こんにちは。かわ吉です。
アメリカ株式投信で有名なのはAB米国成長株投信です。ただ、実力があるのはこのファンドだけではありません。
知られていないだけで実力のあるアメリカ株式投信はたくさんあります。そのうちの1つが三菱UFJ国際投信が委託会社である投資信託『三菱UFJNASDAQオープン』です。
AB米国成長株投信と違って予想分配金提示型の仕組みはありませんが、パフォーマンスは目を見張るものがあります。
そこで今回は、『三菱UFJNASDAQオープン』の魅力とメリットを解説します。
三菱UFJNASDAQオープンの概要
主な概要は以下になります。
設定日 | 1996.8.1 |
純資産 | 200億円 |
信託報酬(年) | 1.672% |
信託財産留保額 | 0.15% |
委託会社 | 三菱UFJ国際投信 |
このファンドはアメリカのNASDAQ市場を中心に投資していきます。
運用成果は以下になります。
設定来は347%ということで、25年で資産が約4.5倍になっています。
ざっくり言うと、『NASDAQ市場に約25年投資し続けて成果を出し続けているファンド』という感じですね。
圧倒的な運用実績
運用期間は、AB米国成長株投信よりも長い25年ある。ちなみに運用期間が20年以上あるファンドは約300本です。国内の投信は約6000本あると言われていますから、20年以上運用されているファンドの比率は約5%です。
運用期間が長いから必ずしも優秀なファンドとは限りません。ただ不人気なファンドはお金が集まらず運用を続けることができませんから、今も問題なく運用できているこのファンドは一定の定評があると言い換えることができます。
設定来の基準価格の推移は以下のようになります。
ITバブル以降は少し低迷しておりましたが、直近4,5年でその穴をしっかり埋めてきました。NASDAQ市場を中心に投資しているのでITバブルのときの勢いは目を見張るものがあります。
パフォーマンスも期間が長いほど向上していますから、長期保有前提でも全く問題のないファンドの1つだと思います。
コストが他のアクティブファンドと比較して安い
信託報酬が年1.672%と他のアクティブファンドと比較すると良心的です。その他に解約時にかかる手数料である信託財産留保額が0.3%かかりますが、頻繁に売買しなければそこまで負担にならないと思います。
ちなみにその他のアメリカ株式投信の信託報酬と比較すると以下のようになります。
ぱっと見では、そこまで差が無いように見えますが投資期間が長くなればなるほど、この差はパフォーマンスに大きな影響を与えますからコストは基本的には安い方が良いです。
信託報酬だけの観点で見ると、他のファンドより優秀ですね。
投資方針は現在のアメリカ市場とマッチしている
投資対象はNASDAQ市場から選別するという縛りはありますが、現在のアメリカ市場の主役を見れば全く問題のない縛りであり、むしろメリットでもあると思います。
このチャートは月3万円の積立をS&P500種指数とNASDAQ100にそれぞれ投資した際の比較です。
今のところは、米国株に分散して投資するよりはハイテク株に投資をした方がパフォーマンスがよくなる傾向がありますから、三菱UFJNASDAQオープンの投資方針は的を得ていると言えますね。
まとめ
アメリカ株式投信は、AB米国成長株投信がフューチャーされがちですが他にも魅力的な投信はたくさんあります。
その1つとして、今回は『三菱UFJNASDAQオープン』をご紹介させていただきました。一言でいうと『NASDAQ市場に約25年投資し続けて成果を出し続けているファンド』ですね。
圧倒的な運用期間と良好なパフォーマンスがあり、信託報酬などの運用コストも他のアクティブファンドと比較すると良心的です。
アメリカ株式への長期保有を検討している投資家の方は、検討の余地があるファンドの1つだと思います。
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