こんにちは。かわ吉です。
このブログでは、毎月アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースの分配金報告を行っています。
この分配金報告記事はアクセス数が多い傾向があります。なぜならアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースは非常に人気のあるファンドだからです。
一方で、このファンドに負けないくらい投資家の関心を集めているファンドがあります。
それは『インベスコ世界厳選株式オープン<毎月決算型>』です。
為替ヘッジなしのコースについては2017年以降1万口あたりの分配金が150円を下回ったことがないくらい、分配金が安定しているファンドです。
為替ヘッジありのコースについても分配金は比較的安定しています。
ただ、このファンドはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースと異なり、明確な分配方針はありません。
だから、ある日突然、分配金が減配や無配になるリスクもあると考えています。
つまりこのファンドを保有する際は、ファンドの変化について注意する必要があると思います。
どのような点に注意すべきかは以下の記事で解説しました。
結論としては、分配金と基準価格の推移をチェックすることが大切です。
ただ、ホルダーの方が毎回チェックするのは面倒ですから、このブログ記事で毎月解説してみようと思います。
ニーズがあれば続けます。
この記事が、このファンドのホルダーやこれからこのファンドへの投資を検討している人のお役に立てれば幸いです。
ではいきましょう。
12月の分配金実績と基準価格
まずは、12月の分配金実績から確認しましょう。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 120円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2022年12月23日時点) | 11,354円 | 8,142円 |
ちなみに前月の分配金実績と基準価格はこちらになります。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
分配金(1万口当たり、税引前) | 40円 | 150円 |
基準価格(1万口あたり、2022年11月24日時点) | 11,518円 | 8,667円 |
分配金(1万口あたり)は、為替ヘッジありはなんと80円の増配となりました。増配率はなんと驚異の200%です。
為替ヘッジなしは、150円となり現状維持となりました。
基準価格は、為替ヘッジありが▲164円(▲1.42%)で為替ヘッジなしが▲525円(▲6.05%)となりました。
1か月前に投資した人であれば、今回の分配金はほぼ元本部分から払い出させた元本払戻金という認識でOKです。
11月と大きな変化はない
ポートフォリオは11月と比較して大きな変化はありません。
投資セクターの比率についても大きな変動はありませんでした。
そして、ポートフォリオを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株・その他に分けた結果が以下になります。
ちなみに11月は以下になりますが、ほぼ同じと言ってOKだと思います。
引き続き、景気敏感株の比率が高いので、金利情勢よりは景気動向の影響を受けやすいポートフォリオになっています。
これから投資するなら為替ヘッジありでも良いかも
12月と11月の大きな違いは、為替ヘッジありの分配金の増配率です。
分配金利回りにすれば、為替ヘッジありが1.05%で、為替ヘッジなしは1.84%とまだまだ大きな差はありますが、今後の円高リスクや、ドル円の金利差縮小による為替ヘッジコストの減少を想定すれば、為替ヘッジありの方が有利に推移する可能性があります。
長期的には、為替リスクは取るべきだと思いますが、短期的であれば為替ヘッジありを選択してみるのもありかもしれません。これからこのファンドに投資を検討しているのであれば。
ホルダーは継続保有でOK
11月と比較した結果、大きな変化はありませんでしたので、ひとまず継続保有でOKだと考えます。
ただ、このファンドは長期的には投資元本を崩して支払われるたこ足分配ファンドになる可能性が十分にあるという認識には変わりありません。
多少、たこ足分配になってでも安定した分配金が欲しい投資家は是非検討してみてください。そうでない人は、これに投資しなくてOKだと思います。
ご自身の投資方針とリスク許容度に合わせてしっかり商品を吟味してみてください。
あと、このファンドの信託報酬は、年1.903%と投資信託の中では高めとなっております。『コスト高=悪いファンド』とは思いません。コストが高くても良いパフォーマンスを発揮しているファンドもたくさんあります。
問題は、『投資家はコストの高い優良ファンドをお得に運用できる証券会社を知らない』ということです。
結論から言うと、その証券会社とは『松井証券』です。