予想分配金提示型 投資信託

【AB米国成長株投信を超える??】フィデリティ・米国株式ファンドの魅力

2021年4月13日

こんにちは。かわ吉です。

過去の記事で毎月安心して使える分配金を受け取りたい投資家の選択肢としてアライアンスバーンスタイン米国成長株投信について解説しました。

ただ最近の相場では基準価格が12,000円を超えていますので、少し買いにくい・手が出しずらいと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか??予想分配金提示型は、基準価格に応じて支払われる分配金が決まりますから、基準価格が高いところで購入すると相場次第ですが最初の数か月は元金を取り崩して出す元本払戻金になってしまう可能性もあります。

出所:アライアンスバーンスタイン

収益分配金を中心に受け取ることを考えると、基準価格は11,000円以下で買えるのが理想だと思います。そう考えると、今のアライアンスバーンスタイン米国成長株投信は少し買いにくいと考えている投資家の方も多いと思います。

そこで本日は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の代わりに検討してみると面白いファンドをご紹介します。

それは『フィデリティ米国株式ファンドFコース・Eコース』です。

なぜこのファンドを検討する価値があるのかを本日は解説します。

『なるべく長期で保有できて、元本払戻金になりにくい予想分配金提示型がいいんだけど、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は基準価格が高くて買いにくい』とお悩みの方のお役に立てれば嬉しいです。

フィデリティ米国株式ファンドとは??

このファンドは、フィデリティ投信が運用する米国株のアクティブファンドです。

出所:フィデリティ投信

銘柄は、セクターや規模で成約しない点などもアライアンスバーンスタイン米国成長株投信と共通するものがあります。

分配金の支払い基準は以下のようになっています。

出所:フィデリティ投信

このファンドは、基準価格が12,000円以上であれば300円となっていますが、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は以下の表のように、より細かく決められています。

出所:アライアンスバーンスタイン

基準価格が高いときは、もっと分配金が欲しいと考える投資家の方はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の方が適しているかもしれませんね。

AB米国成長株投信との違い

ざっくりとフィデリティ米国株式投信とAB米国成長株投信の違いをまとめてみました。

 フィデリティ米国株式(F)AB米国成長株投信(D)
基準価格(4/9)11,349円12,264円
純資産0.8億円8477.16億円
信託報酬1.650%1.727%
組入銘柄数323銘柄51銘柄
総閲覧数(楽天証券)59回26,364回

基準価格は、フィデリティ米国株式投信の買いやすいですね。ただ設定日されてからまだ1年も経過していませんので純資産は0.8億円とかなり少ないですね。信託報酬は、フィデリティ米国株式投信の方が良心的ですね。

組入銘柄数に関しては、323銘柄としっかり分散されています。AB米国成長株投信は51銘柄と比較的集中投資されていますが銘柄選定に定評があるファンドですからこれはこれでいいかもしれません。ただ私のようにしっかり分散投資をしたいと考える投資家にとっては魅力的ではあります。

出所:フィデリティ投信

上の表がフィデリティ米国株式投信のセクター別組入状況ですが、個人的にはしっかり分散されていて好きです。

出所:アライアンスバーンスタイン

こちらがAB米国成長株投信のセクター別組入状況です。メインは情報技術・ヘルスケア・コミュニケーションサービスは両ファンドの共通の特徴です。それ以外で言えば、金融の比率がフィデリティ米国株式投信の高いですが、ポートフォリオ全体に占める割合は大きくないのでそこまで気にしないでいいと思います。

具体的な組入銘柄は??

では具体的な組入銘柄について見てみましょう。

組入銘柄上位10銘柄
 フィデリティ米国株式(F)AB米国成長株投信(D)
1アマゾンドットコム(6.4%)アルファベット(7.8%)
2フェイスブック(5.2%)マイクロソフト(7.7%)
3バークシャーハサウェイ(4.5%)アマゾンドットコム(5.7%)
4ネットフリックス(4.4%)ユナイテッドヘルスG(5.1%)
5オクタ(4.1%)フェイスブック(4.7%)
6マイクロソフト(3.8%)VISA(4.7%)
7ユナイテッドヘルスG(3.3%)ゾエティス(3.7%)
8エヌビディア(3.2%)モンスタービバレッジ(3.1%)
9セールスフォース(3.1%)バーティックF(2.9%)
10アドビ(2.1%)クアルコム(2.7%)

共通している銘柄もありますから組入銘柄に関してはそこまで大きな差はないと判断します。

パフォーマンスの差は??

出所:楽天証券

青のラインがAB米国成長株投信で、オレンジのラインはフィデリティ米国株式投信です。フィデリティ米国株式投信は設定されて約半年ほどしか経っていないで直近6か月のパフォーマンスの比較です。

この期間だけで見るとフィデリティ米国株式投信はAB米国成長株投信の下位互換です。あくまでも短期的な視点での比較ですので今後はどうなるか分かりません。

まとめ 

AB米国株式投信も良いけど、最近の相場の上昇で少し買いにくいなと考えている投資家の代替案でフィデリティ米国株式投信をご紹介しました。

設定日から約半年程度しか経過していないので純資産が少ない点は注意する点ですが、AB米国成長株投信と比較すると投資対象がしっかり分散されている点や信託報酬が安いなど、長期保有をしたい投資家にとっては検討の余地があるファンドだと思います。

直近6か月のパフォーマンスはAB米国成長株投信に劣後していますが、今後のパフォーマンスに期待したいところです。

お役に立てれば嬉しいです。

ではまた

予想分配金提示型について復習されたい方はこちらをどうぞ

AB米国株式投信とグローバルAIファンドを比較した記事も書いています。

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