こんにちは。かわ吉です。
アライアンスバーンスタイン社より、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のレポートが出ました。
今回のレポートは、このファンドの運用者に3つの質問をし、今後のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の今後の方針を語っています。
直近の相場はボラティリティが激しく先行きに不安を感じている投資家も多いと思います。
そこで今回は、このレポートの内容をまとめながら考察していこうと思います。
この記事がこのファンドのホルダーの不安解消の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
かわ吉はツイッターもやっておりますので是非フォローをよろしくお願いします。
質問①:2022年 年初から足元までの投資環境について
A.バリュエーション調整は一服。厳しい市場環境が続くも、持続的な成長企業に魅力的な水準で投資できる環境へ
過去数年の株式市場を振り返ると、収益が低いにもかかわらず株価が過大評価される銘柄が散見されてきました。これは、世界中の中央銀行が経済成長を促すために、市場に過剰な流動性を提供してきたという背景があります。
2022年に入り、利上げが開始されると、特に利益を生み出せていない企業を中心にバリュエーションが大きく低下しました。今後、政策金利が現在市場に織り込まれている以上に高い水準になるとの見通しが台頭すれば、バリュエーション調整による株価下落が再び起こる可能性も考えられますが、足元でバリュエーションの調整はおおむね一服したとみています。
インフレの高止まりや、継続的な利上げによる景気後退懸念の台頭など、外部環境は厳しい状況であることは確かです。しかし、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の運用は長期の視点で捉えており、外部環境はどのような変化があろうとも、持続的な成長企業に厳選投資していくことが重要です。
質問②:厳しい投資環境可下、ポートフォリオをどのように調整してきたのですか?
A.投資哲学に合致しなくなった銘柄を見直し中。今後、中長期的にリターン向上に貢献できる銘柄に入れ替えを行った。
まず、今年の1-3月期に、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の投資哲学に合致しなくなった銘柄の入れ替えや、セクター配分の調整を従来よりも積極的に行いました。これは、FRBによる利上げを受けて銘柄を入れ替えるということではなく、今後3年から5年といった中長期的でリターンを向上させるべく、ポートフォリオを強化するための行動であり、将来的にファンドのリターン向上に繋がると信じています。
セクター配分で見ると、情報技術セクターとヘルスケアセクターを大きく買い増しています、情報技術セクターについては、過去3年半、やや保守的に見ていましたが、足元は株価反転の可能性が高まっていると捉え、組入を増やしました。
一方、一般消費財・サービス・セクターとコミュニケーション・サービス・セクターの配分を減らしていますが、これは主にアマゾン・ドットコムとメタ・パフォームズの組入比率を引き下げたことによるものです。
アマゾン・ドットコムは、高い収益性が持続しないとの見方を強めたため、一部売却されました。メタ・パフォームズについては、広告収入への逆風と、メタバースへの投資負担を考慮し、昨年から大幅に保有比率を減らしました。
質問③:足元の投資環境下で注目する投資機会とは??
A①:モンスター・ビバレッジ(生活必需品)
モンスター・ビバレッジはエナジードリンクのブランドですが、インフレによる逆風が顕在化しています。同社は輸送と梱包のコスト増が影響し、直近の四半期では、売上総利益率が前年比で約10%低下しました。しかしながら、足元の売上高成長率はなおも10%を超えており、健全な水準にあると見ています。
足もとで商品を値上げしたことに加え、パッケージ感の主な原料であるアルミニウム価格の落ち着きにより、今後はマージンの回復が利益をさらに押し上げると考えています。
A②:バーテックス・ファーマシューティカルズ(ヘルスケア)
バーテックス・ファーマシューティカルズは嚢胞(のうほう)性線維症と呼ばれる遺伝性難病に対する治療薬のパイオニアです。同社の薬を使用することで、入院や肺移植、肺感染症の割合が大幅に減少しています。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は、同社が嚢胞(のうほう)性線維症市場において、長期にわたり持続的に利益成長を生み出し続けることができると見ています。その原動力となるのは若年層や新たな地域の取組です。嚢胞(のうほう)性線維症の治療薬の『Trikafta』は2021年6月に、6歳から11歳への投与が米国で承認・認可されました。さらに米国以外でも欧州、イギリス、カナダでの販売も認可されました。
また、既存の薬を服用できない患者のために新薬開発も行っています。同社は健全な財務体質を維持していることから、今後さらなる新薬を開発できる体力もあり、他の遺伝性疾患向けの新薬パイプラインも豊富です。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の強みは投資哲学
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信がこれまで他の米国株ファンドよりも長く生き残りながら、良いパフォーマンスを出し続けている理由は、このファンドの投資哲学である『利益を将来のために再投資し、外部環境に左右されにくく、長期にわたって安定成長できる卓越したビジネスに投資』が徹底して守られているからです。。
決してGAFAMにたまたま良いタイミングで投資して成功した一発屋ではありません。
現に相場環境に応じて、組み入れられている銘柄も機動的に入れ替わっていることは過去の記事で検証して分かりました。
直近の相場は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の投資哲学と相性の悪い状態だったと思います。(金利上昇局面では成長株のようにPERが高い銘柄は厳しいですから)
今後の金利上昇やインフレ率が収まってくれば株式にとっては良い環境に近づいていくと思います。それはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信にとっても良い環境になると同義だと思います。
これからこのファンドへの投資を検討している人にとって、投資するタイミングとしては決して悪くないタイミングだと思います。
このファンドへ投資するなら松井証券が絶対的にオススメです。その理由はコチラの記事にまとめていますので、投資を検討している人は絶対に見てください。
以上、お役に立てればうれしいです。