こんにちは。かわ吉です。
2022年10月のアライアンスバーンスタイン米国成長株Cコースの資金流出は約50億円もありました。
これは、Cコースのホルダーが50億円分売却したということです。
この事実を知ると、アライアンスバーンスタイン米国成長株Cコースのホルダーは、『自分も早く売却した方が良いのではないか?!』と感じるかもしれません。
ただ、雰囲気で狼狽売りするのは非常に危険です。
しっかり現状と投資目的を確認した上で、継続保有または売却を判断するべきだと思います。
そこで今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株Cコースの現状での懸念点と継続保有または売却すべきかということについて解説してみます。
ではいきましょう。
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①Cコースから50億円が流出した理由とは??
なぜCコースは50億円も資金が流出したのでしょうか??
その原因は、基準価格の低迷です。
そもそもアライアンスバーンスタインCコースを買う人の投資ニーズは、『為替ヘッジしながら分配金を狙う』だと思います。
ただ最近のCコースの基準価格は低迷しており、3年前と比較すると約26%も下落しています。
基準価格が10,000円を下回れば過去のデータ上、分配金は無配になる可能性が高いです。ちなみにCコースの基準価格は、12月22日時点で8,070円となっており10,000円を大きく下回っています。その結果、2022年3月以降、分配金は無配が続いています。
このような状況が続けば投資家としては、Cコースを保有する意味はもはやありません。さっさと売却して他のファンドに切り替えたのかもしれません。
②Cコースの懸念点とは??
・日米の金利差が縮小する=為替ヘッジコストは減少=基準価格の上昇要因
基準価格が低迷して投資マネーが流出しているCコースですが、このファンドの今後の懸念点は何でしょうか??
懸念点は、『分配金が狙えない期間が長期化するリスク』です。
予想分配金提示型ファンドの大半は基準価格が10,000円を超えていないと無配になる傾向があるのは前述した通りです。Cコースの基準価格は低迷して分配金は出ていませんが、このファンド以外で分配金が出ているファンドはたくさんあります。
予想分配金提示型ファンドであれば、10,000円を超えているファンドは多数あります。具体的なファンドは以下の記事で紹介しています。
Cコースで分配金が狙える水準に到達するには、約25%の上昇が必要です。かなりの時間を要する可能性があります。
なのでCコースの懸念点は、『分配金が狙えない期間が長期化するリスク』ということです。
1秒でも早くインカムを得る目的であれば、我慢できない投資家は多いかもしれません。そのように考える投資家は、別のファンドに切り替えて機会損失を防ぐための行動を取るかもしれませんね。
ただ、今後は日米の金利差が縮小すれば為替ヘッジコストは減少するので基準価格の下落要因が1つ減ります。その点で考えれば、Cコースと相場の相性は悪くないと考えています。
③Cコースは継続保有すべき人
Cコースの現状と今後の懸念点を整理した上で、Cコースを継続保有すべき人は、どのようなひとでしょうか??
保有すべき人は、大きく2つに分けられます。
①目先の分配金が0でも耐えられる人
目先、このファンドから分配金がもらえなくても他のファンドでカバーできるもしくは、その他の収入によってカバーできる投資家はそのまま継続保有でOKだと思います。時間が解決してくれるでしょう。
②損切する勇気がない人(長期的には悪いファンドではないと判断しているから)
『分配金は欲しい!!でも損切する勇気はないよ!!』と感じている投資家もたくさんいると思います。そのような方は、Cコースを保有しながら分配金以外のインカムを狙える方法に切り替えましょう。
その方法とは、Cコースを『松井証券』に移管(=移動)させることです。
松井証券には、投資信託を保有するだけでそのファンドの信託報酬(松井証券が受けると部分に限る)の0.3%を超える部分を投資家に現金もしくはポイントで還元する『投信毎月ポイント・現金還元サービス』があります。
Cコースは予想分配金提示型のため、分配金の質に拘るため、毎月の分配金は安定しません。しかし、松井証券の現金・ポイント還元は安定しています。投信の分配金はあなたを裏切りますが、松井証券はあなたを裏切りません。
使える手段は全て使って効率的に投資をしてみませんか??
ちなみにこのファンドを3,000万円分保有した場合、現金還元であれば毎月11,250円(年間135,000円)の還元を受けることができます。
これが5年、10年と続けばその差はバカになりませんね。是非、検討してみてください。
④Cコースを売却すべき人
次に、Cコースを売却すべき人とはどのような人か考えてみましょう。
結論として、Cコースを売却すべき人は以下の2つだと考えています。
①少しでも早くインカムを狙いたい投資家
『無配は耐えれれない!!少しでも早く分配金が欲しい!!』と考える方は、別の予想分配金提示型や毎月分配型ファンドへ切り替えをオススメします。分配金の『質』に拘りたいなら予想分配金提示型を、一方で分配金の『量』を優先するなら毎月決算型で対応してみてはいかがでしょうか??予想分配金提示型ファンドでいえば、基準価格が10,000円を超えているファンドを物色してみると良いかもしれません。
②他のファンドもしくは商品で必要なインカムを確保できている人
すでにこのファンド以外で必要な分配金を確保しているのであれば、このファンドを売却してインカムゲインではなくキャピタルゲインを狙うファンドや株式などの商品に切り替えてみてはいかがでしょうか??
まとめ
結論としては、アライアンスバーンスタイン米国成長株Cコースはオワコンではないと考えています。
ただ、『分配金が狙えない期間が長期化するリスク』というのはあります。
だから、このファンドを保有してすぐに分配金が狙える水準になるまでにはもう少し時間がかかると考えた方が良いでしょう。
それが許容できるなら、このファンドは継続保有でOKだと思います。一方で少しでも早く分配金を狙いたい投資家であれば、売却してその他の商品への切替も検討すべきかもしれませんね。
以上、お役に立てれば嬉しいです。