予想分配金提示型

【2022年の分配金利回りNo.1】ダイワ 米国厳選株ファンドイーグルアイⅡ米ドルのメリット・デメリット

2023年2月8日

こんにちは。かわ吉です。

先日の記事で、2022年の予想分配金提示型ファンドの分配金利回りランキングを発表しました。

https://www.turtleblogs.com/?p=5216

2022年の分配金利回りランキング第1位は、『ダイワ 米国厳選株ファンドイーグルアイⅡ米ドル』でした。

このファンドについて、このブログで取り上げたことはありませんでした。

そこで、今回はこのファンドの概要とメリット・デメリットについて解説してみようと思います。

この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。

ではいきましょう。

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①ファンドの概要

出所:大和アセットマネジメント

まずはこのファンドの概要をまとめてみます。

委託会社大和アセットマネジメント
純資産21億円
基準価格(1/5)10,742円
設定日2013年8月20日
償還日2023年2月21日
信託報酬年率1.8875%
信託財産留保額なし
出所:フランクリン・テンプルトンのデータを元にかわ吉作成

このファンドの概要から分かることは以下になります。

・純資産は21億円であり、早期償還のリスクは低くない

・基準価格は10,000円を超えており、投資初期段階からインカムが狙いやすい

・償還日まで1年を切っている(延長される可能性はある)

・年4回(2,5,8,11月の各28日)決算で、3か月に1回はインカムが狙える

・信託報酬は高め

②ファンドのコンセプト

このファンドの特色は以下になります。

特色①:米国の株式の中から、割安と判断される銘柄を厳選して集中投資います。

株主および経営者の視点から本源的価値を算出し、本源的価値から著しく割安と判断される銘柄に投資します。

特色②:為替取引を活用します。

出所:大和アセットマネジメント

今回は米ドルコースを取り上げていますが、通貨が選べること自体は投資家の選択肢が広がるので良いことだと思います。

ちなみにこのファンドの分配方針は以下になります。

出所:大和アセットマネジメント

③具体的な組入銘柄と投資比率

国別の投資比率は米国100%という認識でOKです。

具体的な個別銘柄は以下になります。

出所:大和アセットマネジメント

グーグルやアマゾンなどの超大型銘柄に加えて、様々な会社に投資されています。

上位10銘柄でポートフォリオの54%を占めますから、いかに集中投資であるかが分かります。

では、続いてセクター別の投資比率について見てみましょう。

出所:大和アセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

金融と一般消費財でポートフォリオの半分を占めていますね。

ただ、これだけではこのファンドのリスク度合いがイメージしにくいので、この投資セクターを金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つに分けて分析してみましょう。

参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできます。

①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい

②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい

③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい

出所:大和アセットマネジメント

このことから分かることは以下になります。

①ポートフォリオの約9割は金利敏感株と景気敏感株で構成されているのでリスクは高いファンド

②特に、景気敏感株の比率が高いため、景気後退局面には大きく下落する可能性が高い(ただしPERが低い銘柄も多数組み込まれているため下落は抑えられるかも)

③ディフェンシブ株の比率が低いため、投資タイミングがはまれば大きなリターンも狙えるかもしれない

金利敏感株の比率が高いアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースとディフェンシブ株の比率が高いMSグローバルプレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)と比較した結果が以下になります。

直近3年で見ると、上値は重くなっていますが3つの中では、当ファンドが堅調に推移していますね。

④分配金は年に4回

このファンドは、毎年2,5,8,11月の各28日の年4回決算となっております。

設定来の1万口あたりの分配金の推移は以下になります。

出所:大和アセットマネジメントのデータを元にかわ吉作成

このことから以下の傾向が分かります。

・分配金が出るときは、300円(1万口あたり)以上が期待できる

・パフォーマンスが悪化したときは、1年間無配の年もあった

⑤このファンドのメリット

このファンドのメリットは以下であると考えます。

①毎月決算型よりも多くの分配金を狙える可能性がある

②景気敏感株の比率が高いことから、景気後退の最終局面あたりで投資できれば大きなリターンが狙えるかもしれない

③基準価格が10,500円以上であれば、300円の分配金(分配金利回り3%弱)は確保することができる。

⑥このファンドのデメリット

このファンドのデメリットは以下であると考えます。

①分配金の受取れるチャンスが年4回しかない

②1年間無配の実績もあり保有する際のストレスはかなり強い

③コストが高い

→販売会社は大和証券1社のみであり、松井証券の投信毎月現金・ポイント還元サービスは活用できない。

しっかりファンドの特性を考慮した上で投資判断を行いましょう!!そうすれば予想外の大きな損失は防げると思います。

以上、お役に立てれば嬉しいです。



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