経済の話

60代が避けるべき3つの投資の間違い

2021年8月7日

こんにちは。かわ吉です。

人生の中で60代という期間は、投資ポートフォリオで重要な期間になります。

子どもの手が離れたり、退職金などにより多くのお金を手にして余裕がある人も多いと思います。ただ人生100年時代と言われているのもあり、これからの老後生活については不安な気持ちもあると思います。

60代と2,30代との決定的な違いとしては、資産運用での致命的な失敗は許されないということです。

2,30代は資産運用で失敗しても毎月の給料や年2回のボーナスでその失敗をカバーできますが、60代の人の主な収入は公的年金になりますからカバーが難しくなると思います。

ただこの事実を把握していながら間違った投資をされている方もかなりいらっしゃいます。

そこで今回は、60代が避けるべき投資の3つの間違いを解説します。

この記事を読んでいただくと、60代の方で退職金などを使って資産運用を始めるときに避けるべきことが分かるようになります。そして予想外の損失を被ることを避けることができます。

①リスクを取りすぎる

これを最初に紹介する理由は、これが避けるべき最も重要な間違いだからです。

冒頭でも書きましたが、60代での資産運用の致命的な失敗は許されません。

個別銘柄やテーマ型投信への集中投資を、無意識にやっている人もかなり多いです。

60代の投資ポートフォリオとしては、債券やリスクコントロールがしっかりされているファンドラップでの運用が有効です。

老後資金が不足することが不安で資産運用で少しでもお金を増やして安心したい気持ちは分かりますが、そのためにリスクを取りすぎた運用をすると資産を大きく減らすことになりかねません。さらに不安が増幅するだけです。

さらにリスクの高い運用は、値動きもかなり荒くなりますから保有している間も、値動きに対してかなり不安な気持ちになると思います。

去年3月のコロナショックでは、S&P500種指数のインデックスファンドなど株式100%のポートフォリオを組んでいた人の、最大下落率は▲35%です。

1,000万円投資した場合、350万円のマイナスですから変な汗が止まらないひとも続出するはずです。その後の株価は、なんとか復活しましたが▲35%のマイナスが耐えられなった人は損切という最悪の結末を迎えた人もいたでしょう。

ネットや雑誌では『とりあえずアメリカ株に投資しとけ!!』というものが多いですが、それぞれに合ったポートフォリオはありますから、ネットの情報をあまり鵜呑みにしないようにしましょう。というと自分にも特大ブーメランが返ってきますね(笑)

とりあえずリスクの取りすぎには絶対に注意しましょう。

②コストばかり気にする

資産運用をする際に、運用コストは無視できません。ただ、コストは払うところにはしっかり払うべきです。

運用経験や知識やスキルがないのに、コストを一切払わずにリターンだけ得るのは少しだけ身勝手な気がします。

自分で調べて自分自身で投資する商品やタイミングを決めれる人は、コストの安い商品を選べる時代になりました。ただ、それは資産運用について時間を投資したり、失敗という苦い経験を通して得た経験値や知識があるから安いわけであって、それがないのであればコストを払ってでも誰かに頼んで運用してもらうしかないんです。

60代の人は投資で大失敗は許されませんから、投資についての勉強するエネルギーや失敗する覚悟が無ければ多少のコストがかかることは諦めても良いと思います。

幸い、ある程度自動で運用してくれてコストの安い商品なども続々登場していますから、それらを使えば比較的安いコストで手間が省けます。

ファンドラップなどの商品は、資産配分やリバランスなどの機関投資家が実際に行っている投資手法を自動で行ってくれる仕組みになっています。なのでファンドラップを保有して仕組みを理解した上で、オリジナルのファンドラップを安いコストの投資信託などを組み合わせて作れば、無駄なコストを払わなくて済みます。

③長期投資はほどほどに

人生は長くありません。投資の基本は、『長期&分散』です。ただ60代は平均寿命的に間違いなく人生の折り返しを過ぎています。

死ぬ前に一番お金持ちになっても仕方ありません。あの世にお金は持っていけませんから。

意向にもよりますが、増やすことよりも使うことの方が大事だ思います。歳を取れば、体力や何かに挑戦するというエネルギーは小さくなると思います。これは、私がいろいろなお客さまと接してきてみなさんが言われることなので間違いないと思います。

お金(含み益)が増えることは安心に繋がりますが、実生活にはあまりインパクトはないと思います。やはり使える生きたお金があなたの生活にインパクトを与えてくれると思います。

なので値上がりをどんどん狙っていくよりは配当金などのインカム収入にウエイトを置いてポートフォリオを作成すると資産運用の成果とあなたの実生活が上手くリンクすると思います。

まとめ

60代が避けるべき3つの投資の間違いについて解説しました。

歳を重ねるごとに、ポートフォリオのリスクを落としていくことが基本です。60代の主な収入は公的年金になりますから、投資で失敗するとり返しがつかなくなります。なのでリスクは取りすぎないことが重要です。

さらにコストを気にして自己流で投資をして大失敗するのも危険ですから、投資経験や知識が扶桑しているなら多少のコストを払ってでも、プロに運用を任せた方が良いでしょう。

最後にお金は使ってなんぼですから値上がり益を狙うのも良いですが、死ぬ前にお金持ちになっても仕方ありませんから、配当金などのインカム収入を得て『お金を使う』ことに重点を置いた方が良いと思います。

ではまた

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