こんにちは。かわ吉です。
金融緩和で株式市場は恩恵を受けています。
ただ、この金融緩和はいつまで続くのでしょうか??
金融緩和の縮小を開始するためには2つの条件が整う必要があります。
①インフレ率が2%を一定期間上回り続けること
②完全雇用を達成すること
以上の2つの条件があります。
①インフレ率が2%を一定期間上回り続けること
たとえば、インフレ率は4月~6月にかけて2%前後に高まることが予想されるんですが、仮に4月~6月にかけてインフレ率が2%を達成しても、それは「一時的」とみなされてしまうので、金融緩和の縮小の条件にはならないんです。
FRBとしては2023年にインフレ率が2%を一定期間上回り続けることを確認できてから2024年頃に利上げをすることが予想されます。
ただ、FRBは将来のインフレ率について何度も上方修正を繰り返しているから、もしかすると2022年にインフレ率が2%を一定期間上回り続けるかもしれません。
すると利上げも2023年頃に早まる可能性もあります。
②完全雇用を達成すること
完全雇用とは、労働市場における需要と供給が完全に一致する状態のことで、長期的な均衡水準として失業率4.1%が目安になります。
FRBの予想によると
2021年末 5.0%
2022年末 4.2%
2023年末 3.7%
になると予想されています。
だからFRBが金融緩和を縮小させるためには、完全雇用が達成される2023年以降になる可能性があるんです。
経済格差は拡大する
つまり、感染危機収束による経済活動再開とそれに伴う景気回復が期待できる中で金融緩和が2023年まで続くわけだから、資産バブルになる可能性があります。
そして、人々の間で格差がさらに拡大することが予想されるんです。
なぜバブル発生リスクと経済格差拡大を容認してまでFRBは金融緩和を続けるのでしょうか??
それは今回のコロナ危機で最も打撃を受けた人たちが、小売り・レジャー・娯楽などで働く比較的賃金が低い低所得者だからです。
彼らの生活を救うためには、労働市場を改善させてあげることしかできないので企業が新規採用に積極的になれるように景気を刺激するしかないんです。
その副作用として、株や不動産がバブルになったとしてもあるいは、それによって経済格差が拡大しても、結局のところそれしか低所得者の生活を救うことはできないので容認せざるを得ないんです。
この1年だけを見ても株式や債券を保有している人とそうでない人の差はかなり大きくなっていると思います。
やはり1日でも早く投資を始めるべきだと改めて感じます。
ではまた
参考書籍