こんにちは。かわ吉です。
直近は、長期金利の急騰などで米国株式市場に大荒れ模様です。S&P500種指数も直近の高値から約5%の下落となっております。

アライアンスバーンスタイン米国成長株投信もかなり厳しい状況になっていて辛いです。。。
年始から約8%ほど下落していますから、かなり厳しい状況が続いています。
このような状況でホルダーができる対策は何かありますか??
もちろんあります。ただ株式市場全体が軟調のためこの大きな流れには逆らえません。一発逆転を狙う対策というよりは、傷口を小さくするもしくは上昇相場に流れが戻った時に戻りを早くする小さな工夫と思って聞いてください。
今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信のホルダーができる対策が分かるようになる
この方法を試すことで傷口を小さくしたり、上昇相場になったときに戻りを早くできるかもしれない
今回の記事を読んでいただくにあたって以下の点に関してご了承下さい。
今回ご紹介する方法が必ずしも成功するかは分かりません。かわ吉の1つの考えであることにすぎません。
今回ご紹介する方法は、ウルトラCのような全てを解決する方法ではない。
投資はあくまで自己責任です。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
①分配金コースを受取型から再投資型に切り替える
下がるものはしょうがないから追加で購入して平均取得単価を下げていくしかないよね??
それも1つの方法ですが、下落相場での追加購入ってかなり精神的なストレスが大きいですよね。資金に余裕があれば追加購入もありですが、先の見通しが立たない状況で追加購入は至難の業でしょう。。。追加購入の前に少し検討して欲しいことがあります。
それはなんですか??
分配金コースを受取型から再投資型に切り替えることです。
ただこの方法がはまるのは以下のホルダーです。
【平均取得単価>現在の基準価格】であるホルダー
例)買付時の基準価格12,000円・分配金受取時の基準価格が11,000円・その後13,000円まで基準価格が上昇したと仮定する
分かりやすくするために税金や手数料は一切考慮しない
①基準価格12,000円で100万円(口数:833,333口)購入した
②基準価格が12,000円から11,000円まで下落した状態で1万口あたり100円の分配金をゲット
③その分配金(8,333円)を再投資した場合と受取った場合の総合損益を比較した結果が以下になる。
ⅰ)受取型の場合
買付時 | 下落時 | 上昇時 | 総合損益 | |
基準価格 | 12,000 | 11,000 | 13,000 | ー |
評価額 | 1,000,000 | 916,663 | 1,083,332 | ー |
受取分配金 | ー | 8,333 | ー | 91,665 |
ⅱ)再投資型の場合
買付時 | 下落時 | 上昇時 | 総合損益 | |
基準価格 | 12,000 | 11,000 | 13,000 | - |
評価額 | 1,000,000 | 924,996 | 1,093,180 | - |
受取分配金 | ー | 0 | - | 93,180 |
良く分かりません。。。どこを見れば良いですか??
太字の総合損益の部分を見てください。分配金を受け取った場合と再投資した場合で1,515円の総合損益の差が生まれます。後々の上昇相場のことを考えると、基準価格が下がったポイントで追加購入して平均取得単価は下げたいところです。ただ新規の資金で追加が難しければ受け取っている分配金を再投資することで追加購入資金にすることも可能です。
ただこの方法にはデメリットもあります。
分配金が受け取れなくなる
予想分配金提示型の特徴として 基準価格が下がったときは分配金も減るため再投資した際に買える口数は減る
基準価格が下がりすぎると分配金が0になってしまうため再投資ができなくなる(=基準価格が今まで以上に大きく下落するとこの方法は使えない)
再投資の金額は大きくないので効果
NISA口座での買付の場合、証券会社によっては『受取型』から『再投資型』に変更できない場合がある
抜群の効果はないけど、ぼちぼちの軟調な期間が長期で続けば大きな効果が期待できるかもしれませんね。毎月のインカムは捨てることになるけど、 『平均取得単価>基準価格』であれば分配金は特別分配金だろうから再投資に充てても悪くないかもね。。。
そうですね。あくまでも分配金が0ではないのが最低条件なので、基準価格が下がりすぎると使えない手法なので検討するなら早めの方が良いかもしれません。
平均取得単価を下げるために分配金コースを『受取型』から『再投資型』に変更してみる。ただ期間限定の手法なので検討するなら早めが吉。新規の資金で追加購入できないならここまでで様子を見るしかないかな。。。
②新規資金で追加購入
受取型から再投資型に切り替えました!!次にやるなら何をすべき??
それができたら次は追加購入を検討しても良いと思います。
ただ結論として追加購入するタイミングについては分かりません。。。
ただ、今どのような環境下に私たちがいるのかは整理しておきましょう!!
まずは以下の図をご覧ください。

今はインフレで景気はまだ強いと個人的には考えています。高金利(インフレ)の状態でアライアンスバーンスタイン米国成長株投信の組入銘柄であるグロース株には投資資金は戻ってこないと思います。
金利上昇のゴールが見えない限り追加投資は非常にリスクが高いと考えます。なので個人的には現時点での追加購入はオススメしません。積立投資をされている人はそのまま続けても大丈夫かなと判断しています。
1つの参考指標として恐怖指数(VIX)を見てみるのも良いと思います。恐怖指数とは、ボラティリティインデックスの略で将来の株式市場に対する投資家の心理不安を示す指標とされています。
この指数が高い間は、投資家心理は良くないのでさらなる下落が予想されます。一方で、この指数が緩やかな下落基調になれば市場全体が冷静になりつつある状態なのでそのようなタイミングで追加購入するとさらなる失敗は避けられるかもしれません。
ご参考にVTIとVIX指数を比較したチャートをご覧ください。

赤色で囲った部分は2020年のコロナショックですが、VIX指数が爆上げすると同時にVTIも大暴落しています。ただその後はVIX指数が下落基調になるとVTIも順調に右肩上がりに推移しています。
なので安全なエントリーポイントで追加購入をしたい人はこのVIX指数でタイミングを図るのもありだと思います。
追加購入は金利上昇のゴールが分からない状態で行うのはリスクが高い。資金を準備しておくのは大切だがタイミングは今ではないと判断している。VIX指数を見ながら安全なエントリーポイントを探してみましょう!!
まとめ
今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが検討すべき対策をまとめました。
結論としては以下になります。
①分配金コースを受取型から再投資型に切り替える
②新規資金で追加購入
基本的には、基準価格が下がっているうちに分配金の再投資や新規の資金で追加購入することで平均取得単価を下げ上昇相場に備えることしか今は何もできません。
①は今すぐ検討しても良いと思いますが②は少し長期金利の上昇が落ち着いてからでもまったく遅くないと今は判断しています。
焦らず辛い局面ですが今はただ耐えましょう!!
以上、お役に立てれば嬉しいです。
かわ吉はツイッター(かわ吉@現役地方銀行員のお金ブログさん (@fpkawakichi) / Twitter)もやっていますので是非フォローをよろしくお願いします!!