こんにちは。かわ吉です。
予想分配金提示型ファンドは、分配金の『質』に拘る投資家にとっては最適な商品の1つです。
しかし、予想分配金提示型ファンドはファンド毎に『分配方針』が決まっています。
たとえば、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の『分配方針』は以下になります。

ファンドによって分配方針は異なりますが、共通点としては基準価格が10,000円を下回ると分配金が0になる傾向はあります。
だから、短期的にとりあえず分配金を狙いたい投資家が、予想分配金提示型ファンドへ投資する際は基準価格が10,000円前後のファンドを狙うと安牌です。
ただ、予想分配金提示型ファンドのファンド数も増加傾向にあり、その中から基準価格をそれぞれ調べて投資するファンドを探すのも大変です。
そこで、今回は11月11日時点で基準価格が10,000円を超えているファンドを私が調べてまとめました。
この記事が、手っ取り早く予想分配金提示型ファンドでインカムを狙いたい投資家のお役に立てれば幸いです。
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基準価格10,000円を超えているファンドは13ファンド
2022年11月11日時点で基準価格が10,000円を超えている予想分配金提示型ファンドは、13つでした。
上位から並べると以下になります。
ファンド | 基準価格(11/11) |
①MSグローバルプレミアム株式 H無 | 11,282円 |
②フィデリティ・世界バリュー株D | 11,195円 |
③野村ACI先進医療インパクト投資D | 11,047円 |
④フィデリティ・世界割安成長株D | 10,913円 |
⑤次世代リート H無 | 10,773円 |
⑥AB米国成長株投信D | 10,319円 |
⑦フィデリティ・米国株式F | 10,317円 |
⑧野村未来トレンドD | 10,216円 |
⑨脱炭素テクノロジー | 10,171円 |
⑩ダイワ USリート | 10,149円 |
⑪JPMアメリカ成長株 | 10,141円 |
⑫モルガンスタンレー インフラ株式 H無 | 10,078円 |
⑬ニッセイ SDGs | 10,046円 |
これらのファンドの共通点としては、米国株を中心とした『ポートフォリオ&為替ヘッジなし』である点です。
これらのファンドのパフォーマンスが良い1つの理由として、円安が考えられます。
S&P500種指数の直近1年のパフォーマンスは、▲15%程度となっています。一方でドル円は+25%程度で推移しています。つまり、株式の下落分を為替でカバーしたことで直近1年のパフォーマンスが良いわけです。
円高には注意したい
現時点で、基準価格が高いファンドは為替ヘッジ無のファンドが多いということは、今後円高に振れることでこのランキングは入れ替わるリスクもあります。
これらのファンドは、ドル円140円から110円の水準まで円高に振れれば、基準価格に▲20%程度のインパクトがあります。
そのように考えると、これから投資する上で円高リスクにも注意したい投資家は、現時点で基準価格の高い為替ヘッジなしの予想分配金提示型ファンドを検討するのもアリだと思います。
今回のランキングトップの、モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープン(予配・為替ヘッジなし)は、現時点で基準価格トップで投資セクターもディフェンシブ株中心のポートフォリオなのでリスク度合いも低いと考えています。
株価の下落リスクも低く、円高もある程度の水準であればカバーできる可能性が高い『モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープン(予配・為替ヘッジなし)』は悪くないファンドです。
詳しくは以下の記事で解説していますので、是非ご覧ください。
もしくは、為替ヘッジありで基準価格が10,000円前後の予想分配金提示型ファンドへ投資するのも悪い選択肢ではないはずです。
これについては別の記事で分析してみようと思います。
以上、お役に立てればうれしいです。
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