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【知らないで始めるとヤバイ】米国ETFの積立投資が抱えるデメリット TOP3

2021年8月25日

こんにちは。かわ吉です。

ETFってめちゃくちゃ便利ですよね。分散投資をしてくれて運用管理コストは安いし、米国ETFは年に4回も配当金を出してくれます。キャピタルとインカムを両方狙える手法です。

そのような特徴もあるのでかわ吉は、月5万円の米国ETFの積立をしているわけです。ETFの積立投資はメリットばかりだと思われるかもしれませんが、いざ継続してみるとかなりのデメリットがあることに気づきました。

しかもこのデメリットは、かなりえげつないものもあって人によっては積立を強制終了させられるリスクもあるんです。

なのでETFの良いところばかり見て積立投資を始めてしまうと望まない結果になる可能性もあるわけで、そのような失敗を避けていただくために今回は、米国ETFの積立投資のデメリットを3つ解説します。

この3つのデメリットをご理解いただき、『米国ETFの積立が自分に合っているか?継続することができるか?』をご判断していただければと思います。

ではいきましょう。

①ドルを両替するときに手数料がかかる

米国ETFは、もちろんですが米ドル建てになります。

円から米国ETFを買い付けるまでの流れは以下になります。

『①両替』には手数料がかかります。この為替手数料は、銀行や証券会社によって異なります。為替手数料が無料の銀行や証券会社は珍しいですから、このコストはほぼ必ずかかってしまいます。

『1ドルあたり25銭』の為替手数料が、相場だと思いますのでアホみたいに高いわけではありませんが『塵も積もれば山となる』かもしれませんね。

買付手数料がかからないノーロード投信であれば、円で買付けできますからこの為替手数料は気にしなくて良いです。

あとは、『②買付』の際に、売買手数料がかかります。SBI証券や楽天証券であれば『約定金額の0.45%』です。イメージとしては、10万円分のETFを買付し手数料が450円くらいです。 1回分で見るとたいしたことのないように思えますが、これが毎回かかることを想像するとバカにはできないはずです。

ただSBI証券では、2021年4月時点で9銘柄の米国ETFの買付手数料が無料になっています。

出所:SBI証券

王道のETFの積立投資であれば、証券会社によっては売買手数料を気にしなくて良いかもしれませんね。

②ドルコスト平均法にならない

積立投資のメリットは、ドルコスト平均法で平均単価を抑えることです。毎月一定の金額を買付けることで『価格が高い時は口数を少なく、価格が安い時は口数を多く買う』ことができます。

値段が安いときにたくさん買付けることで、損益分岐点が下がり利益が出やすくなるんです。

投資信託の積立投資では、ドルコスト平均法は成り立つんですが米国ETFの積立投資ではこれが成り立たない可能性があります。

ETFの買い方は、金額指定でなく口数指定です。毎月5万分のETFを買おうと思ってもぴったりで買うことはほぼ不可能です。

このように500ドル分のVTIを買おうと思っても2株しか買えません。

では値段が下がれば口数が多く買えるのかというとこれもかなり難しいんです。

VTIの価格が200ドルまで下がっても2株しか買えません。150ドルくらいまで下がれば3株買えそうですが、そこまで下がらないとドルコスト平均法の効果が得られないんです。

ETFは口数で買付けるので、どうしても余りが出てしまい安いときにたくさん買付けができない仕組みになっています。

だからドルコスト平均法の恩恵を最大限享受することを考えれば、ETFではなく投資信託を選ばれると良いです。

③株価が上がりすぎて買付ができなくなる可能性がある

最近の積立投信での王道は、S&P500種指数に連動するインデックスファンドでしょう。

S&P500種指数に連動する米国ETFとして有名なETFは、『SPY・VOO・IVV』が代表的だと思います。

これらのETFの値段は以下になります。

ETFは1株単位で買いますから、最低の申込金額がETFによっては高くなります。これが一番のデメリットで、買いたいETFの値段が高くなりすぎると買いたくても積立金額が足りず断念せざるを得なくなります。

S&P500種指数に連動するETFを日本円で換算するとの値段は、おおよそ40,000円から45,000円です。つまり、毎月の積立金額がETFの値段以下の人はこれらのETFを積み立てることができません。

かわ吉は月5万円なのでこれらのETFを積み立てることはできますが、これ以上値段が上がってくると買えなくなる可能性があります。

そうなってくると、積立をするETFを変更したりする必要が出てきます。S&P500種指数に連動する投資信託であればこれらの心配は一切不要です。

かわ吉はVTIを月5万円分買っていますが、今の価格でちょうど2株買える金額なのでこれから値段が上がっていくと毎月2株買えなくなり別のETFを探す必要がありそうです。

悩ましい。。。

でも良いETFってだいたい決まっているので、以下の書籍に載っているようなETFを合わせて投資をする形になると思いますね。

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感想(3件)

まとめ

今回は米国ETFの積立投資のデメリットを3つご紹介しました。

その3つとは、『ドルを両替するときに手数料がかかる・ドルコスト平均法にならない・株価が上がりすぎて買付ができなくなる可能性がある』でした。

この3つの中で一番えぐいのは、『株価が上がりすぎて買付ができなくなる可能性がある』でしょう。

今は積立で買えていても、積立金額が一定であればいつか買えなくなるタイミングが来るかもしれません。そのときにどのように対応するかをしっかり考えておく必要があります。

ただこれらのことを一切心配したくない人は、シンプルに投資信託のひたすら積み立てていくのが最適解の1つだと思います。

以上、お役に立てれば嬉しいです。

ではまた

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