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【考えよう!!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のリスクが高い理由とその対策とは??

2022年2月8日

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はインカム狙いの投資家には最適なファンドの1つです。

それはそうなんですけど、このファンドのデメリットの1つとしてリスクが高いことが挙げられますよね。

仰る通りです。年始からかなり基準価格が下落しましたから、不安になったホルダーも非常に多かったと思います。

本当ですよ!!でも金利上昇局面では、PERの高い成長株が多いアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のリスクが高くなるのは仕方ないことですけど。

仰る通りです。それについては過去の記事で解説させていただいていますからまだご覧になられていない読者の方はまずはそちらからご覧ください!!

ポートフォリオに組み込まれている銘柄のPERが高いことと金利上昇局面の相性は悪いです。ただ、その説明だけで終わらせてしまうと今だけを理解するのには十分ですが、今後のことも考えると少しもったいないと思います。

どういうことですか??

せっかくなのでもっと広い視点で株式を見てみませんか?ということです。PERが高い・低いのみではなくセクター別でリスク・リターンを理解してみるということです。それらを理解すれば、自分のポートフォリオのリスク度合いを何となくイメージできるようになるかもしれません。それがイメージできれば、自分でポートフォリオのリスクも調整できるようになるかもしれません。

なるほどですね。是非、教えてください!!分かりやすいようにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を例として教えてください!!

OKです!!一緒に考えていきましょう!!

今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

セクター別のリスク・リターンの特徴が分かる

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオが一般的にリスクが高いか低いか分かる

ポートフォリオのリスクを落としたいならどのようなセクターを組み込むべきか分かるようになる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

①株式でも業種によってリスクとリターンは大きく異なる

リスクが高いセクターのイメージだと、ハイテクや新興国株式はリスクが高いと思います。現にアライアンスバーンスタイン米国成長株投信も比較的ハイテク株が多いので、直近は大きく下落したと思っていますし。

そのイメージで間違いないです。その他のセクターについてもまとめてみましたので、まずは下の図をご覧ください。

これは非常に分かりやすいですね。リターンは低いけどリスクが低いのはディフェンシブである公益・生活必需品やバリューや高配当である財務優良な企業なんですね。

これらのセクターは、イケイケのハイテク株と比較すると地味な存在ですが今のような局面では強さを発揮しますね。

ちなみに景気・金利敏感というのは具体的にはどのようなセクターですか??

それについてはこちらをご覧ください。

なるほどですね。コロナショック後は、各国の中央銀行が金利を下げたことでハイテク株を中心としたグロース株が大きく伸びましたが、金利上昇が始まった今では逆の動きが出ているということですね。金利の影響を強く受ける銘柄が景気敏感株ということですね。一方で最近は景気敏感株であるエネルギーなどに投資マネーが集まっている傾向がありますが、これらの銘柄も決してリスクが低いわけではないですね。

景気敏感株は、当たり前ですが景気の見通しによって大きく変動しますから投資タイミングは見極めることが重要です。一方で金利や景気の影響を受けにくいセクターが、生活必需品や公益セクターです。これら3つを情勢を踏まえた上で配分を変更していくことでポートフォリオのリスクをコントロールすることができます。

このように3つに分けると自分のポートフォリオのリスクが高いのか低いのかざっくりイメージできるようになりそうですね。

そうですね。今回はせっかくなのでアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの直近のセクター別比率を例で見てみましょう。

株式は業種によってリターン・リスクの特徴は異なる。景気敏感・金利敏感・ディフェンシブの3つで考えると自分のポートフォリオのリスクが何となくイメージできるようになる

②アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のセクター別の投資比率は??

では早速、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースのセクター別比率を確認しながらリスク度合いを調べてみましょう!!

出所:アライアンスバーンスタインのデータを元にかわ吉作成

やはり情報技術(=ハイテク)が一番比率が大きいですね。

そうですね。ただ、この分け方だとリスク度合いがイメージしにくいので金利敏感・景気敏感・ディフェンシブの3つに分類して見てみましょう。

金利敏感・景気敏感・ディフェンシブで比較するとかなり分かりやすくなりましたね!!

そうですね。ポートフォリオの半分は金利敏感株で占められています。このポートフォリオで金利上昇局面に強いはずがありませんね。今の局面で有利に働く景気敏感株の比率が低いので、かなり厳しくなるのは当然の結果ですね。。。

そうですね。逆に言えば、低金利の局面では圧倒的なパフォーマンスが期待できるということですね。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオは金利敏感株が50%を占める。リスク度合いの高い金利敏感株・景気敏感株で約70%になるのでポートフォリオとしてもリスクが高い。

③アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーのポートフォリオのリスクを小さくする方法

率直な感想として、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオはリスクの高い金利敏感株・景気敏感株がポートフォリオの70%を占めていて、ディフェンシブはポートフォリオの30%しかないからリスクが高い!!

なのでバランスを取るのであれば景気敏感株やディフェンシブの比率を増やすのが王道だと思います。

そうですよね。ただポートフォリオのリスクを下げたいなら景気敏感株よりもディフェンシブから優先的に比率を高めるといいですかね??

個人的にはそれで良いと思います。ただディフェンシブへの投資方法としては、P&Gやコカ・コーラなどの個別銘柄を購入していくか、それらのセクターへまとめて投資できるETFに投資するのがベターだと思います。

ETFとは、『VIG』ですね!!

候補としては、『VIG』が良いと思います。『VIG』については過去に記事を書いておりますので是非ご覧ください!!

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーでポートフォリオのバランスを整える&リスクを抑えるのではれば、ディフェンシブの比率を高めた方が良い!!生活必需品・ヘルスケアの個別銘柄やETFなどを使うのが有効だと思われる。

まとめ

今回は、セクター別のリスク・リターンからアライアンスバーンスタイン米国成長株投信のリスク度合いについて解説しました。

結論としては以下になります。

株式は業種によってリターン・リスクの特徴は異なる。景気敏感・金利敏感・ディフェンシブの3つで考えると自分のポートフォリオのリスクが何となくイメージできるようになる

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のポートフォリオは金利敏感株が50%を占める。リスク度合いの高い金利敏感株・景気敏感株で約70%になるのでポートフォリオとしてもリスクが高い。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーでポートフォリオのバランスを整える&リスクを抑えるのではれば、ディフェンシブの比率を高めた方が良い!!生活必需品・ヘルスケアの個別銘柄やETFなどを使うのが有効だと思われる。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、基本的にリスク度合いの高いポートフォリオをなっていることを再認識しましょう!!その上で、それがリスク許容度の範囲内なのかどうかをチェックしてリスク許容度を超えているのであればディフェンシブなものをポートフォリオに入れてリスクをコントロールしましょう!!

以上、お役に立てれば嬉しいです。

かわ吉はツイッター(かわ吉@現役地方銀行員のお金ブログ)もやっておりますので是非フォローをよろしくお願いします!!

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