こんにちは。かわ吉です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースはインカム狙いの投資家には最適なファンドの1つです。
そうなんですけど、前回の記事でもあったようにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは買うタイミングによっては受け取る分配金が投資元本を切り崩す元本払戻金になる可能性もあるんですよね。
そうなんです。その記事はこちらですね。
この記事のポイントは以下になります。
予想分配金提示型だったとしても以下の2つのような買い方をすると受け取る分配金が『たこ足』になる可能性がある
①取得単価が11,000円以上の場合(ファンドによって分配方針が異なるのでご注意ください)
②決算日の2営業日前に買付を行う場合
なのでどうしても受け取る分配金は『たこ足』は絶対に嫌だ!!と考える投資家は以下のような商品や買い方をする必要があります。
基準価格がなるべく11,000円を割る商品もしくはその数値により近いファンドを選ぶ
決算日の前営業日に買付注文を出す
基準価格が11,000円付近もしくは、大きく下回るファンドはいくつかあるよね。ただ基準価格だけで商品を選んでハズレ商品を引くのも嫌なんよね。
ハズレを引いて基準価格が上昇しなければ本末転倒ですからね。理想としては、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のような癖のないファンドで基準価格がまだ上昇していない予想分配金提示型ファンドがあれば良いですね。
そこで今回は、予想分配金提示型で癖のないアライアンスバーンスタイン米国成長株投信以外のファンドを2つ紹介します。
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信以外の癖のない予想分配金提示型ファンドを知ることで選択肢が広がる
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較しながら紹介するのでそれぞれのメリット・デメリットも分かる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
①ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(予想分配金提示型)
このファンドを一言でまとめると以下になります。
王道の世界株式の詰め合わせパック
ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(予想分配金提示型) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースとの主な項目をまとめると以下になります。
AB米国成長株投信Dコース | ベイリーギフォード世界成長株ファンド | |
設定日 | 2014.9.16 | 2021.1.19 |
委託会社 | アライアンスバーンスタイン | 三菱UFJ国際 |
投資対象 | 米国株式 | 世界株式 |
純資産(億円) | 15923.61 | 131.9 |
信託報酬 | 1.727% | 1.5895% |
基準価格(12/21) | 11,932円 | 9,454円 |
純資産は少ないけど信託報酬は安く見えるね。基準価格は10,000円を割っているようだけどパフォーマンスはあまり良くないの??
信託報酬が低いのはメリットですね。パフォーマンスについてはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと比較してみましょう。
かなりアライアンスバーンスタイン米国成長株投信にアウトパフォームされていますね。ちなみに分配方針と分配金実績も教えてください。
承知しました。まずは分配方針からいきましょう。
12月21日の基準価格は9,454円です。この水準であれば分配金は0円から200円未満といったところでしょうね。続いて、分配金実績も見ていきましょう。
設定直後の数か月の分配金実績は0ですが、5か月目からは軌道に乗ってきましたね。直近は相場が少し荒れていますのでこの水準が続けば来月は分配金が0の可能性もありますね。
ちなみに100万円購入した場合の、受け取れる分配金は概算でいくらくらいになりますか??
12月22日の基準価格で買付し1万口当たりの分配金が100円の場合で想定すると、ざっくり税引前で1万円程度です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信も同じ条件で計算するとざっくり税引前で9,000円弱ですから悪くはなさそうですね。
このファンドのポイントをまとめると以下になります。
分配金はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信より多くもらえる可能性あり
パフォーマンスは良くない
②フィデリティ米国優良株ファンド Fコース
このファンドを一言でまとめると以下になります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の完全なる下位互換
フィデリティ・米国株式ファンド Fコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし) | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
AB米国成長株投信Dコース | フィデリティ米国優良株ファンド Fコース | |
設定日 | 2014.9.16 | 2020.8.6 |
委託会社 | アライアンスバーンスタイン | フィデリティ |
投資対象 | 米国株式 | 米国株式 |
純資産(億円) | 15923.61 | 6.21 |
信託報酬 | 1.727% | 1.6500% |
基準価格(12/21) | 11,932円 | 11,225円 |
純資産が少なすぎるね。信託報酬は少し安いくらいの感じね。
そうですね。組み入れ銘柄が王道なので個人的にはかなり興味のあるファンドですが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の下位互換感が半端ないんです。それもあってこのファンドにはお金が集まりにくいのかなと考えています。
ちなみにパフォーマンスはどうですか??
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと比較してみましょう。
大健闘しているようにも見えますがどうですか?
そうですね。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースにしっかり食らいついていると思います。続いて、重要な分配方針について見てみましょう。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信やベイリーギフォードと比較するとシンプルな分配方針ですね。
そうですね。シンプルになっていることで分配金は300円を超えて受け取ることができない点には注意が必要です。次に分配金実績も見てみましょう。
比較的安定して悪くないですね。
そうですね。ちなみに12月22日の基準価格で100万円買付し分配金が100円だった場合の受取分配金は、税引前で9,000円じ弱です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信とほぼ同水準ですね。
パフォーマンスも分配金もほぼアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と同水準なのでこのファンドの強みが良く分からないんですよね。もう少し差別化できれば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のライバルファンドにも慣れると思うんですが。。。
基準価格はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信より低いですから、『たこ足』分配が絶対嫌な人は検討してみると面白いかもしれませんね。
このファンドのポイントをまとめると以下になります。
パフォーマンスや分配金はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と比較して遜色なし
特性が似ているのでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の基準価格が高すぎて買えない投資家には最適な代替案
純資産が6億円は少なすぎる可能性がある
まとめ
今回は、『たこ足』分配を避けたい投資家が検討すべきファンドを2つ紹介しました。
その2つのファンドとは以下になります。
①ベイリーギフォード長期成長株ファンド(予想分配金提示型)
②フィデリティ米国優良株ファンド Fコース
それぞれ魅力と注意点がありますのでその点もしっかり把握した上で自分に合ったファンドを選んでみましょう!!
以上、お役に立てれば嬉しいです。
かわ吉はツイッター(かわ吉@現役地方銀行員のお金ブログさん (@fpkawakichi) / Twitter)もやっていますので是非フォローをよろしくお願いいたします。