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【高インフレに打ち勝て?!】アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の高インフレ耐性を調べてみた

2021年12月16日

こんにちは。かわ吉です。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はインカム狙いの投資家には最適なファンドの1つです。

長期的には、安心して保有していただいて全く問題ない商品だと考えていますが、短期的には荒れることも念頭に置いておくべきでしょう。

その理由は、『高インフレ』です。

2021年初めには米連邦準備制度理事会(FRB)や債券投資家が『一過性』と判断していたインフレも、年終盤には1990年代初期以来の水準まで高まりました。この高インフレがこのまま継続していくのか、消えていくのかが大きなポイントとなっています。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のホルダーとして、長期投資のつもりだから売却する予定はないけど高インフレでこのファンドの基準価格がどのように推移する可能性があるのかは気になるね。

そうですよね。高インフレと株式は基本的には相性が悪いです。未来のことは誰にも分かりませんが、過去の高インフレ時にこのファンドの基準価格がどのように動いたか調べてみるのは面白いかもしれませんね。

是非よろしくお願いましす!!

今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信が高インフレに対してどのように動いたか検証してみましょう。

この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の基準価格が高インフレ時にどのように動いたか分かる

その過去の動きから、今後も高インフレが継続した場合どのような動きをする可能性があるか分かる

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

ちなみにアライアンスバーンスタイン米国成長株投信は4つのコースがありますが、1番人気であるDコースは設定日が2014年であり運用歴がまだ浅いので今回は2006年から運用されているBコースとインフレ率を比較してみます。

インフレ率の推移

まずは過去のインフレ率について見てみましょう。

2006年以降のインフレ率(対前年比)がこちらです。

インフレ率は2%~3%が平均といったところでしょうか??

そうですね。直近15年で比較すると最近のインフレ率が最高値かもしれませんね。2008年や2011年あたりのインフレ率が高いのでこのあたりのアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の基準価格の推移を確認すれば良いですね。

高インフレの影響はいかに

ではインフレ率の推移とアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコースの基準価格の推移を比較してみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

ざっくりとした感じだと、2007年から2008年のインフレ率が急上昇したときは基準価格は横ばいに見えますね。コロナショック以降はインフレ率が上昇しながら基準価格も上昇していますね。

そうですね。程よいインフレ率は経済成長に吉です。ただ高止まりすることが危険なんですよね。

ではインフレ率が急上昇している2007年~2009年あたりをより詳しく見てみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

インフレ率が4%付近で推移している2007年から2008年の基準価格はほぼ横ばいもしくは少し下落基調のように見えます。その後はリーマンショックで基準価格が大きく下がっていますね。

このように見ると高インフレとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の相性はあまり良くなさそうです。

2011年も比較的にインフレ率が急上昇しておりますのでこの期間も詳しく見てみましょう。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

こちらもインフレ率が急上昇して高止まりしている間は、基準価格が冴えないですね。

そうですね。その後はじわじわインフレ率が下がる一方で基準価格は少しずつ上昇していますね。今回も高いインフレ率がジワジワ下がって落ち着いてくれば、この年のように基準価格も大きく下落せずに済むかもしれませんね。

今回のケースはどうか?

今回は、インフレ率が6%を超えています。

そうですね。最初にもお伝えさせていただいた通り、直近15年で一番高いインフレ率になっています。ただポイントはジワジワインフレ率が落ち着いてくるかどうかです。

出所:楽天証券のデータを元にかわ吉作成

現時点で今後、どのようになるか判断するのは非常に難しいです。今できることは、インフレ率がどのように推移していくかを確認することです。今後も上昇し続けるのであれば下落に注意する必要があります。一方で、インフレ率が落ち着いてくればもしかしたら大きな下落は避けることができるかもしれませんね。

月に1回アメリカの消費者物価指数(CPI)をチェックしてみよう

まとめ

今回は、一番の懸念材料である高いインフレ率とアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の相性について過去の動きを調べてみました。

結論としては以下になります。

高インフレ率とアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の相性は良くない(基準価格は上昇しにくい)

高いインフレ率が継続すれば基準価格も大きく調整される可能性もある

ただし、インフレ率が落ち着いてくれば基準価格も順調に推移していくシナリオも十分あり

今できることは、インフレ率が落ち着いてくかどうかがポイント

長期保有であれば短期的な動きは無視で良いが、不安だと感じる人はとりあえず米国の消費者物価指数(CPI)をチェックしてみるのもあり

以上、お役に立てれば嬉しいです。

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