こんにちは。かわ吉です。
直近の経済で注目されているテーマの1つとして『米国が景気後退入りするのか』が挙げられます。
景気が良いか悪いかを判断する1つの材料として製造業PMIがあります。この数値は0~100の範囲で推移し、50を業況感の分岐点とする指標で、50を上回れば業況感が良いと見る指標です。
このグラフの紫色のチャートが製造業PMIとなります。2023年1月4日時点で製造業PMIは約50となっています。
この指標が今後50を大きく下回る局面になると、米国が景気後退するリスクが高まります。
もちろんこの先、どのようになるかは分かりません。水晶玉は持っていませんから。
ただ、もしこのまま米国が景気後退入りしてしまった場合、投資している商品にどのような影響があるのかは分析しておいて損はないと思います。
そこで今回は、仮に米国が景気後退入りしてしまった場合に大きく影響を受けるファンドの特徴と具体的な予想分配金提示型ファンドについてまとめてみようと思います。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
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注意したいセクターは金融・資本財・エネルギー
まずはこちらの表をご覧ください。
製造業PMIが50未満で低下傾向かつ米国が景気後退入りした場合、下落幅が大きかったのは以下の3セクターになります。
■金融セクター
■資本財セクター
■エネルギーセクター
金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株の3つで分けて考えると、景気敏感株の比率が高い投資信託には注意が必要だと考えます。
一方で、今の相場でリスクが低いと考えられるセクターは以下になります。
■情報技術セクター
■コミュニケーションセクター
■一般消費財セクター
■ヘルスケアセクター
特に情報技術セクター・コミュニケーションセクターついては、米国が景気後退入りした場合の下落率も低い可能性が高く、米国の景気後退は回避できた場合の上昇率も高い可能性があります。
注意したいファンド
今回、検証するファンドは以下の4ファンドにします。
■アライアンスバーンスタイン米国成長株Dコース
■モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープン(予想分配金提示型)
■フィデリティ世界バリュー株Dコース
■インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし
結論として、この4ファンドの中で注意したいファンドは、フィデリティ世界バリュー株Dコースとインベスコ世界厳選株式オープンだと考えます。
4ファンドを投資セクターを比較した結果が以下になります。
青色で囲った部分は、景気後退入りした場合の下落率が低く、景気後退入りしなかった場合の上昇率も高い可能性があるセクターです。一方で赤色で囲った部分は、景気後退入りした場合の下落幅が大きい可能性があるセクターです。
つまり、景気後退入りした場合、赤色のセクター比率が高いファンドは大きく下落するリスクが高いということです。
ファンドの投資比率を青色で囲った部分(情報技術・ヘルスケア・一般消費財・コミュニケーション)と赤色で囲った部分(資本財・金融・エネルギー)とその他(生活必需品・不動産・公共事業・素材)に分けた場合の投資比率をチェックしてみましょう。
見方としては、赤色の部分が高いファンドほど、米国が景気後退入りした場合の下落幅が大きくなるリスクが高いということです。
ちなみに直近1年の基準価格の推移(インベスコは除く)はこちらになります。
これを見ると、アライアンスバーンスタイン米国成長株Dコースの下落幅は限定的かなと判断しています。これから投資するならアライアンスバーンスタイン米国成長株もしくはモルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープンあたりが良いのかなと考えます。
とはいえ、投資の基本は分散投資です。偏ったポートフォリオはリスクが高くなりますので、しっかり分散投資しましょう!!
ちなみにアライアンスバーンスタイン米国成長株に投資するなら『松井証券』がオススメです。
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是非、検討してみてください!!
以上、お役に立てればうれしいです。