こんにちは。かわ吉です。
かわ吉ブログでは、優良インカムファンドを探し続けている。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dや世界のベストを上回るインカムファンドはそうそう見つからない。それどころか、比較すればするほどこの2ファンドが最強であることが証明される。
言われなくてもそんなことは分かっている。
でも分かっていても新しいインカムファンドは探さなければならない。
なぜならブログのネタがないから。というのは半分本気で半分冗談。
確かにかわ吉ブログはネタ切れがち。でもね、新しいインカムをファンドを探し続ける合理的な理由ももちろんある。
個人的に考える探し続けるメリットは以下。
メリット
①機会損失を避けることができる
⇒未来永劫繁栄し続けるファンドはない。そのように考えると特定のファンドを妄信し続けるのは危険。これはABDや世界のベストも同じ。インカムを狙うにあたってこれらのエース級インカムファンドより優れたインカムファンドがあるのであれば乗り換えるべき。
②自分の保有しているインカムファンドがいかに優秀か再認識することができる
⇒特にエース級の毎月決算型ファンドであるABDや世界のベストを比較対象にすると大半のファンドがぼろ負け。もはやABDや世界のベスト以外のインカムファンドのホルダーは比較しない方が良いかもしれないと思うほど。
いずれにせよ良いインカムファンドを探し続けることは大きなメリットがある。悪いパフォーマンスのファンドを長期間保有することによって発生する機会損生を避けることができるし、自分の保有しているファンドがいかに素晴らしいか再認識することができる。
でもファンドを分析するのは手間がかかるし時間がかかるし時間がもったいない。
投資はあくまで人生を豊かにする1つの手段に過ぎない。だから、投信の分析に大切な時間を使うべきではない。みなさんの大切な時間を守りたい。だから、投信の分析は私に任せてほしい。
ということで今回もABDや世界のベストを上回るかもしれないインカムファンドを発掘していこうと思う。
今回、紹介するインカムファンドは、『フィデリティ世界割安成長株投信D(予配・為替ヘッジなし)』。『テンバガーハンター(10倍株ハンター)』という猛烈な愛称がついている。結論、このファンドは優良インカムファンドである世界のベストの予想分配金提示型版という認識。つまりは、世界のベストに明確な分配方針が付いたインカムファンド。という結論になったんだけど、どうしてそのような結論になったのか今回は解説したい。
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将来的には検討の余地があるインカムファンド。かもしれない。
この記事が読者のインカムライフのお役に立てれば幸い。
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フィデリティ世界割安成長株投信D(予想分配金提示型・為替ヘッジなし)の概要
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まずはこのファンドの概要について解説する。
ファンドの特色は以下。
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主なファンド概要は以下。
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設定日は、2020年3月23日であり運用歴は4年程度。
注目すべきポイントは以下。
①純資産
純資産は2,000億円超であり、早期償還のリスクは低い。純資産的には長期保有することも可能。
②基準価格
運用歴4年以上で基準価格は10,000円以上をキープしており、たこ足分配となっている可能性は低い。それに加えて、予想分配金提示型であることから分配金の質も担保してくれている。たこちゃんじゃなくてよかった。
③運用管理コスト
運用管理コストの1.65%は可もなく不可もない感じ。ABDや世界のベストと比較すればまだ良心的。運用管理コストの高さは松井証券の狂ったサービスである投信残高ポイント還元サービスで実質的な運用管理コストは1%程度に抑えることができるんだけど、このファンドは無理。松井証券での現時点での取扱はない。無念。
④投資対象は全世界株式
投資対象は全世界株式。今流行りのオルカン。安心安全のオルカン。
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ポートフォリオの構造と特徴
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次にフィデリティ世界割安成長株投信Dのポートフォリオについて解説する。
組入上位10銘柄(老舗>イケイケIT企業)
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誰もが知っているIT企業の名前はない。どちらかといえば老舗企業のイメージ。ユナイテッドヘルスGはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信にも組み込まれている優良銘柄。
国別投資比率(世界のベスト寄り)
米国株50%でその他は日本・イギリス・カナダ・アイルランドなどの先進国で構成。後述するけどこの比率は、優良インカムファンドである世界のベストと類似している。これは、、、世界のベストの下位互換になる予感。。。ヤバイ。。。
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セクター別投資比率
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資本財サービス、金融、一般消費財サービスなどの比率が高い。(これら3セクターでポートフォリオの約50%を占める)。
ただ、これだけではポートフォリオの特徴がイメージしにくい。情報技術セクターの比率が高いことでどのような影響があるのか理解することが大切。
そのためにもまずは、セクター別投資比率をもっとシンプルに整理する必要がある。
かわ吉ブログでは、各セクターを大きく3つに分けて考えるようにしている。
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参考:ポートフォリオを以下の3つに分けることで、そのファンドのリスクがざっくりではありますがイメージできる。
①金利敏感株:金利動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いが大きい
②景気敏感株:景気動向の影響を強く受ける銘柄でリスク度合いは大きい
③ディフェンシブ株:金利動向や景気動向に左右されにくい銘柄で比較的リスク度合いが小さい
このファンドのポートフォリオを3つに分けた結果は以下。
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金利動向より景気動向の影響を大きく受けやすいポートフォリオ。利上げ局面では比較的下落率は限定的。かも。逆を言えば金利急落局面ではABDやグローバルAIファンドより上昇率は小さくなると思う。これはエース級のインカムファンドとの比較で後述する。
このファンドの得意な局面と苦手な局面
このファンドの得意な局面と苦手な局面は以下。
得意な局面:高金利の継続が予想される局面
苦手な局面:低金利の継続が予想される局面
このファンドの中身はバリュー株中心。それを前提に分析すると以上の結果になる。長期金利が今後下がる見方が強い場合は、グロース株に資金が集まりやすいからバリュー株中心の当ファンドは辛いかも。
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フィデリティ世界割安成長株投信Dの分配金利回り
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ここからはフィデリティ世界割安成長株投信Dの分配金利回りについてチェックする。ドキドキ。一番大切。
参考:フィデリティ世界割安成長株投信Dの分配金利回り(予配)は予想分配金提示型。予想分配金提示型は、基準価格に応じて受け取れる分配金があらかじめ決まっている。このファンドの分配方針は以下。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・DはMAX500円が狙えるけど当ファンドはMAX400円である点には注意。
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フィデリティ世界割安成長株投信Dの分配金利回りは最高15%程度。まあ普通。インカムファンドとして土俵には上がれるかな?という感じ。
設定来の分配金利回り実績は0%~15%の間を推移。
具体的な分配金利回りの推移は以下。
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予想分配金提示型だから分配金の質はある程度は担保されている。まだまだ運用歴が浅いからデータ不足感は否めない。
エース級のインカムファンドとの比較
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ここからは、エース級のインカムファンドであるアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース・世界のベストとこのファンドを比較してみる。
比較ポイントは以下の4つ。
①リターン
②リスク
③組入上位10銘柄
④分配金利回り
これらを比較すればこのファンドの特徴がイメージしやすくなると思われる。
①リターン
リターンの比較結果が以下。(1年と3年で比較)
まずは期間1年から。
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直近1年はABDに大敗。一方で世界のベストとは同水準のパフォーマンスで推移。
続いて3年。
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松竹梅でいくと、フィデリティ世界割安成長株投信Dは竹。松より竹。中の上って感じ。
動きとしては世界のベストに近いイメージ。
②リスク
見るべきはリターンだけではダメ。リスクも見ないと、下落局面で予想以上の含み損を抱えて狼狽売りリスクが高まるから。投資は、良いところも悪いところも知って投資しよう。結婚は、良いところしか見ずに判断するから失敗するんだよ??
ということで比較した結果が以下。3ファンド比較は1年のみ。
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結論、フィデリティ世界割安成長株投信Dのリスク度合いは世界のベストと同水準。ただ期間1年でしか比較していないので一概には言えない。
③組入上位10銘柄
続いて組入上位10銘柄について比較する。ぶっちゃけ優良なインカムファンドのポートフォリオってアライアンスバーンスタイン米国成長株投信か世界のベストに似たものが多い。どちらにも似せずに良い分配金実績を出すファンドは見たことない。
だから、分配金実績のみでファンド選びをすると似たようなポートフォリオのファンドに投資してしまうリスクが高い。商品を分散してもポートフォリオが似ていれば分散投資にはならない。ということは、組入上位10銘柄はチェックしておいた方が良いんだ。
と言うことで組入上位10銘柄と比較した結果は以下。
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組入銘柄の重複は1銘柄のみ。それ以外は被っていない。
ただ、前述したセクターを3つ(金利敏感株・景気敏感株・ディフェンシブ株)に分けるとフィデリティ世界割安成長株投信Dは世界のベストと構成が似ている。
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だから組み合わせとしては、このファンドはABDと組み合わせた方がリスク分散になる可能性が高い。世界のベストよりは。
④分配金利回り
最後に分配金利回りの比較をする。
毎回、分配金利回りを比較するタイミングで俺は絶望するんだ。だって紹介するファンドの分配金が毎回弱すぎるから。頑張って良いとことを見つけようと頑張るけどフォローもできないお粗末レベル。
でも今回は少しワクワクする結果となった。比較したグラフは以下。
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2024年の分配金利回りは、ABDを下回っている。
一方で、世界のベストよりは高い。
これは世界のベストの分配金がコンスタントに150円出しているの対して、フィデリティ世界割安成長株投信Dは予想分配金提示型だから基準価格の上昇に比例して受け取れる分配金も増えるから。
だから、基本的にどちらが良いとかはない。分配金の安定を取るか、リスクを取るか。ただそれだけの話。
自分に合った方を選べば良いと思う。
フィデリティ世界割安成長株投信D(予配・為替ヘッジなし)に投資すべき人
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ここからは、フィデリティ世界割安成長株投信D(予配・為替ヘッジなし)に投資すべき人について考えてみる。
個人的に考える投資すべき人は以下。
①全世界株に投資しながらインカムを狙いたい
⇒米国1国集中投資は怖い人
②分配金は量と質を両方欲しい
⇒予想分配金提示型で大量の分配金を狙いながら質も確保したい人
③世界のベストの分配方針が不安
⇒世界のベストの分配金がいつまで安定しているか不安で投資できない人
松井証券は活用できない
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今回の記事を読んでフィデリティ世界割安成長株投信D(予配・為替ヘッジなし)でインカムを狙うと考えた人。どこでこのファンドを買うつもり?
もしかしてSBI証券や松井証券ではないよな?やめてくれよ。そんなもったいないことは。(倒置法)
高い運用管理コストは資産形成の大敵。資産形成するのに年間2%前後の運用管理コストをチューチュー吸われている場合じゃねえ。高い運用管理コストは保有する証券会社を選べば取り返すことができる。それは松井証券。
だけど、、、今回は残念。このファンドの販売会社に松井証券はない。ということはポイント還元で実質的な運用管理コストを下げることはできない。
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フィデリティ世界割安成長株投信Dは世界のベストの予想分配金提示型版
ということ。
現時点でこのファンドと世界のベストのパフォーマンス差はほぼない。ということは違いは分配金の安定度しかない。
分配金の安定を取りたければ世界のベスト。分配金の変動があったとしても量と質を重視したい人はフィデリティ世界割安成長株投信D。そんな判断基準でOKと思う。
ただ、実質的な運用管理コストは世界のベストの方が低い。なぜなら現時点でフィデリティ世界割安成長株投信Dは松井証券での取扱がないのでポイント還元は受けられないから。
そのあたりも考慮してファンド選びをしてほしい。
やっぱり松井証券が使えるか否かの差はかなり大きい。
松井証券が活用できるファンドを分析した記事は以下。
以上お役に立てれば幸い。