こんにちは。かわ吉です。
以前に以下の記事を書きました。
この記事を読んでいただくと、今どのようなファンドが好調なのか分かりますし、基準価格も高い予想分配金提示型ファンドですから、分配金も狙いやすくなります。
一方で、基準価格の低い予想分配金提示型ファンドを知っておくことにも意味があると考えています。
その理由としては、基準価格の低いファンドの共通点を理解することで、今の株式市場の動向を理解しやすくなるからです。それに加え、下落率が大きいということは、今後に相場環境が大きく変動したときには大きな値上がり幅を期待できる可能性もあります。(予想分配金提示型ファンドとしては、基準価格が下がりすぎたファンドはほぼ魅力なしですが。。。基準価格は少なくとも10,000円を超えてこないと分配金は出ませんからね。。。ただどのようなセクターの反発が期待できるかは知っておいて損はないはずです。)
そこで今回は、2022年5月12日時点の予想分配金提示型ファンドで基準価格が低いランキングTOP5を解説します!!
この記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
2022年5月時点での基準価格が低い予想分配金提示型ファンドを知ることができる。
どのようなセクターのパフォーマンスが悪いのか理解することができる
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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第5位 次世代消費関連株式ファンド(予配) 愛称:フューチャー・ジェネレーションズ
基準価格(5/12) | 6,257円 |
委託会社 | 大和アセットマネジメント |
純資産 | 6.68億円 |
信託報酬 | 年1.936% |
信託財産留保額 | なし |
販売会社 | 1社(大和証券) |
決算 | 毎月 |
このファンドのポートフォリオの投資別セクター比率はコチラになります。
業種名 | 比率 |
一般消費財・サービス | 27.8% |
コミュニケーション・サービス | 24.3% |
情報技術 | 11.9% |
生活必需品 | 11.6% |
ヘルスケア | 8.5% |
金融 | 4.8% |
資本財・サービス | 2.6% |
不動産 | 0.5% |
さらに金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株で分けて分析した結果が以下になります。
このように見ると、投資セクターのバランスは良いと思います。ただ、組み込まれている銘柄の時価総額が大きくない点が1つの弱みだと思います。特に金利敏感株の組入銘柄の時価総額は小さい企業の下落幅が大きいので、その他の銘柄でカバーできていない状況といったところでしょうか??
第4位 ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(予配) 愛称:ロイヤル・マイル
基準価格(5/12) | 6,192円 |
委託会社 | 三菱UFJ国際投信 |
純資産 | 93億円 |
信託報酬 | 1.6445% |
信託財産留保額 | なし |
販売会社 | 19社(大手ネット証券あり) |
決算 | 毎月 |
このファンドのポートフォリオの投資別セクター比率はコチラになります。
業種 | 比率 |
一般消費財・サービス | 33.1% |
情報技術 | 29.9% |
ヘルスケア | 18.1% |
コミュニケーション・サービス | 12.6% |
資本財・サービス | 2.3% |
生活必需品 | 0.7% |
素材 | 0.3% |
不動産 | 0.3% |
さらに金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株で分けて分析した結果が以下になります。
このファンドもバランスは良いと思います。ただ問題点は、組入上位10か国の2番目に中国株が含まれていることと金利敏感株の比率が高いところですね。
このファンドについては過去の記事で解説しておりますので、詳しく知りたい方は以下の記事をチェック!!
第3位 ニッセイ 新興国テクノロジー関連株式(予配) 愛称:エマテック
基準価格(5/12) | 6,050円 |
委託会社 | ニッセイアセットマネジメント |
純資産 | 13億円 |
信託報酬 | 1.9725% |
信託財産留保額 | なし |
販売会社 | 8社(大手ネット証券・大手証券なし) |
決算 | 毎月 |
このファンドのポートフォリオの投資別セクター比率はコチラになります。
業種 | 比率 |
情報技術 | 57.9% |
一般消費材・サービス | 19.0% |
資本財・サービス | 12.0% |
コミュニケーション・サービス | 4.8% |
素材 | 3.6% |
金融 | 2.7% |
エネルギー | 0% |
ヘルスケア | 0% |
生活必需品 | 0% |
不動産 | 0% |
公益事業 | 0% |
国別の投資比率はこちらになります。
中国の比率が高い点には注意が必要ですね。
さらに金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株で分けて分析した結果が以下になります。
ディフェンシブ株が0のハイリスク商品ですね。。。組入上位銘柄の時価総額も決して大きくはないので投資初心者には無用の長物だと思います。
第2位 G・ハイクオリティ成長株式ファンド(予配)限定H
基準価格(5/12) | 5,676円 |
委託会社 | アセットマネジメントOne |
純資産 | 9億円 |
信託報酬 | 1.87% |
信託財産留保額 | なし |
販売会社 | 2社(みずほ証券・みずほ信託銀行) |
決算 | 毎月 |
このファンドのポートフォリオの投資別セクター比率はコチラになります。
業種 | 比率 |
情報技術 | 33.1% |
一般消費財・サービス | 27.8% |
コミュニケーション・サービス | 14.2% |
資本財・サービス | 14.1% |
金融 | 9.6% |
生活必需品 | 0.9% |
不動産 | 0.4% |
さらに金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株で分けて分析した結果が以下になります。
ポートフォリオのほとんどが、金利敏感株と景気敏感株で構成されていますね。ただ、景気敏感株が半分以上占めているので、このポートフォリオでこのランキング上位に食い込んでくる理由は他にもありそうです。
その理由は、組入上位10銘柄を見ると良く分かります。サービスナウやウーバーテクノロジーなどの大型ではない金利敏感株が上位を占めています。これらの銘柄は金利上昇で大きな影響を受けていますから、このあたりがこのファンドのパフォーマンスが悪い理由の1つだと思います。
第1位 デジタル・トランスフォーメーション株式(予想分配型) 愛称:ゼロ・コンタクト
基準価格(5/12) | 3,645円 |
委託会社 | 日興アセットマネジメント |
純資産 | 13億円 |
信託報酬 | 1.7985% |
信託財産留保額 | なし |
販売会社 | 20社(楽天証券・SBI証券・松井証券等) |
決算 | 毎月 |
このファンドのポートフォリオの投資別セクター比率はコチラになります。
業種 | 比率 |
ソフトウェア・サービス | 44.7% |
メディア・娯楽 | 28.2% |
各種金融 | 9.1% |
消費者サービス | 4.2% |
小売 | 4.1% |
ヘルスケア | 3.5% |
不動産 | 1.8% |
耐久消費財・アパレル | 1.6% |
銀行 | 1.0% |
保険 | 1.0% |
これまで紹介したファンドと比較すると業種分けが少し分かりにくいですね。
私なりに金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株で分けて分析した結果が以下になります。
圧倒的に金利敏感株の比率が高いですね。さらに上位10銘柄を見てみると、中小型のグロース株で構成されていますから、金利上昇の耐性はほぼないと判断しても良いと思います。このポートフォリオを見れば、このファンドの基準価格が一番低いことに納得がいきますね。
まとめ
今回は、2022年5月版の予想分配金提示型ファンドの基準価格低いランキングTOP5を解説しました。
ランキングは以下の結果になりました。
第5位 次世代消費関連株式ファンド(予配) 愛称:フューチャー・ジェネレーションズ
第4位 ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(予配) 愛称:ロイヤル・マイル
第3位 ニッセイ 新興国テクノロジー関連株式(予配) 愛称:エマテック
第2位 G・ハイクオリティ成長株式ファンド(予配)限定H
第1位 デジタル・トランスフォーメーション株式(予想分配型) 愛称:ゼロ・コンタクト
直近は、FRBの金融政策や米国債利回りの上昇などで、金利敏感株にはかなり逆風が吹いています。さらに、中国の景気動向も少し怪しいですから中国株などの比率が高いファンドのパフォーマンスが悪くなっている傾向がありますね。
これらのファンドは、今の局面との相性は最悪ですから、しばらく基準価格は上昇にくい可能性があります。さらに基準価格も大きく下がっているため、インカムが狙える基準価格に戻るのはかなりの時間を要する可能性もあります。そのように考えると、インカム狙いえこれらのファンドに投資する必要はないと現時点では考えます。
以上、お役に立てればうれしいです。
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