信託報酬の平均は1.79%となっています。
インカムの『量』と『質』をバランスよく狙う手段として、予想分配金提示型ファンドは最適なものですが、コスト高の問題は無視できません。
ただ、この問題は、これらのファンドを保有する証券会社を選別することで解決できます。
その証券会社とは『松井証券』です。
松井証券には、投資家が松井証券に支払う信託報酬のうち0.3%を超える部分をすべて投資家に還元してくれる『投信毎月ポイント・現金還元サービス』があるからです。
この『投信毎月ポイント・現金還元サービス』を簡単にまとめると、松井証券で保有している投資信託の残高の最大0.85%(ポイント還元時)もしくは0.78%の現金還元を受けることができるサービスです。
松井証券が受け取る信託報酬の0.3%(税抜)を超える投資信託が対象です。
たとえば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースであれば、下の図の赤枠で囲った部分が松井証券が受け取る信託報酬部分です。つまり、還元されるのは0.75%-0.3%=0.45%となります。
仮にこのファンドを3,000万円保有した場合の還元分は以下になります。
もちろんこの還元分とは別に分配金も併せてもらえますから、インパクトはかなり大きいと思いませんか??
是非、松井証券を活用してみてください。
以上、お役に立てれば嬉しいです。