こんにちは。かわ吉です。
先日の記事で直近の調整相場で夜が眠られなくなったアライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーへの代替案で米国ツインスターズファンドを紹介させていただきました。
あの時は少し後悔したけど、相場が戻ってくるとあの辛かった感覚を忘れてしまいそうになります。
下落局面で感じた恐怖などは自分のリスク度合いを確認するのに最適です。米株は、下落局面が少ない株式市場ですからなおさらです。今回は乗り越えられたとしても次回は耐えられず狼狽売りしてしまう可能性もあります。
それは確かに言えることかもしれません。
今回の下落局面でヒヤッとしたホルダーはリスクを落とすこれを機にポートフォリオのリスクを落とすことも考えるべきかもしれません。
まあ確かに。でもこの前に紹介してくれた米国ツインスターズファンドとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信でどのような差があるか良く分からなかったです。。。
それは大変失礼しました。では今回はより詳しくこの2つのファンドを比較してみましょう。
今回の記事を読んでいただくと以下のメリットがあります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信から米国ツインスターズファンドに切り替えるメリット・デメリットが分かる
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーが、米国ツインスターズファンドをポートフォリオに入れるべきか否か判断できるようになる
予想分配金提示型ファンドの選択肢は1つではないことが分かる
ただ注意点としては以下になります。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信が危険だから別ファンドを紹介しているわけではありません。現時点で長期的な見通しは悪くないと判断はしています。リスクを落としたい投資家への選択肢の1つとして紹介しています。
この記事が読者の資産運用の一助になれば幸いです。
ではいきましょう。
メリット①:リスクを抑えることができる
予想分配金提示型ファンドは、イケイケの株式ファンドが多いのですが米国ツインスターズファンドはその中でもかなり珍しいバランス型の予想分配金提示型ファンドです。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースと米国ツインスターズファンドBコースを比較すると以下になります。

6か月と1年でみるとリスクは、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの2分の1ですね。
そうですね。直近3か月の基準価格の推移を比較するとリスク度合いの違いは一目瞭然です。

ただしリスクを抑えた分、リターンも抑えられてしまう点には注意です。

直近1年以内で比較すると米国ツインスターズファンドBコースの方が、リターンは良く見えますが3年で見ると約2倍の差があります。
メリット①:予想分配金提示型ファンドの中ではリスクが抑えた運用ができる
デメリット①:繰り上げ償還のリスクは高くなる可能性あり
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの純資産は、国内ファンドの中で一番多いです。2022年2月3日時点で1兆6677億円もの純資産があります。
圧倒的な人気であることが分かりますね。
ここまで純資産があれば委託会社も繰上償還をするメリットなどありませんから、安心して長期運用ができると思います。ただ米国ツインスターズファンドについては純資産が20億円しかありません。

デメリット①:純資産が20億円と少ないため繰上償還のリスクはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信より高いから注意
デメリット②:信託報酬は高い
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の信託報酬(年1.727%)もアクティブファンドの平均(年1.45%)と比較すると高いと思っていましたけど、米国ツインスターズファンドはもっと高いんですか??
そうですね。米国ツインスターズファンドの信託報酬は、年2.09%とかなり高めの設定となっています。リスクを抑えてバランス運用してくれる代わりに、高いコストを払うことになります。
高いコストを払ってでも、予想分配金提示型でリスクを抑えて運用したい投資家には適していると思います。コストに拘りたい投資家には少しこのデメリットは大きいと思います。

デメリット②:信託報酬は高いため、コストに拘りが強い投資家には適さないかもしれない
デメリット③:分配金は3か月に1回になり、分配金は大きく減る可能性が高い
予想分配金提示型ファンドに期待するものは、『安心して使える分配金をたくさん受け取れること』だと思います。アライアンスバーンスタイン米国成長株投信C・Dコースが人気を博したのは、圧倒的な安心して使えるインカムの存在が大きいと思います。
そりゃそうですよ。あの世へお金は持っていけませんからね!!毎月多くの分配金が受け取れることが一番の魅力ですよ。ちなみに米国ツインスターズファンドの分配金事情はどうなんですか??
分配金事情で比較するとダブルパンチになります。米国ツインスターズファンドBコースの分配金は3か月1回に減り、直近1年の分配金もアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dの約3分の1になってしまいます。

直近1年を月々で比較すると以下になります。

分配金の回数が減ったことで1回あたりの分配金が増えるかというとそうでもないようです。
バランス型ファンドなので、リスクを抑えることでリターンが減るため、出せる分配金は減ってしまうのはしょうがないことですね。
リスクを抑える代わりに分配金が3分の1くらいになっても構わない投資家であれば検討の余地はあるかもしれません。
デメリット③:分配金は3か月に1回になり、分配金は大きく減る可能性が高い
まとめ
今回は、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信ホルダーでリスク度合いを落としたい人向けでバランス型の予想分配金提示型ファンドである米国ツインスターズファンドとアライアンスバーンスタイン米国成長株投信を比較してみました。メリット・デメリットはそれぞれ以下になります。
メリット①:予想分配金提示型ファンドの中ではリスクが抑えた運用ができる
デメリット①:純資産が20億円と少ないため繰上償還のリスクはアライアンスバーンスタイン米国成長株投信より高いから注意
デメリット②:信託報酬は高いため、コストに拘りが強い投資家には適さないかもしれない
デメリット③:分配金は3か月に1回になり、分配金は大きく減る可能性が高い
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信が直近数年は最強すぎましたので、バランス型の米国ツインスターズファンドと比較するとデメリットの方が目立ってしまいますね。
ただ投資家が絶対にしてはいけないことは、リスク許容度を超えた運用ですから背に腹は代えられないと思います。
個人的にはコスト高がもう少し低い予想分配金提示型ファンドが誕生すれば投資家にとって良いと思いますが、現時点ではバランス型予想分配金提示型ファンドであれば、米国ツインスターズファンドが最有力だと思います。
以上、お役に立てれば嬉しいです。
かわ吉はツイッター(かわ吉@現役地方銀行員のお金ブログ)もやっておりますので是非フォローをよろしくお願いします!!