AB米国成長株投信 予想分配金提示型

【潮目は変わるか?!】3月の予想分配金提示型ファンドの分配金実績まとめ

2022年4月1日

こんにちは。かわ吉です。

今月もかわ吉チョイスの予想分配金提示型ファンドの分配金実績をまとめていきます。

2月の分配金実績を復習されたい方は、こちらの記事からお読みください。

普段は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信を中心にレポート等で動きを解説していますが、予想分配金提示型ファンドは他にもたくさんあります。1つの商品だけに固執すると大きな投資チャンスも逃してしまう可能性があります。そうならないために投資セクターが異なる他の予想分配金提示型ファンドと比較することは重要です。

ただ個人でそれをやるのは手間なので、かわ吉ブログの方で解説させていただきます!!

今回も比較するファンドは2月同様で以下になります。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース:王者

アライアンスバーンスタイン新興国成長株投信:新興国株型

グローバルAIファンド(予想分配金提示型):グロース中心

ベイリーギフォード長期成長株ファンド(予想分配金提示型):世界株型

モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープン:ディフェンシブ型

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

3月の代表的な予想分配金提示型ファンドのパフォーマンスと分配金実績が分かる

2月と比較することでファンドの潮目が変わっているか分かる

インカムを狙うツールとして新たな選択肢が見つかるかもしれない

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①3月の分配金実績をチェック

まずは3月の分配金実績を見てみましょう。

出所:楽天証券と三菱UFJ国際投信のデータを元にかわ吉作成

3月の分配金実績は、グローバルAIファンド(予配)が200円、MSグローバルプレミアム株式OP(予配)が100円で、残りの3つのファンドは0円でした。

お?!アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの分配金実績は0円だったのに、グローバルAIファンドは200円も出たんですか?!アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は大丈夫そ??

問題なしです。この差が生まれた理由はシンプルで、決算日の違いが原因です。まずは直近1か月の基準価格の推移をご覧ください。

出所:楽天証券

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの決算日は毎月15日で、グローバルAIファンド(予配)の決算日は毎月25日になっています。3月は中旬がボトムでそこから下旬にかけて基準価格は大きく上昇しています。

最近の基準価格で比較すると、AB米国成長株投信DコースとグローバルAIファンド(予配)の基準価格は、ほぼ同水準ですから次の決算日までこの水準が維持できればAB米国成長株投信Dコースも200円が狙えると思います。だから、決算日の違いで分配金実績に差が出ただけなのでパフォーマンスは全く気にする必要はないと思います。

3月に分配金が出たのは、グローバルAIファンド(予配)とMSグローバルプレミアム株式OP(予配)でした。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの分配金実績は0円だったが、これは決算日の問題でありパフォーマンスには問題ないため継続保有でOKだと考える。

②3月の基準価格の動きをチェック

では次に3月の基準価格の動きをチェックしてみましょう。

出所:楽天証券

先月は中国株が大きく下落していたのでベイリーギフォード世界長期成長株ファンドやAB新興国成長株投信が後れを取りましたが、今月はどのファンドもはぼ同様の動きをしていますね。

この5つのファンドで比較すると、ベイリーギフォード( 赤の線)のブレ幅が大きい一方で、MSグローバルプレミアム株式OP(黄緑の線)の動きは比較的小さく見えますね。

そうですね。やはりこれは、ポートフォリオに占める生活必需品やヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄が多いからでしょうね。

そうだと思います。これについては過去の記事で解説しておりますので、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

3月の基準価格の推移は、5つのファンド全てほぼ同じように動いた。2月は中国株が荒れていたためベイリーギフォードとAB新興国成長株投信の動きだけ悪かったが今月はその点も落ち着いてきた。

③3月の分配金利回りをチェック

では最後に一番重要な、分配金利回りについて見てみましょう。とはいえ、5つのファンドの内、3つが無配なので結果はなんとなくお察しとの通りです。

出所:楽天証券と三菱UFJ国際投信のデータを元にかわ吉作成

グローバルAIファンド(予配)は分配金が200円だったので、分配金利回りが高いのは当たり前ですね(笑)もう1つ気になるのが、MSグローバルプレミアム株式OP(予配)の分配金実績です。地味ですけど、あまり年始からまだ無配はないですね。

そうなんです!!非常に地味(失礼すぎる)ですが、実はコツコツ安定した分配金を出しています。年始からの分配金実績を比較すると一目瞭然です。

年始から分配金実績が1度も0になっていないのは、グローバルAIファンド(予配)とMSグローバルプレミアム株式OP(予配)の2つのみです。前者は、分配金にブレがあります。一方で後者は、安定した分配金を出しています。

これはやはり先ほどもあったように、投資するセクターが生活必需品やヘルスケア関連に偏っているからなんですね。投資するセクターによって動きが変わるのが良く分かります。

そうですね。どのセクターに投資するのが最適かについては、人によって正解は違います。ただ、自分の考え方やリスク許容度に合ったファンドかということについては最適解はあるので、それに沿ってファンド選びもしたいところですね。

ということは、リスクを抑えて分配金も多く狙うというよりは、安定した分配金が欲しいと考える投資家にとって、MSグローバルプレミアム株式OP(予配)は最適な選択肢になる可能性が高いですね。

そうなんです!!ただ残念なことにこのファンドを取り扱っている販売会社はまだ少ないのでネット証券などをメインとして使われている投資家は買えないんです。

出所:三菱UFJ国際投信

3月の分配金利回りのTOPはグローバルAIファンド(予配)の1.77%!!2位はMSグローバルプレミアム株式OP(予配)の0.86%!!このファンドは地味だがコツコツ分配金を出してくれるから、安定した分配金を狙いたいインカム投資家には最適。しかし、取り扱いしている販売会社が少ないのが玉に瑕。

まとめ

今回は、2月の分配金実績についてまとめてみました。

内容をまとめると以下になります。

3月に分配金が出たのは、グローバルAIファンド(予配)とMSグローバルプレミアム株式OP(予配)でした。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの分配金実績は0円だったが、これは決算日の問題でありパフォーマンスには問題ないため継続保有でOKだと考える。

3月の基準価格の推移は、5つのファンド全てほぼ同じように動いた。2月は中国株が荒れていたためベイリーギフォードとAB新興国成長株投信の動きだけ悪かったが今月はその点も落ち着いてきた。

3月の分配金利回りのTOPはグローバルAIファンド(予配)の1.77%!!2位はMSグローバルプレミアム株式OP(予配)の0.86%!!このファンドは地味だがコツコツ分配金を出してくれるから、安定した分配金を狙いたいインカム投資家には最適。しかし、取り扱いしている販売会社が少ないのが玉に瑕。

1つのファンドだけを見てしまうと視野が狭くなってしまいます。他のファンドと比較することで、調子の良いもの悪いもの、それぞれのファンドの特徴なども見えてきますね。

今のところ、インカム狙いの投資家が保有すべきファンドは、今まで通りAB新興国成長株投信・グローバルAIファンド(予配)・MSグローバルプレミアム株式OP(予配)あたりが最適になるかなと思います。

以上、お役に立てればうれしいです。

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