経済の話

あなたのところへマルサは来る??

2021年2月22日

こんにちは。かわ吉です。

確定申告をするときに、税務署の人が内容を全部チェックすると考えている人が多いです。ただ、内容を全てチェックすると税務署の担当者はパンクしてしまいます(笑)

では、どの点でチェックするのかというと、それは税務調査のときなんです。税務調査と聞くと一般的に恐怖を感じてしまうかもしれませんが、実際はそんなことはなくて、税務調査は話し合いなんです。

税務調査って何をする?

流れとしては、税務署の担当者(調査当日に来る人)からあなたのもとに電話がかかってきます。担当者は税務調査かをしたい旨と、日程を伝えてきます。日程については、交渉の余地があるのでしっかり自分自身の都合を伝えましょう。

一般的な個人事業主の調査は担当官が1,2人で1日または2日間で行われることが多いです。調査の対象年度は直近3年分となることが通例です。用意しておくべき資料は、事前に伝えられます。

時間は午前10時から午後5時までで、場所はあなたの本店所在地で行われますが、顧問税理士の事務所の会議室でやりたいなど、これも日時同様に交渉余地があります。

調査は、あなたが事業の概要を説明するところから始まります。その後、調査官の帳簿チェックと領収書・請求書などの証拠書類をチェックします。その都度、追加資料の依頼や質問が飛んできます。

そして最後に、今回の調査の総括があります。総括では、『今後はこの点を直してください」という指導と、「ここは修正すべきでは?」という否認があります。どのような修正をするか、修正申告書を提出するかなどは、調査当日では決定しないことが多いです。調査の後日やりとりをして結論が決まって行きます。

恐怖のマルサ

国税局査察部、通称マルサをご存じでしょうか?税務調査に怖い印象を持っているとすればこのせいですね。マルサの仕事は、『マルサの女』という映画にもなるほどドラマティックです。

マルサの方々は、大脱税劇を演じる悪い輩のもとに裁判所の捜査令状を持って現れます。本人と関係者に対して、数十、数百人規模の人員を駆使して一気に強制捜査を行います。

一気に関係各所を捜査するのは、関係者の手を一斉に止めることで証拠隠滅をさせないためです。やはり、事前予告のない強制調査と聞くと恐怖ですね。

でも安心してください。あなたのもとにマルサが来る可能性は低いんです。脱税額およそ1億円前後でマルサは動きます。マルサの疑惑を確信に変えるために内偵をして、強制調査で一気に証拠をかき集めるということで、マルサは悪意を持った脱税野郎のもとにしか現れません。

あなたが「これは経費かな?」とギリギリのラインを攻めているのはかわいいものです。税務調査で、調査官に対して経費となる根拠をとことん話してください。主張が通れば儲けもん、否認されても少しのペナルティで済みます。

ではまた

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