経済の話

バイデンはどうアメリカをどう変える??

2021年1月20日

こんにちは。かわ吉です。

今月14日にバイデン次期大統領が1兆9000億ドル(200兆円)規模の経済対策を発表しました。

経済政策の中には、家計支援、コロナ対策のほか中小企業対策などが盛り込まれていることから景気拡大に向けた追い風が期待できます。

そしてFRBのパウエル議長はゼロ金利政策を維持する方針でもあります。

ただテーパリングのうわさもあったことから、投資家は慎重になっていたんです。

テーパリングとは、量的緩和の『段階的縮小』のことであり、量的緩和とはFRBが市中銀行から大量の債券を買い入れて民間経済に大量のマネーを供給することです。

それにしても、なぜ投資家はこのテーパリングに慎重になるのでしょうか??

その答えは2013年に起きた『テーパタントラム』です。

『テーパタントラム』とは、テーパリングによってマーケットが癇癪を起こす状態のことで、当時、バーナンキ議長が「そろそろテーパリングを考えている」という発言を受けて投資家がパニックになり、債券利回りが急騰(債券価格は急落)したんです。

こういった過去があったので債券投資家はビビっていたのです。

そして、今回の強気相場はFRBによるゼロ金利政策を背景に高PERのハイパーグロース株がブームになっていたから株式投資家も慎重になっていたんです。

最近は、長期金利が上昇していたからなおさら注意していたんです。

ちなみに、長期金利上昇の理由は、予想インフレ率の上昇が考えられます。

10年物ブレークイーブンレートは投資家たちが「米国のインフレ率は年間平均で2%になる」ことを意味しています。

財政悪化などを背景に長期金利が急騰するリスクがあります。そしてこれは、高PERのハイパーグロース株が急落することも意味しているんです。

ただ長期金利の上昇をFRBが容認するのは考えにくいんです。

なぜかというと、長期金利の上昇は銀行の貸出金利の上昇を意味するからです。

たとえば、貸出金利が上昇すると企業は設備投資、個人は住宅の購入に慎重になり、景気の腰折れリスクを高めることになりかねなんです。

もちろん、FRBがどこまで金利上昇を容認するかは分かりませんが、目先の状況を考慮すると金利の上昇を抑えなければならない理由があるんです。

だから、しばらくの間、金融緩和やカネ余りを背景にした株高つまり『金融相場』が続くことか期待できます。

ただ、長期金利は大きく変動する可能性があることから高PERのハイパーグロース株のリスク度合いも高まります。

投資初心者の方は、買わない方が良いかもしれません。

ではまた

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