こんにちは。かわ吉です。
予想分配金提示型ファンドは、インカム狙いの投資家には最適です。基準価格に応じて相場が好調の際は分配金を多めに出す一方、相場が悪い時は分配金が減ったり出さない仕組みになっているので受け取る分配金は比較的利益部分が多くなりやすいようになっています。安心して使える分配金を受け取りたい投資家の人は検討の余地があります。
使い勝手の良い予想分配金提示型ですが、もちろんデメリットもあります。そこで今回は、予想分配金提示型のデメリットについて解説します。良い面だけではなく悪い面も含めてこれらを買うのか買わないのか判断すると良いです。
ちなみに予想分配金提示型のファンドのメリットは下記ブログにて解説していますので、まだご覧になられていない方はまずはこちらからどうぞ。
①必ずしも分配金が収益分配金とは限らない
仕組みとしては、分配金の中身は収益分配金が多くなりすいようにはなっていますが、それを実現するためには、1つ大前提があります。
それは、基準価格は一定の水準よりも低いところで買うということです。
上記のように予想分配金提示型は、基準価格に応じて投資家に支払われる分配金が決まります。理想は基準価格10,000円以下で買えるとベストです。理由は、過去の傾向として基準価格が10,000円を切ると分配金は出ない傾向があります。つまりは、元本を無理やり崩して払い戻す元本払戻金は実質出ないことになります。
一方、もし仮に基準価格14,500円で買ったとし、分配金が決まる判定日の基準価格が当初と変わらず14,500円だった場合、分配金はおそらく500円出ます。ただ取得価格は14,500円で判定日の基準価格も同額の状態で出る分配金は間違いなく元本払戻金になる可能性が高いです。
なので予想分配金提示型に投資するのであれば、基準価格は10,000円ぐらいの水準で買えるといいと思います。ただ、基準価格が大きく下落するまで投資をしないのも大きな機会損失になる可能性がありますから、1回で全力投資せずに複数回に分けて投資すると機会損失を無くすこともできるかもしれません。
②コストが高い
予想分配金提示型の仕組みはかなり役立ちますが、その仕組みを維持するコストは比較的高い傾向があります。
ファンド名 | 信託報酬 |
アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信 | 1.727% |
ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド | 1.5895% |
グローバルAI ファンド | 1.930% |
JPモルガン・アメリカ成長株ファンド | 1.620% |
HSBC世界資産選抜 | 1.243% |
運用会社も手数料を稼がないといけませんから、予想分配金提示型の仕組みが導入される投信は信託報酬の高いアクティブファンドが多い傾向があります。インデックスファンドなどのコストが安いファンドの予想分配金提示型はまだまだ少ないです。もちろんコストは安いに越したことはないですが、重要なのはコストの安さではなく、コストとパフォーマンスのバランスが良いかどうかです。
コストを考慮したとしてもインデックスファンドよりパフォーマンスの良いアクティブファンドはあります。そこの見極めはしっかりしてファンドを選びたいところです。
私個人としては、運用期間を長期で考えている人にはテーマ型の予想分配金提示型はオススメしていません。なぜなら、流行のテーマの勢いはいつまで続くかの判断が難しいからです。であれば、特定のセクターに投資するテーマ型よりもセクターが分散されているファンドを選ぶ方が賢明です。
まとめ
非常に便利な予想分配金提示型ですが、もちろんデメリットもあります。それは、必ずしも受け取る分配金が収益分配金とは限らないことと、運用コストが高いファンドが多いという点です。前者は、買う基準価格に応じて元本払戻金が多く発生してしまう可能性があります。ファンドにもよりますが、基準価格が10,000円前後で買いたいところです。大きな下落相場を待ち続けるのも機会損失に繋がりますから複数回に分けて購入していただくといいと思います。後者は、予想分配金提示型のファンドは信託報酬の高いアクティブファンドの比率が高いため、コストが高くなりがちです。インデックスファンドよりもパフォーマンスの良いアクティブファンドもたくさんありますからその目利きはしっかりしたいものです。
しっかりメリット・デメリットを把握したうえで自分に合った商品でポートフォリオを作っていきましょう!!
ではまた
予想分配金提示型ファンドは、他のファンドにはない圧倒的なメリットも多数あります。メリット・デメリットをしっかり天秤にかけて投資するか判断しましょう!
予想分配金提示型ファンドのメリット・デメリットは分かったけどどんなファンドを買ったら良いか分からない人のために予想分配金提示型ファンドのオススメランキング作りました。